私の転職体験談:パニック障害になったことを機に転職して。新しい職場で見えてきたこと。
転職前
- 職業
- 会社員
- 職種
- 一般事務
- 従業員規模
- 120名程度
- 年収
- 380万円程度
転職後
- 職業
- 会社員
- 職種
- 一般事務
- 従業員規模
- 10名以下
- 年収
- 200万円程度
目次
ましろさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事にもプライベートにも不満のない順風満帆だった生活。

業務内容は一般事務でしたが、クライアントへの提案や調整など、営業のようなことも一部行っていました。
電話やメール対応がかなり多い印象です。おかげで電話への苦手意識はなくなりました。
同じ部署のメンバーは12人ほどで、中には相性が良くない相手もいましたが、
- 私
-
(仕事だから仕方ない!)
と割り切って、業務に支障がない程度にコミュニケーションを取っていました。
部署内全体の雰囲気は悪くはなかったと思います。
真面目で内向的な性格の私は、周囲との調和を大事にするタイプです。
独身で友人も少数、趣味や特技も特になく、休日は家でひたすらダラダラするのがストレス解消法です。
あまりお金を使わないので、給与や待遇には特に不満は持っていませんでした。
2転職のきっかけ
不調の原因は「パニック障害」と診断されて。

私が辞める数年前に信頼していた先輩が転職して以降、自分の転職についても考えることはありましたが、具体的な行動は起こさないまま数年が経過しました。
ですが、そのうちに身体に異変を感じるようになったのです。
通勤中の満員電車の中で、動悸や息切れ、冷や汗が止まらないといったことが何回かありました。
病院で診断された結果はパニック障害でした。
パニック障害とは
突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作(パニック発作)を起こし、そのために生活に支障が出ている状態をパニック障害といいます。
このパニック発作は、死んでしまうのではないかと思うほど強くて、自分ではコントロールできないと感じます。そのため、また発作が起きたらどうしようかと不安になり、発作が起きやすい場所や状況を避けるようになります。とくに、電車やエレベーターの中など閉じられた空間では「逃げられない」と感じて、外出ができなくなってしまうことがあります。
パニック障害では薬による治療とあわせて、少しずつ苦手なことに慣れていく心理療法が行われます。無理をせず、自分のペースで取り組むことが大切です。周囲もゆっくりと見守りましょう。
- 私
-
(このままじゃいけない。自分を大事にしないと)
と考えるようになりました。
もともとプレッシャーに弱い性格ではありました。
それが体調にまで影響を与えてしまうとなると、今後の人生にも不安を感じました。
そして思い切って、環境を変えるために転職を決意したのです。
転職はせずに引っ越しをして通勤路を変える、という方法も考えましたが、会社でのストレスが原因であることはわかっていたので、転職という道を選びました。
3転職活動中
退職のタイミングを少し後悔。

業務の引継ぎに時間がかかることが想定されたので、転職先が決まる前(具体的には2か月前)に退職の意思を伝えました。
直属の上司には一旦は引き止められましたが、他の同僚の優しいフォローもあって、円満に手続きや引継ぎを進めることができました。
退職することで迷惑をかけるのにも関わらず、あたたかく見送ってくれた元同僚たちには感謝しかありません。
転職先が決まる前に辞めてしまったことは、結果的には良かったかもしれませんが、当時はかなり不安でした。
有給消化も兼ねて休みをもらい、隙間隙間で転職活動をするのは体力的にも精神的にもなかなか大変でした。
もしまた転職をすることになったら、転職先が決まってから退職を伝えたいと思っています。
あわせて読みたい
-
- 転職時の退職の申し出はいつ伝える?報告するタイミング、退職願・退職届のスケジュールを説明
- 「退職願や退職届を、いつどのタイミングで伝えるべきか…」と悩んでいませんか。この記事では、「円満退社をするための退職の申し出の方法」や「現職場で退職を引き止められてしまった場合」など、様々な場面を想定し、対処法と注意点をご紹介します。...
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

前職と同じ一般事務職で転職をしました。
新しい職場は、前職場と異なり小規模でアットホームな雰囲気です。
とだけ聞くといい雰囲気かなと思われますが、入社する立場としては、すでに完成されているコミュニティに入っていくということになります。
- 私
-
(うまく馴染めるかなあ……)
と不安でした。
また、私より年上の方がほとんどで、内向的な私には少し厳しかったです。
はじめは仕事内容以外の雑談にはほとんど混じれず、お昼休みなどは正直苦痛でした。
それでも時間をかけて少しずつ慣れていき、「会社の一員」になることができました。
新しい職場に、いわゆるお局様のような性格の方がいなかったのも、本当に助かりました。
新しい業務については臨機応変さが求められるので、元の経験を活かしつつ比較的すぐに慣れることができました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

転職をしてよかったことは、自分を見つめなおし、理解するきっかけができたことです。
- 私
-
(どうして転職をするんだろう? 本当に必要なのかな? どんな仕事が向いているのかな……?)
など、たくさんのことを考えました。
今までただのうのうと目の前の仕事をこなしていた私では、決してしなかったことだと思います。
あわせて読みたい
-
- 「私たちは、なんのために働くか」を200人に聞いてみた。あなたにとって仕事とは?
- 仕事とは、私たちにとってどんな存在なのでしょう。そして、私たちはなんのために働くのでしょうか。現代は働き方や働く理由が多様化し、万人にとっての「正解」が見えにくくなっています。では、「何のために働くのか」について、一緒に考えていきましょう。...
家族は私の転職を応援してくれました。
家族はもし私が転職に失敗していたとしても受け入れてくれていたと思います。
家族の絆に改めて気づくことができたのもいい経験でした。
◇ ◇ ◇
今の職場や業務内容には満足していますが、年収は三分の二程度までガクッと下がってしまいました。
もともとお金を使わない性格なので不満はありませんが、今後は昇給を目指して会社の売り上げに貢献していきたいです。
また、前の会社ほどではありませんが、
- 私
-
(この仕事、もっとスムーズにできないかなあ)
と思うことがあります。
きっとそういう仕事を効率化できれば残業も減り、みんながハッピーになれると思います。
持っている限りのスキルを活用して、業務改善もすすめていきたいです。
そのためには、もっと積極的に働き、発言力を持つことも大事だと思うので、コツコツと着実にこなしていくというイメージをもちつつ仕事を頑張ります