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一杯のコーヒーが私の転職を決めた…。証券会社から上場企業のIR担当に。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
証券印刷会社
職種
営業
従業員規模
700名
年収
550万円

転職後

AFTER
職業
ITサービス
職種
IR・広報
従業員規模
150名
年収
500万円

目次

イントロデューサさんの転職ストーリー

1これまでの私

忙しい仕事の毎日──子供の成長だけが生きがいの日々。

忙しい仕事の毎日──子供の成長だけが生きがいの日々。

今から5年前、36歳のときまで、証券印刷会社の営業マンをしていました。

私が勤務していた会社は、世の中に2社しかない証券印刷業を営む会社のうちの1社でした。

事業内容は、株式上場企業が財務局に提出する有価証券報告書や、東京証券取引所をとおして投資家に開示する決算短信の作成。そして株主総会の招集通知を作成するためのプラットフォームを提供するというものでした。

他には、上場企業が株主や投資家に向けて、任意に作成する投資家向け広報用の印刷物の作成も手掛けていました。

私は、投資家向け広報用の印刷物の営業を担当していました。

このとき、私には同い年の妻と、小学生の子供が2人いました。

当時の私は、ひたすら子供の成長を生きがいにして仕事をしていました。

なにせ、繁忙期はかなり仕事が忙しかったのです。
子供の成長だけを生きがいに、仕事を耐えていた」といっても良いくらいでした。

2転職のきっかけ

「転職しよう」と思ったきっかけは、一本の缶コーヒー。

当時の会社のお客様は、株式上場企業ですから、決算期が3月に集中しています。

このため、私が担当していた投資家向け広報用の印刷物を作成する仕事は毎年5月と11月に集中していました。

この時期は、約1ヶ月間、毎日終電まで働いていました。

私が転職を決意した理由は、本当にふとしたきっかけからでした。

──夜の22時頃、私は、一息つこうと思い、自動販売機で缶コーヒーを買いました。

そして、缶コーヒーを飲む前に強く振って、蓋を開けました。

ところが、なぜか無意識のうちにもう一度缶コーヒー思いっきり振ってしまったのです。

当然のように、缶コーヒーから中身が勢いよく噴出しました。

そしてコーヒーの飛沫は、お客様から預かった書類や、翌日にお客様に提出する予定の印刷物まで飛び散って…。

そんな惨状を、私は茫然と眺めながら、ふと

(ああ、自分は壊れてしまっている)

と感じたのです。

その日家に帰ってからもずっと、その時の感覚が忘れられませんでした。

──そして次の日の朝、私は「転職しよう」という考えに至りました。

一晩経って、缶コーヒーの惨劇を思い返した時に、「このままでは体調を崩してしまうだろう」ということに気付いたからです。

3転職中

転職活動を後押ししてくれた、妻とパソナの転職エージェント。

転職活動をしたいと妻に相談したところ、妻は喜んでくれました。

妻は以前から、繁忙期での私の忙しさを深刻にとらえており、できれば転職してくれないかと考えていてくれたようでした。

それに、繁忙期の時期は小学生の子供たちと、まったく遊んであげることができませんでしたので、その点も妻は心配していました。

そして妻は、転職活動をする私を、全面的に応援してくれました。──とても有難かったです。

私は、転職活動を行うために転職エージェントのパソナキャリアへ登録しました。

まずはパソナの本社を訪問して担当者と面談したのですが、実はその時まで私は、「どの職種で転職すれば良いか」も決められていなくて。

36歳という年齢でしたから、どのような仕事なら即戦力として中途採用されるか、わからなかったのです。
まずは、その点を担当のコンサルタントの方に相談をしてみました。

