転職体験談:製油所のプロセスエンジニアから、未経験のコンサル業界へと転職。
転職前
- 職業
- 製油業
- 職種
- プロセスエンジニア
- 従業員規模
- 10,000名
- 年収
- 600万円
- 会社名
転職後
- 職業
- コンサルティング業
- 職種
- コンサルタント
- 従業員規模
- 15,000名
- 年収
- 600万円
- 会社名
目次
ノブさんの転職ストーリー
1これまでの私
製油所のプロセスエンジニアとして仕事に没頭する日々。

2017年4月から2020年8月まで、製油所のプロセスエンジニアとして働いていました。
プロセスエンジニアとは
プロセスエンジニアとは、生産工程を考えるエンジニアのことです。
具体的には、原材料の選定や製造方法の確立(技術開発)などを行うことで、低コストで量産化できる仕組みを作り、実運用の際はスケジュール管理や関わる人の工数・製品品質の確認・調整を行います。
私は、製造現場でオペレーターの作業内容を考え、指揮する立場。
製油所全体の省エネルギー、生産効率化を推進し、製油所全体の安全安心操業の一翼を担っていました。
製油所の改善は、会社全体の利益に大きく関わる重要な業務です。
何か一つ生産における改善を達成するだけでも、数千万~数億円といった規模で会社の業績に影響を与えるのです。
責任は大きかったですが「重要な役割を任されている」という意識からモチベーションを高く業務に取り組めていました。
日々、周りの人と協力しながら、目標数値の達成を目指して仕事に励んでいました。
当時は仕事に没頭していたので、反面プライベートは特段何かするでもなく過ごしていました。仕事以外のことを考える余裕があまりなかったのかもしれませんね。
2転職のきっかけ
石油業界、そして会社の将来性に疑問を感じて。

やりがいを感じつつ働いていたプロセスエンジニアの仕事でしたが、今年の2020年8月、私は転職することになりました。
転職を考えるようになった理由は、いくつかありました。
その一つは、石油業界が斜陽産業であったことです。
そのため、一個人が懸命に働いて業績を改善しようとしたところで、結局は市況からの影響に左右されてしまうことが多かったです。
特に近年は、少子高齢化の促進や若者の車離れといった理由から、売上は下がる一方でした。
また、会社の構造自体に疑問を感じ始めるようにもなりました。
頑張った若手が報われる構造になっておらず、どんなに会社に貢献しても、年収は上がりません。むしろ昇給カーブもひと昔前と比べると下がっており、モチベーションを保つのが難しいと感じるようになりました。
さらには、周りの一緒に働いている人もそこまで意識が高い訳ではなく、たまに私の頑張りが空回りしているように感じることもあって。
ふとしたときに、
- 私
-
(この環境に慣れてしまったら、自分が腐ってしまうんじゃないか。)
――と考えるようにもなってきたのです。
そんな中、大学時代の友人と話す機会がありました。
私と同じようにバリバリ働くタイプではあったのですが、「最近は年収も順調に上がってきている」という話を聞いて。
話を聞いているうちに、「このままだとまずい」という焦りはピークに近づいてきて、彼と別れた後私は「転職しよう」と決意したのです。
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3転職活動中
未経験のコンサル業界へチャレンジ。

転職するにあたって、「Liiga(リーガ)」という転職サービスを利用し、そこで色々な求人を紹介してもらいました。
担当アドバイザーの方に、自分が今後何をしていきたいのかを伝え今後のキャリアプランを相談したところ、「コンサル業界で仕事を探してはどうか」という提案を受けて。
私も前職のプロセスエンジニアからはいったん離れたいという気持ちもあったので、ぜひそれで進めてみようと考えました。
しかし、当時は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、面接が延期になったり、オンラインでの面談に変更になったりといったことが頻繁に起きて、対応には苦労しました。
そうした影響もあって予定していた転職の活動期間はどんどん伸びていって。焦りもありましたし、モチベーションを維持することも本当に大変でした。
加えて、企業から不採用の通知を受けた際に担当アドバイザーからフィードバックをもらうことができたのですが、ここでかなり厳しい意見を言われたりして、精神的にかなりショックを受けることもありました。
応募の結果が不採用になる時期はしばらくの間、続きました。
未経験の職種への転職の難しさを痛感する毎日でしたが、ただそんな中でも、担当アドバイザーの方は親身になってサポートし続けてくれました。
その結果、ようやく一社のコンサルティング会社から内定をもらえ、次の職を得ることができました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

コロナ禍の影響もあって、入社初日から私は自宅勤務でした。
中途入社のオリエンテーションから、一緒に入社した同期の方や上司とコミュニケーションはすべてオンラインです。対面での会話ができず、とてもやりづらく感じました。
ただし、会社のフォロー体制はすごくしっかりしていて、オンライン上でも適切なタイミングでマンツーマンの面談をする機会を設けていただくなど、不安点などを解消することができました。
また、自宅での作業環境を整える一環として、モニターを一台支給してくれたことはすごく助かりました。
入社当初はノートPC一台での作業で、画面の小ささに不憫を感じることもありましたが、別途モニターが支給されたことで作業効率はかなり高まりました。
また、働き方もだいぶん変わりました。
前職では「ほぼ毎日残業」というような風土だったのですが、新しい職場では残業がほぼなく、時間を意識した働き方が推奨されており、新鮮さを感じました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

「転職は、若い方が有利」と周りの人から言われましたが、まさにその通りだと思いました。
今回の転職では、業界未経験ながらも自分のポテンシャルを評価してくれての採用だったと思います。
もちろん年齢が上がってからも転職は可能でしょうが、未経験の分野でチャレンジできる業種・職種は次第に絞られてしまうでしょう。
「やりたいことが別にあって、自分のキャリアの可能性を広げたい」という方は早いタイミングで転職を考えた方が良いのかなと思いました。
また自分の市場における価値を測るという意味でも、転職エージェントは活用した方がいいと感じました。
アドバイザーのアドバイスは客観的かつ的確で、「自分の市場価値はこれくらいなんだな」という認識を持つうえでとても参考になりました。
また、求人紹介から面接準備、スケジュールの調整まで手伝ってくれたので、一人で転職先を探すよりもずっと効率的に転職活動を行えたのも良かったです。
◇ ◇ ◇
私の将来の夢は、「経営者になる」ということです。
まだ漠然としていますが、その夢に向けて、必要なスキルであるリーダーシップ、経営関連の知識等を幅広く学んでいきたいと思っています。
それが、今回の転職でアドバイザーの方から「コンサル業界」を薦められたときに「良いな」と思った一番の理由でした。
コンサルタントであれば、経営者に近い人と話せる機会を多く持つことができます。
実際に、現在の仕事で色んな経験者の人たちと会う機会を持てました。
今でも、「臆することなく積極的に対話し、吸収できるところはすべて学んでいこう」の精神で取り組んでいます。
また、これから先、日本国内の市場だけを考えているようでは、経営者として活躍することは困難でしょう。世界でも戦っていけるように、早いタイミングで海外勤務の経験を持ちたいですね。
まずは、オンライン英会話に通うことを検討していますが、ある程度の語学力が付いたら、
会社には海外勤務のエントリー制度があるので、それを利用して海外勤務にもチャレンジしようと思っています。