転職体験談:仕事も自分の人生も大切にしたい。そんな私が転職したのは。
転職前
- 職業
- 販売員
- 職種
- サービス業
- 従業員規模
- 320人
- 年収
- 220万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 運送会社
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 28人
- 年収
- 280万円
- 会社名
目次
幸ママさんの転職ストーリー
1これまでの私
日々課されるノルマ。それでも接客が好きでした。

私は当時、地元の商業施設内にある化粧品店で販売員を務めていました。
お客様に商品を買っていただくことが前提の仕事ですので、当然、販売員一人一人にノルマが課せられており、
その達成に追われながら、日々緊張感を持って仕事をしていたように思います。
勤務はシフト制だったのですが、従業員が少なかったために、一人当たりの持ち回りが多く、不規則な生活が続くことが多かったです。
実家暮らしだったのですが、夜遅く帰ってくるため、同じ家にいながらもほとんど顔を合わせることはなくて……。
けれど接客の仕事は好きでした。
お客様におすすめした商品を気に入って購入してくださったときなどは、やはりこの仕事をしていてよかったな、とも思いました。
趣味は友人と(休みが合った日に限りますが)ショッピングに行くことです。
2転職のきっかけ
ふと自分の将来が味気なく感じて……。

元々があまり多くない従業員で回していたお店でしたが、さらに数人、販売員が退職してしまったために、よりそのしわ寄せが来ている状況でした。
土日は基本、開店から閉店まで店先に立っていましたし、連休が取れないために、友人と遊ぶ時間も無くなっていきました。
そんな中で、久しぶりに再会した友人たちが続々と結婚したり子供を育てているのを見ているうちに、なんだか自分の人生がひどく味気ないものに思えてきたのです。
- 私
-
(今の生活のままじゃ、結婚も子育ても無理だろうなぁ)
「仕事」と「将来の家庭」を天秤にかけた時、やっぱり「家庭」への夢は捨てきれなくて……。
私は転職を決意しました。
そしてひとたび決意すると、それまで目をつむっていたことがだんだんと許せなくなってきて。
勤務シフトもそうですし、商品のデメリットを隠して、半ば「押し売り」のようなスタイルで進める販売も、本当はすごく嫌だったんだな、って気づきました。
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3転職活動中
私にできることって何だろう?から始まって。

転職を決意した時に、あんなに好きだと思っていた接客業の仕事に「もうやりたくない」と思ってしまうまで我慢して働いていたことに気づいたのは、とてもショックでした。
- 私
-
(私にできることって何だろう?)
そこから考えなければいけませんでした。
私は閉店後や開店前によくバックヤードで「在庫管理」の仕事もしていたのですが、
知らず知らず接客でもストレスを溜め込んでいたのでしょう、その在庫管理の時間が、かなりの気晴らしになっていたことを思いだしました。
私は接客業も好きですが、細々とした作業を一人でコツコツとやることも好きです。
どちらかと言えば、後者の方が本当の私の性格のような気もしています。
私は「コツコツと仕事ができるイメージ=事務の仕事」という連想で、転職活動を始めました。
ハローワークやいくつかの転職サイトに登録し、気になる求人には片っ端から応募していたのですが
やはり「事務職」は人気も高いこと、またPCスキルが求められるため、全くの未経験からは難しいことなどが災いし、活動はかなりの困難を極めました。
このままではまずい、と思い、私はまず、ハローワークが行っている職業訓練校に通うことから始めました。
このシステムは、基本的に受講は無料ですし、非常に多くの知識を習得できたので、とても助かりました。
職業訓練校とは
職業訓練校とは、求職中の人に向けて、新たな仕事に就けるように様々な訓練を通じて就職をサポートする場のこと。
新しい仕事を始めたいと思っている人や、これから仕事を探そうという人が、希望職種の業務に必要な知識・スキルを身に付けられるよう様々なコースが用意されています。
職業訓練校は国や自治体が主体となって運営しています。
職業訓練校の申込みなどはハローワークで行います。
基本的には無料ですが、職業訓練は誰でも簡単に受講できるわけではなく、条件や選考があるのです。
そして無事にPCスキルを習得できたと同時に、いくつかの求人を紹介してくれ、その中の一つの会社に、無事に内定を得ることができたのです。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

私が入社した会社は運送業を営んでいます。
業界も職種も初めてづくしで、緊張も多かったですが、上司や同僚たちは皆温かい人柄で、丁寧に仕事を教えてくれました。
また、来客対応や電話応対では、前職の経験を活かすこともでき、
- 上司
-
「〇〇さんの対応は丁寧で素晴らしいよ」
などと褒めていただけて、「あ、今までの頑張りも無駄じゃなかったんだな」と、報われた気持ちがしました。
しばらく働いて業務も慣れてくると、徐々に仕事を一人で任せてもらえるようにもなってきて、とても嬉しかったです。
そして何より大きな変化は、今の職場で夫に出会ったことです。
数年前に出産も経験しましたが、会社全体でバックアップしてくれ、育児と仕事の両立ができるよう支えていただいております。
本当に、素敵な会社に入社できたと思っています。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

販売職と事務職では、共通する要素は何も無いと思っていましたが、
実際に入社してから、来客応対や電話応対など、様々な点で役立っていることを知りました。
もし今同じように、まったく別の業界へ転職したいと思っている方、それでも不安がある方には、
必ずこれまでの経験が役に立つ日が来ます!ということだけは伝えておきたいです。
また、「将来、自分がどんな人生を歩んでいたいか」きちんと考える時間は大切だということも学びました。
その理想の未来に近づくために「今何をすればいいのか」がはっきりするからです。
それが成功への近道になります。
◇ ◇ ◇
現在は一通りの業務もそつなくこなせるまでになり、新人指導の仕事も一任されています。
かつては自分も新人だったのに、やはり新人への接し方には苦労します。
どうやったら相手がきちんと理解してくれ、やる気になってくれるのか、日々模索しています。
また、この業務を通して、自分の些細な一言が、相手に威圧的な印象を与えてしまうことや自信を失わせてしまうことにも気づきました。
立場が変わっても、毎日が勉強の連続です。
今後はより部下の思いを理解し、また頼られる上司を目指して頑張っていこうと思っています。