『みんなの転職「体験談」。』
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転職体験談:生命保険営業から輸入車ディーラーへ。同時に、女性社会から男性社会へ。

毛玉 さん(女性 33歳 東京都)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
生命保険会社
職種
営業
従業員規模
約13,000名
年収
500万円

転職後

AFTER
職業
輸入車ディーラー
職種
営業
従業員規模
約150名
年収
600万円

目次

毛玉さんの転職ストーリー

1これまでの私

元来の負けず嫌い、そして「認められたい」という欲求。

生命保険営業のイメージ

私の性格を一言で言うと、負けず嫌い
(ダメそう…)と思ったときも、挑戦したくなるというか、行動せずにはいられない。──そんなタイプです。

また、「認められたい」という欲求が強くありました。

当時は生命保険の営業職として働いており、その性質は良い方向に出ていたと思います。
成果が出て認められることに、やりがいを感じられていたから。
契約時に、お客様から「納得できるように、丁寧に話をしてくれてありがとう」というような感謝の言葉をもらえることがとても嬉しかったです。

家族構成は両親と私の3人。
学生時代に両親が私の学費の工面に苦労したりと、あまり余裕のある生活ではなかったと思います。
そのせいか、私は人一倍「お金に困らない生活をしたい」という思いが強かったです。 仕事に関しても「自分で稼いでいきたい」と、年収やそれに紐づく評価にもやや敏感というか、意識が強く向いていました。

営業の仕事では、お客様から「どうせ、すぐ辞めてしまうんでしょ」と言われることが多かったです。たしかに、生命保険の営業は離職率が高いんですよね。大抵の人は3年経たずに辞めてしまいますから。

でも、お客様のそのイメージを払拭させなければ話を聞いてもらう土台にすら上がりません。私の負けず嫌いもあって、

「この先、お客様のライフスタイルの変化を見守らせていただきたいと思います」

ということを、商談の際に必ず伝えていました。

2転職のきっかけ

転職の理由は、給与ダウン。それから、女性社会の煩わしさ。

職場の人間関係イメージ

新卒で入社して5年目でマネジャー職になって、そして7年目になって私は転職を考えるようになりました。

いちばんの理由は、支店の人員減少により給与ダウンが見えていたためです。

それから、職場の女性社会での煩わしさにも若干嫌気がさしていました。

嫉妬、噂、悪口、誰それがこう言っていたなどの話は日常茶飯事です。
直接言ってくる人もいれば、ほかの人が「あの人があなたに対してこう言っていた」と言ってきたり、それ以外にも男女関係に関する言いがかり、たとえば上司や顧客に色目をつかっている、異性交友があるのではないかなどの決めつけなど…、これらの話題はいちど経ってしまうと話し合ったりしたところで何も解決せず、非常にストレスでした。

ネガティブ発言の発信元は、大抵非常勤の女性職員です。
その人たちの年収はやや少なめで、その割に仕事量は多くて。そうした背景もあって皆もストレスを抱えていたのでしょう。

ただ、こうしたネガティブ感情のスパイラルが起き続けている環境に、だんだん私が耐えられなくなってしまった。
知らずのうちに私もイライラして職場できつい態度を取ったり、あるときはプライベートでも友人や身近な人に対して当たりがきつくなってしまうこともありました。

仕事へのやりがいは変わらずありましたが、仕事でないところでストレスを多く受ける環境がだんだん許せなくなってきて、そして「働くなら、男性社会でバリバリ仕事できる環境が、私には合っているのかもしれない」と考えるようになりました。

3転職活動中

「これだ!」と思った仕事は、輸入車ディーラーの営業

転職活動中の女性イメージ

「転職しよう」と思ってからは、事は意外に早く進みました。

転職活動期間は、1ヶ月。
利用した転職サービスはdodaです。また、ちょうどそのころ東京ドームシティで行われた合同転職フェアにも参加しました。

目指した領域は、「女性社会ではない、営業職の職場」です。
そして実際に決まった職場は、輸入車ディーラーの営業でした。

dodaで求人を探していて最初に「これだ!」と思ったのが、その職場です。
年収も申し分なく、なにより成果に応じて評価されるという環境が私に合っていると思いました。

