転職体験談:メーカーの研究職として2年目。しかし、会社の事業縮小の影響を受けて異動に。
転職前
- 職業
- 製造業
- 職種
- 研究開発職
- 従業員規模
- 200名
- 年収
- 400万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 製造業
- 職種
- 研究開発職
- 従業員規模
- 20名
- 年収
- 450万円
- 会社名
目次
misosoupさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事も順調で、当時付き合っていた彼とも結婚。

転職活動前は、メーカーの研究開発職として働いていました。
仕事内容としては、主に自社新製品の中身作り、そして、そのプロモーションのサポートに携わっていました。
社歴はまだ2年目が始まったばかり。社内では研修を終えたばかりだったので、これから頑張っていこうと思っていました。
この時はちょうど新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、緊急事態宣言を出すか出さないかという状況の前。
世の中としてははまだ「リモートワークを」という風潮ではありませんでした。
しかし、前職ではありがたいことに在宅勤務などの制度も2020年から十分に導入されていました。
加えて、自分の担当ブランドの開発も順調に進捗しており、仕事については特に不満はなく、楽しく勉強しながら取り組んでおりました。
当時は一人暮らしでしたが、お付き合いをしていた彼とは入籍を済ませていて。
彼は転勤で地方に行っていたため、東京に帰ってきてから一緒に暮らすつもりでした。
世間では新型コロナウイルスの感染が拡大している状況で私も心配ではありましたが、個人としては仕事もプライベートも充実していて、楽しく過ごしていました。
2転職のきっかけ
上司や同僚が次々と辞職、研究所も縮小する方針に。

転職活動を始めたのは、2020年の3月。その最初のきっかけは、3月に直属の上司含め、研究開発職のメンバーが次々と辞職することが明らかになったことです。
当時、会社の将来に関しては明確にネガティブ要素があるとは思えませんでした。
もちろん、会社自体のことだけが転職の理由ではなく、それぞれのメンバーにそれぞれ違う理由があったようです。
その頃から、なんとなく不安になってきた私は、転職エージェントを利用して転職に関する情報を集めるようになりました。
そして、転職活動を本格的に始める一番大きなきっかけになったのは、4月に今後自社での製造設備や、研究所をどんどん縮小していくこと、それに伴い自分が研究開発職からすぐ異動になることが分かったことです。
私だけではなく、若手はすぐに全員異動になり、担当ブランドの開発など残った仕事は中堅以上のメンバーが担当することになりました。
辞職していったメンバーがこのような会社の変化を予期していたかはわかりません。
ただ、こうした事態を受けてみると、退職した皆さんは何かしらの予想はしていたのではないかと思います。
とはいえ、この状況を甘んじて受け入れるわけにはいかず、
- 私
-
(自分は研究開発職としてこの会社に入ったのに、異動になるならここに居続ける意味はない。)
――と、私は研究の仕事が続けるために転職活動を本格的に開始しました。
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3転職活動中
大学での研究内容が内定獲得の鍵になって。

転職活動中に辛かったのは、そもそも自分の希望する職種の募集枠がほとんどなかったことです。
学歴や持っている資格については自信を持っていますが、当時入社2年目ということもあり、キャリアは殆どない状態でした。
そのため、求人を探す際には基本的に「第二新卒枠」を探すことになりました。
しかし、この時はすでに新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されていて、研究職全体の求人数もコロナ渦前と比べて少なくなってきている状況でした。
その数少ない求人も、殆どがマネージャーレベルの採用。
それでもいくつかの研究職の求人を受けましたが、実務としての経験が十分でない私は、当然ながら書類選考の段階で落とされてしまいました。
その中で幸運だったのは、自分の大学院時代の研究内容が求められている会社と出会えたことです。
大学院での研究内容、研究手法をアピールすることで、第二新卒ではなく知識、経験を持った「キャリア枠」として認められることができたのです。
転職エージェントを通して年収などの条件に関しても希望を通しながら、無事8月末に内定をいただくことができました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職前は在宅勤務メインだったのが、転職後は家から1時間の会社に毎日出社になりました。
最初のうちは朝早く起きるのが大変で、慣れない日々が続きました。
また、仕事のルール・進め方については、経費精算などの些細なことからプロジェクトの進行方法まで、前職と大きく異なっていました。
最初はそういった新しい環境に慣れずに周りのメンバーに迷惑をかけることもありました。
ただ、そこから「同じ間違いを2度繰り返さないように」と、確認などを徹底して慎重に物事に取り組む癖がついたのは良かったと思います。
加えて、転職前よりスケールの小さい会社になったので、自分の意見が良くも悪くもすぐに上司に届くようになりました。
連絡をしてからレスポンスまでのスパンが短いので、「前より責任はあるが、仕事のしやすい環境になったな」と感じています。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

学べたことは、初めは「自分はスキルが少ないから第二新卒枠しか無理だ」「今より年収を高くすることは高望みだ」と思っていたのが、実はそうでもなかったことです。
自分のキャリアをどう判断するかは、結局のところ企業次第でしょう。様々な企業と出会っていれば、自分のキャリアに価値を感じてくれるところもあるのだと思いました。
自分のアピールポイントと相手が魅力的に思うポイントは違う場合も多かったです。
また、たとえ短い実務経験だったとしても、そこから学べたことやアピールできるポイントはあると思いました。
キャリア不足を理由に、転職したいのに無理だと考えている若手の人がいるなら、「これまでの自分に自信を持って転職活動を始めてほしい」とアドバイスしたいですね。
◇ ◇ ◇
今の会社で5年ほどキャリアを積んだら「子どもを産んで子育てを始めたい」と考えています。
子育てしながらも共働きで仕事を続ける予定です。
ただ、そのためには出産までの期間に、様々なスキルや経験を身につけなければいけないと考えています。
今の会社で研究開発の経験を積み、人に教えられるレベルまで自分を高めていきたいですね。
幸い、現在は転職前より多くの量の仕事を任されているので、前職より早くスキルアップできていると感じています。この願いはこのまま順調に行けば叶えられそうです。
また、現職の取引先に外国の企業が多く、今後英語や中国語などを使う機会があるそうです。これをきっかけに語学のスキルも高めて、「30歳までには3か国語を話せるようになりたい」というのが研究開発以外の目標です。