すると、私の経歴を見て

コンサルタント

「キャリアを生かすという意味では、いままでお客さんだった立場になってみませんか?」

と言われたのです。つまり、上場企業の投資家向け広報業務の仕事です。
通称、IR担当者の仕事です。

私は目から鱗が落ちる思いで

「そうですね! それはいいですね!」

と声を出してしまいました。

パソナではIR担当者の求人案件も複数持っていて、年齢的にもちょうど私にぴったりでした。

そこで、できるかぎり多くの案件に応募させていただきました。

それでも転職はすぐには決まらず、なかなか大変な道のりでした。

ですが、担当のコンサルタントの方は辛抱強く後押しを続けていただきました。

──そして、転職活動を開始して5ヶ月経ち、ようやく私は、1社から内定通知をいただくことができたのです。

4転職後

転職後の職場は、上場企業のIR担当。

私は、東京証券取引所のマザーズ市場に上場して6ヶ月しか経過していないベンチャー企業の広報IR部に配属され、IR担当者として着任しました。

この会社では、創業者の社長が会社の株式の約30%を保有しており、事実上のオーナー経営者でした。

そして、入社してすぐに気がついたことは、IR担当者──つまり私に求められている仕事は「株価を上げること」でした。

採用面接ではそのようなことはいっさい言われなかったのですが…。

私の席と、社長の席は近い場所にありました。
社長と他の役員や、古株の幹部社員たちとの会話が聞こえてくるのですが、株価のことばかり話しているのです。

古株の社員が

古株社員A

「今日は株価上がってますね」

とか

古株社員B

「今日は株価下がりましたね。IR担当は仕事してるんですかね」

──そんなことを話しているのが聞こえてきて。

正直、胃が痛くなる想いでした。

だって、IR担当者の力で株価を動かせたら、それはスーパーマンです。

株価を動かすのは個人投資家ではなくて、機関投資家です。

そして機関投資家は、その会社の業績が成長すると思えば株を買い続けますし、業績の成長がひと段落と判断すれば、機関投資家は株を売るのです。

ですから、社長が株価を上げ続けたいと思うのなら、業績を成長させ続けるしかないのです。
──そう社長や役員に言ってやりたい気持ちを、何度も何度もぐっと堪えました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って思うこと。そして、これから目指していきたいこと。

私の場合は、前職での過酷な繁忙期から逃れるための転職でした。そして、妻や転職エージェントの後押しもあって転職に成功しました。

ですが、転職先の仕事内容に満足しているかというと…そうとも言い切れない自分がいます。

転職で気つけたことは、「どの会社にも、どの仕事にも、なんらかの問題点や自分にとっても不満足な要素は存在するのだな」ということです。

前の会社での仕事では肉体的な限界を感じました。
一方、転職した会社では、「株価上昇担当」という本来のIRの責務とは若干ずれた役割を注目されていて、その点にとても不満を感じています。

本来のIR担当者の仕事とは、投資家に対して自分の会社の業績や経営戦略を広報していくことです。

そして、その広報活動をとおして多くの投資家から自社株式を購入してもらい、株主となっていただくことなのです。

オーナー社長や古株の社員たちが株価だけを重視している点については、不満に感じていますし、転職したことについて少しだけ後悔もしています。

◇ ◇ ◇

私は、上場企業におけるIRに対して「資本市場において意義深い役割を担っている存在」というイメージを持っています。

今の会社は、IR担当=「株価担当者」というイメージですが、いつか本来のIR担当の在り方であったり、「IR担当者の仕事とはこういうものなのだ」ということを示していきたいと思っています。

具体的に考えていること」ですか?──ちょっと専門的な話になってしまいますが、例えば、証券会社と連携して、社長と証券アナリストとの面談の機会を増やし、機関投資家からの株式購入を増やしていきたいと考えています。

その他、機会を設けて、ロンドンやニューヨークなどの海外へ出張をさせてもらえたら、と思っています。海外の有力な機関投資家とも面談をして、自社株式の魅力を伝え、株主になってもらえるよう働きかけていきたい、と。

そういった行動が、会社の企業価値向上に結び付いていくと、私は信じています。

きっと、私のこの会社でのIR担当としての働きは、まだまだこれからが本番──ということなのでしょうね。

参考:経理・財務、人事・総務での転職におすすめの転職エージェント

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