良かったことは2つあります。
ひとつは私の猪突猛進な活動が採用担当からポジティブに評価してもらえたことです。途中、先方が新店拡大の影響で忙しくなり連絡がやや滞ったときがありましたが、私の方から進捗確認を込めたコミュニケーションを取るようにしました。
そうしたやりとりもあってか、内定時に「意気込みが感じられました」という感想をいただきました。

2つ目の良かったことは、先方の都合で入社月が1ヶ月延びたことです。
退職してから1ヶ月間、社会人になってからはじめての長いお休みとなりました。

お休み中は、「自分の好きなことをしよう」と笑。
趣味のお菓子作りをしたりと、心を休められることに時間を使いました。

あと、クラウドソーシングのサービスにも登録して単発のお仕事を請けたりもしました。
そこでのお仕事を通して、いろんな方との出会いもありました。

4転職後

なにもかもが、「はじめてのこと」だらけ。

輸入車ディーラーの職場イメージ

1ヶ月の休みを経て、いよいよ新天地での仕事が始まりました。

仕事内容は、「車の販売」です。既客への営業とそのアフターフォロー、乗り換えの案内など。

じつは私ペーパードライバーでして、人生ではじめて公道に出て運転する経験をしました。とても緊張しました。

仕事はとにかく、はじめてのことだらけでした。
お客様の車を運転することも、車の査定をすることも、すべてが新鮮でした。

馴染めなかったことはあまりありませんでしたが、例外が一つありました。それは、「値引き」。

新車を購入するとき、ほとんどのお客様は値引き交渉をします。
それに対して、販売側は車両本体価格から値引きするのか、オプションパーツから値引きするのかを検討します。…が、うちでは基本的に車両本体価格の値引きはしません。

それで何が起きるのかというと、オプションパーツをあれこれつけて、そこから値引きするのです。この「(トータル価格を)上げて、その後に下げる」という行為は今まで感覚ですらなかったもので、私にとって理解不能でした。

職場はまさに男性社会といった感じで、はっきりと物言いをされることが多かったです。

私なりの表現で言うと、女性社会では「褒めて伸ばす」。それに対して、男性社会では「マウントを取り合って、真っ向から叩き潰してくる」笑、そんな感じです。
その方が、私にとってはわかりやすくてよかったです。

もちろん、怒られることもたくさんありました。「悔しかったら、結果でものを言え」というような環境でしたので、怒られた後にとくにフォローもありません。
最初のうちは悔しい思いもたくさんしました。

一方で、面倒見の良い人も多かったです。業務経験が長く営業スキルの高い人も多かったので、アドバイスが的を得ていて役立つことも多々あって。
助言をいただくなかで、「このタイプの人にはこのように接したら可愛がられるな」ということも学べました。

そうこうして「仕事に慣れてきたな」と思えるようになったのは、入社して1年半くらい経ってからです。

慣れない仕事と、人の入れ替わりも激しかったということもあって、思った以上に馴染むのに時間がかかりました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。そして、これから目指したいこと。

輸入車ディーラーで働く女性職員イメージ

転職をして、早2年が経ちました。

今思えば、前職では少し天狗になっていました。「私はできる」「もっと正当に評価してもらえる環境で働きたい」という想いが強かったです。

今の職場に入って、たくさん怒られて𠮟られて、「自分はこんなに出来ない存在だったんだ」ということに気付けました。
また、だからこそ様々なことに目を向けられるようになったと思います。
自分はできると思っていたら、今見えてる視界が世の中のすべてになってしまう。でも、そんなことは絶対にありませんよね。

そうした気づきを得られたことが、転職をして一番良かったことだと思います。

残念だったことはあまりありませんが、あえて言うなら今の職場は職員同士の距離感がやや近すぎること、ですかね。

加えて男性職員が多いので、男性の心理を毎日のように聞かされます。
まあ、社会勉強にもなりますが笑、知らない方がよかったかもしれない…と思うこともあります。

◇ ◇ ◇

これから先の将来に実現したいことは、「自宅でもできる仕事スキルを持つ」ことです。

これから結婚や出産のライフイベントが起きた際にも、変わらず働き続けて社会に価値貢献していきたいです。

そのときの仕事は、もしかしたら今の仕事とはまた別のものかもしれません。
ディーラーの仕事はなかなか自宅からではできませんし。

でも、今触れていないものが自分に関わりのないものとは限らない。
未来像を実現できる仕事がどんなものかはわかりませんが、様々な分野に手を伸ばして、挑戦していきたいです。

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