転職体験談:印刷会社の営業から地元・北海道の大学職員へUターン転職!
転職前
- 職業
- 印刷会社
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 5,001名以上
- 年収
- 400万~450万
- 会社名
転職後
- 職業
- 教育・保育
- 職種
- 大学職員
- 従業員規模
- 501~1,000名
- 年収
- 400万~450万
- 会社名
目次
ダブダブさんの転職ストーリー
1これまでの私
公私ともに充実した生活。

都内の大学を卒業後、新卒で印刷会社の営業職として就職しました。
もともとは記者志望で就職活動をしていましたが、志望していた企業には内定をもらうことができず。それでも伝える仕事をしたいという想いから、マス、ダイレクト、パーソナルすべてのコミュニケーションが強みである大手印刷会社に就職を決めました。
自分の性格は真面目で、「何事にも相手の気持ちを考えること」を大切にしていたように思います。
また、小学生の時からバスケットボールを続けきました。体力に自信があったので、激務と言われるメディア業界で自分を試したいと考えていました。
働き始めた頃は、学生時代から長く付き合っている女性がいて、24歳の時に結婚しました。
当時は純粋に仕事を覚えるのが楽しく、自身の業績はそれほど意識していなかったです。どちらかというと「相手の期待に応えること」という顧客満足が仕事のやりがいでした。
毎日23時近くまで働いていましたが、土日はほとんど暦通り休みでした。私はオンオフの切り替えをしっかりするタイプ。終業後や週末は仕事のことは頭から外して、気を許せる人と食事をしたりアクティビティを楽しんだりしていました。
22歳から25歳くらいまでは、そんな風に公私ともに充実していて、日々成長を感じることも出来ていました。
ですがその一方で、「いつかは出身の北海道に戻りたい」という気持ちもあって。当時の職場は転勤がない会社だったこともあり、「ずっとこの職場で働くことはないだろうな、いつかは転職するはず」という思いを抱えながら毎日を過ごしていました。
2転職のきっかけ
社内の雰囲気に嫌気がさして。

転職のきっかけは、とある事件がきっかけです。
それは、自分と同じクライアントを担当していた同僚が、不適切な売り上げ処理を行い、営業成績が良く見えるように偽っていた──というものでした。
そこから私にも疑いがかかるようになって。自分が担当している受注案件の証拠書類チェックなど、不必要な業務が極端に増えました。
同時に営業成績の不振をとがめられるようになってきました。個人のミスを個人の責任と押し付ける体制が強まり、助け合う風土もない。そんな状況に嫌気がさしたのが、転職しようと思ったきっかけです。
また、私の上司も元来優しい人だったのですが、そんな事件もあって、変わってしまって。中間管理職としての辛さから、どんどん余裕がなくり、部下である自分たちに当たるようにもなってきたのです。そうした悪い雰囲気が、社内に蔓延していきました。
「どれだけ頑張っても会社の体質に合わせていかないと、ここでは生きていけない。ここで40年間勤めるのは自分の人生を無駄にする」と考えた末、とうとう転職活動に踏み切りました。
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3転職中
妻にも転職活動をサポートしてもらって。

転職活動を始めたころは、会社に勤めながら転職活動を進めました。
転職活動でまず行ったことは、社内で営業職から企画寄りの営業職に異動を申し出て、時間にゆとりを作ったことでした。
これは、寝ても覚めても仕事のことを考えなければならない現状を変えていこうと考えたためです。
転職活動では、リクナビなどの転職サイトを利用して情報収集を行っていました。 転職先の希望としては、「余裕があり、思考する時間が確保できるような職場」。また、生まれ育った北海道に自分の経験を生かして働きたいという想いもあって。
過去の大学時代においては就職活動に敗れていたため、うまくいくか不安だったのでした。しかし、妻にエントリーシートのチェックや面接のロールプレイを手伝ってもらったことで、とても自信を持つことができたのです。
そしてとても幸運だったのは、ある大学のホームページを見ていたら、正規職員の求人があったこと。応募したところ、運よく内定をもらうことができました。
転職活動の期間は実質3か月ほどかかりましたが、無事に終えることが出来ました。
そして採用決定後は、就業規則通り45日前に退職願いを出しました。特にトラブルなく承認され、円満退社に近い形で転職を完結できました。
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4転職後
カルチャーショックを受けるも、ポジティブに。

新しい職場では、北海道にある大学ということで、昔ながらの企業風土が残っているところでした。
「長く勤めている人が偉い」「長いものには巻かれておけ」「従順な人が優秀な人」などです。
利益重視ではないため、効率やマーケティングという言葉も出てきません。狭い世界で自分のプライドを守るためだけに働いている、そんな人が多く残る職場だったのが印象的でした。
こう書くと、転職は失敗したように見えるかもしれませんね。ですが、自分の中では「挑戦の場」であると、逆に覚悟を決めることが出来ました。
「北海道」という生まれ育った地域社会への貢献を実感できるという確信があったから──、というのも大きかったと思います。
ここで幸運だったことは、先のような社員が多い一方で、「大学をよくしたい」「もっと地域社会に貢献したい」と思っている人も多くいたことです。
そういった人との出会いがあり、意見を言い合いながら、共に働くことが出来ています。
少し不快だったことは、今までうまくいっていた自分の仕事のやり方ですすめようとすると「前例と違う」という理由で否定されたことです。
前例が正しいか検証もせずに、思考停止な考え方にはかなり戸惑って。「こんな時代錯誤な考え方があるのか」と、カルチャーショックを受けました。
5転職を振り返って
人口減の時代に対応するために、大学経営の多角化を。

大学という組織は、教育基本法や大学設置基準に準じて存在する法人なので、一般企業以上に法令順守が求められます。
法や制度に背く業務は出来ない一方で、法や制度が禁止していないことなら、なんでも取り入れることが出来ます。
また、働いていくうちに、大学職員は「教育を行って若者の育成が出来る」こと、そして「研究者の助けとなり日本の研究を発展させられる」職業であることに気付きました。それからは、ここで働くことに更に誇りを持てるようになりましたね。
今私は、「経営の多角化」を推進し、「大学と地域自治体をつなげる役割になりたい」と考えています。
大学においては学生募集が経営の核となっています。
しかし、学生募集だけでは今後も人口減っていく世の中で経営が立ちいかなくなってしまう可能性は高いです。大学を守るという意味で、「収入の軸をもう一つ作る」というチャレンジをしていきたいと思っています。
そして、いずれは「地元の国立大学より魅力的な大学を作っていきたい」というのが将来の夢です。
また、現在は年功序列的な風土があり、なかなか自分の企画が通りにくかったりすることもあります。それでも自分からのボトムアップで刺激を与え、良い職場にしていきたいと考えています。
最後に、今回の転職活動では、ワークライフバランスを整えることが出来たのも、非常に良かったと思っています。
子供が生まれ、生まれ育った北海道で子育て出来ることもあり、生活がますます充実しています。仕事も家庭も、多くの時間をかけて、自分を成長させていきたいと考えています。