転職体験談:育休中、コロナ禍の影響で職場が潰れ、資格を持っていた保育士として転職。
転職前
- 職業
- サービス業
- 職種
- 携帯ショップ販売員
- 従業員規模
- 550名
- 年収
- 350万円
転職後
- 職業
- 保育士(教育)
- 職種
- 放課後等デイサービスでの保育士
- 従業員規模
- 7名
- 年収
- 280万円
目次
すぎもとさんの転職ストーリー
1これまでの私
携帯ショップの販売員として働いて。

2016年から約3年半、携帯ショップの販売員として働いてきました。
携帯ショップの販売のお仕事は、契約内容の確認など細かくチェックする業務がとても多くありました。ですが、「何でもきちんとやらなければ気が済まない」という私の性分には合っていたと思います。
実際、働いていた期間で怒られたことや失敗はほとんどなく、上司からはそれなりに高い評価をもらえていました。
関西出身で、今まで引っ越しは何度か経験していますが、関西から出たことはありません。
一人暮らしではあるものの、できれば両親(実家)や弟が近くにいる環境で生活がしたかったので。
そして、2019年に当時お付き合いをしていた彼と結婚をし、夫と二人で生活するようになりました。
その後、私も前職での仕事を続けてきましたが、妊娠をきっかけに2020年の春から産休に入ることに。
独身の頃、また結婚してからも、妊娠するまではとにかく旅行が好きで毎月のように国内旅行に行っていました。
年に2、3回は、韓国やケアンズ(オーストラリア)など、海外旅行にも行くこともありました。
2転職のきっかけ
新型コロナウイルスの影響で働いていた店舗が閉店。

本来であれば、2021年の春までには育休を切り上げて復帰する予定でした。
しかし、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、私自身が働いていた店舗が潰れてしまったのです。
前職の職場では、通勤で1時間半かかっていました。もし復帰できたとしても保育園の送り迎えもありましたので、復帰後の働き方としては「時短で働く」という選択肢のみでした。
その店舗が潰れ、次に近い店舗は家から更に遠く2時間近くかかるところになってしまって。
現実的に考えた結果、
- 私
-
「前職と同じ仕事で復帰するのは難しいかな…。転職するしかない」
――と、転職することに決めました。
加えて産休に入る前の話ですが、つわりが酷かった私に対する上司からのマタニティハラスメントが酷かったことも、転職を決定した理由の一つでした。
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3転職活動中
保育士として転職を目指して。

実務は未経験でしたが、もともと保育士の資格を持っていたので、私は「保育士を目指そう」と考え、転職活動を始めました。
0歳の息子を抱えながらの転職活動だったため、その間は実母に預けたり、地域の一日預かりを利用するなど、とても大変でした。
ただ、このコロナ渦のため、転職活動ではリモートでのWeb面接をしてくれる施設もあったので、助かることもありました。
でも、保育施設では基本的にアナログなところが多かったため、面接の多くは実地で行っていました。
その際は、「0歳の息子に絶対にウイルスを持ち帰らまい」と、こまめな手洗いうがいをして、帰宅後はすぐにシャワー、スーツをこまめにクリーニングするなど、相当神経質に対策を行いました。
転職活動には、『保育ひろば』という保育士転職サイトと、求人情報誌を利用しました。
コロナ渦という不安もありましたが、2,3社を受けた結果、一つの保育施設(放課後等デイサービス)から内定をもらうことができました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

息子も無事に保育園に入れて働き始めることができたので、色々なことがありましたが、結果的には安心しました。
今のところ、「熱を出して息子を迎えに行かなければいけない」などのことはほとんどありません。
また、近くでコロナ感染者が出ることもなく、順調にお仕事を続けられています。
しかし、大阪のコロナ感染者数が日に日に増えていることに関してはやはり恐怖を感じます。
大人であれば感染しても大事に至らない確率が高いと聞きますが、0歳児の子どもとなると話は違ってくるので、相当に神経をとがらせています。
職場の環境としては、周りのスタッフはとても良い人が多くて働きやすいです。
ただ、独身で若い方が多いからか、あまりコロナに対しての恐怖がないように思えます。当たり前のように飲み会をしているという話も聞くので、「もう少し危機感を持ってほしい」と思うこともあります。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

育休中の就職という、とてもタイミングが悪い時期での転職活動だったので大変ではありましたが、「今回転職を決めてよかった」と思っています。
というのも、お給料は減ってしまったのですが、元々資格があるのでやってみたいと思っていた「子どもと関わる仕事」につけたことがとても嬉しかったからです。
育児ももちろん楽しいですが、仕事をしていることでイキイキとしているという実感もあり、毎日が充実しています。
ただ、3年半勤めた前職の同僚とは仲が良かったので、店舗が潰れてしまった以上どうすることもできなかったのですが、「もう少し良い形で辞めたかった」という後悔は残りました。
◇ ◇ ◇
現在の放課後等デイサービスには、職場に責任者が不在の状態でのお仕事なので、不便を感じることもあります。
最近は、「私自身が責任者になれれば、もっとスムーズにお仕事ができるかもしれない」と思うようになりました。
もちろん、すぐに責任者になれるわけではありませんが、資格を取り、少しでも責任者の立場に近づくことで、そのデイサービスがもっと良いものになるように、今以上に貢献できるのではと思っています。
今年の冬には、その資格を取るための講座に通い始めるつもりです。
今後は、子どもの手がかかる年齢になっていきますので、仕事と子育てを両立していくことは今以上に大変になってくることでしょう。
それでもいろいろな制度や保障を利用しながら、必ず両立していき、息子に「仕事をしているお母さん、かっこいい!」と言ってもらえるような存在になりたいですね。
また、子育てが落ち着いて子どもにお金がかからなくなったら、いずれは自分自身で託児所もしくは放課後等デイサービスの開業をしていきたい。──という野心を、心の奥底で抱いています。