転職体験談:上司からのパワハラ、月100時間以上にもなる残業が続いて、鬱(うつ)になって。
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 製造業(造船)
- 職種
- 工程管理
- 従業員規模
- 1600名
- 年収
- 545万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 製造業(美容製品)
- 職種
- 製造
- 従業員規模
- 220名
- 年収
- 400万円
- 会社名
目次
はぐれ狼さんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事は辛く、パワハラや残業に耐える日々。

当時の私は、地元(大阪)を離れて香川県にて勤務していました。
住まいは会社の社員寮で、一人暮らし。
前職の勤め先は造船会社で、主に大型の船を製造する会社。
そこでの私の仕事内容は、工程管理で、船に使われるパイプの工程管理や船の煙突の塗装工程の管理などを行っていました。
古い会社ということもあり、月に100時間を超えるほどの残業や、一部の上司からはパワハラと捉えかねない高圧的な対応もあったりと、昭和の風潮が強い社風でした。
趣味はライブ鑑賞です。少ない休みの日に、好きなアーティストのライブに行くことを楽しみに仕事をしていました。
また、結婚を視野に入れてお付き合いをしている女性もいました。
仕事は本当に辛かったです。
しかし、将来は彼女と一軒家で家庭を築くことを目標に、ひたすらパワハラや激務に耐えていました。
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2転職のきっかけ
産業医面談で、医師から言われたひとこと。

- 友人
-
「あのさ、その会社おかしくない?」
あるとき大学時代の友人達と話をしていて、自分の勤務している会社について聞かれたので答えたところ、そのような返答を受けました。
残業時間の多さや上司のパワハラの多発さ、時代遅れな仕事方法などには違和感は持っていましたが、友人から面と言われて、「やっぱりそうだよな…」と納得しました。
しかし、大企業であることや、残業代を含めた給料が低くはなかったこともあり、私はそれに対して何かすぐに行動を起こす気にはなりませんでした。
そんなある日、産業医面談を受けることになって、
- 産業医
-
「あなたは、うつ病の疑いがあるかもしれないです。」
と、言われたのです。私はその週のうちに心療内科に行きました。
結果、うつ病の診断書を書かれました。
まさか、自分がうつになるなんて思いもしませんでした。
そして、続いて思ったのは、「このまま同じ会社に勤務してて良いのだろうか」ということです。
何人かの友人に相談しましたが、誰もが転職を勧めてきました。
両親も仕事を続けることには反対でした。
そうして、恋人からも皆と同じ意見を言われて、とうとう私は転職を決意しました。
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3転職活動中
「転職して良いのだろうか」「無事に転職できるのだろうか」という不安

会社はしばらく休職することになりました。医師の診断書に、そうするようにとの指示があったからです。
そこで私が考えたのは、
- 私
-
「休職中の今が、転職のチャンスなのでは?」
ということでした。通常通り勤務していたら、有給をとることもままならず、勤務中に転職活動などとてもできそうにありませんでしたから。
ですが、迷いもありました。「そもそも、転職活動を始めるべきかどうか」もそうでしたし、30を超えて特にこれといった資格もない私が、「転職することができるのだろうか」という不安も大きくありました。
「悩んでいてばかりではしょうがないだろうから」と恋人に言われ、彼女に勧められて私は転職エージェントの方に相談しました。
転職エージェントの担当の方の回答は、
- 転職エージェント
-
「間違いなく転職した方が良いですね」
──とのことでした。
そして、今までの私の経歴や年齢から、さほど困難なことはなく転職はできそうだと言ってくれました。
それが大きな励みになって、私は転職活動に踏み切りました。
これまでずっと製品を扱うメーカー系の仕事をしてきた経験を活かそうと、まずは、首都圏にある美容製品の会社を受けてみました。
結果、1社目で上手くいくことができ、無事内定をもらうことができたのです。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職した後は、様々なところで前職とは良い意味での「違い」を感じました。
例えば、上司が威張り腐っていないことや残業の少なさ。それから、ゆるい社風にもとても驚きました。
また、顔と名前を覚えられるのは早かった気がします。
内陸の埼玉県が新しい職場であったため、私の前職が造船会社であることがほとんどの人にとって印象的だったようです。
さらに、作業工程に余裕があることにも新鮮な印象を持ちました。
前職では土曜はもちろん、日曜出勤をしても工程が間に合わないことが多かったので、この点が改善されただけでも「転職して良かった」と心から思えました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

今回の転職で気付けて良かったことは、「狭いコミュニティに閉じこもっていては、非常識なことにも違和感を持たなくなること。」です。
社会人になっても社外の友人や人間関係を持つことの大切さを、今回の転職を通して学びました。
以前は香川県に住んでいて、美味しいグルメはたくさんありました。
今回の転職で埼玉県に移り住んで、そういった食にあまり出会えなくなるであろうことが、「残念に思えること」です。
また、地元の大阪からさらに遠い場所に住むことになったため、実家にはあまり帰れないことも少し残念ですね。
もちろん、以前の腐った社風や異常な残業に耐えることと比べたら、残念に思えることも仕方がないこととして割り切っています。
◇ ◇ ◇
簡単に言えば、今回の転職はブラック企業からホワイト企業に移ったということになるのでしょう。
残業が大幅に少なくなったことは良かったのですが、収入は下がることになりました。
そのため、今後は副業にも取り組んでみたいと思っています。
これからは、本業を頑張りつつ、副業でもそれなりに収入を得られるようにしたいと思っています。
「これから実現させたい未来像」は、以前と変わらず好きな人と一軒家にて幸せな家庭を築くことです。
ただし本業の収入だけでは、やや心元ありません。
ですので、副業にはそれなりに本腰を入れて、収入アップを頑張っていきたいと思っています。
また、これから投資の勉強をして、投資信託や不動産投資、より利益のでる株式投資にもチャレンジしたいとも考えています。
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