仕事では社長からのパワハラ。プライベートでは彼氏からの冷たい態度で、行き詰まった私が取った行動。|転職体験談
転職前
- 職業
- 運送業
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 100名程度
- 年収
- 200万円
転職後
- 職業
- コールセンター
- 職種
- コールスタッフ(在宅)
- 従業員規模
- 50名以下
- 年収
- 250万円
目次
まいさんの転職ストーリー
1これまでの私
「労務事務」の仕事で、ようやく社会人としての軌道に乗り始めて。

転職したのは、2020年12月の終わり頃です。
その前までは運送会社で労務事務の仕事を行っていました。
請求書や日々の入出金管理などの経理事務、給与や社会保険手続きなどを行う仕事です。
高校を卒業してすぐに就職しましたが、一社目、二社目とうまくいかず、ようやく三度目の転職で落ち着き、この会社で働き始めて三年の月日が経ちました。
事務職に就いた経緯は、その前の転職前に、ハローワークで職業訓練制度があることを知ったからです。そこでなんとなく通い出した経理事務の職業訓練で、簿記を習い、
- 私
-
(簿記って、結構楽しい…!)
と思うようになったのです。
そして見つけたのが、当時の会社です。一年以上の期間働くことができたのは、これが初めてでした。
学んだ簿記を活用して仕事するのはとても楽しかったです。
ほとんどが一人で進められて、一つ一つがタスク形式のお仕事なので、進行状況が分かりやすく、達成感、やりがいも感じられました。
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私の家族構成は、母と兄2人、そして私の4人家族です。
あと、今は一緒に住んでいない兄があと2人います。
父は私が幼い頃に亡くなっており、母が女手ひとつで育て上げてくれました。
末っ子の女の子なので、よく可愛がってくれました。
そんな私の生きがいは、それまで付き合っていた彼氏の存在でした。
当時はよく、「世界の何よりも彼氏が大好き」と思っていたものです。…ちょっと恥ずかしいですね。でも、この人と早く結婚するために仕事も頑張ろうと思っていました。
一方で、彼氏の親は厳しい人で、私が高校を卒業してすぐに何度か転職をしたことについてよく思っていませんでした。
彼氏からは、
- 彼氏
-
「もし何かがあっても、今の会社は辞めないで。辞めたら別れないといけない。」
と言われていました。
2転職のきっかけ
社長からのパワハラと、彼氏との心の距離。

上手くやれていたと思っていた事務職の仕事ですが、段々とうまくいかなくなることが多くなりました。
主な理由は、新しく代わった社長から理不尽なことで怒鳴られたり、プライベートや家族のことを色々言われたり、セクハラまがいのことや人格を否定することを言われるようになったことです。
とても情けないのですが、その後社長に話しかけられると震えが止まらなくなり、朝起きて会社に行こうとすると声が出なくなることもありました。
私の業務は社長経由で発生することも多く、きちんと話をしないといけない仕事だったのですが、その度に震えてあがってしまい、話の重要な部分をちゃんと聞けていなくてミスをしてしまう、そんな日々が続きました。
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彼氏に相談しましたが、あまり分かってもらえませんでした。
それだけでなく、「それくらい自分で解決しろよ」というような、冷たい態度をしてくるのです。
会社では社長に辛く当たられて、プライベートでは彼氏に冷たくされて、もう、負のスパイラルでした。いつも嫌な気持ち・嫌な感情が私の心を占めているのです。
ちょっとしたことにも苛々したり、ショックを受けて悲しくなったりと、情緒不安定になっていました。
そんな状態だったからか、彼氏のことを見ていると今までは「そんなところも好き」だったことが、「あれ、こういうところ嫌だな」って思うようになって。
そのうち「以前もこんなことされたな」「もしかして、あんまり良いひとじゃないのかも」というような不満が次々に思い出されて、「別れたい」「別れよう」という気持ちに変わっていったのです。
彼氏と別れた後、妙にスッキリした気持ちになりました。
そして、「彼氏がいるから頑張ろう」と思っていた仕事も、もう辞めても良いんじゃないかと思うようになりました。
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3転職活動中
いま転職をして、本当に大丈夫?

最初にお伝えした通り、私が転職活動をしたのは2020年12月、コロナ禍の真っただ中でした。
求人も少なくなっていると聞いてましたし、自分にはスキルがないし、とにかく不安だらけでした。
会社に「仕事を辞めます」と言ってからは精神状態も大分回復し始めて、それと同時に(私こんな時代に仕事辞めようとして大丈夫なのか? …今からでも、辞めるのやめますって言おうかな)と段々後悔するようにもなりました。
でも、これから先も社長と一緒に仕事をし続けることを考えると「それでもやっぱり今の仕事は辞めたい」と思い直し、転職活動を続けました。
在宅でできて、かつ正社員登用制度のある会社で仕事がしたいと思い、インディードやリクナビNEXTなどの求職サイトで求人を探しました。
求人を見ていく中で、在宅でできるコールスタッフという職業があることを知り、それをやってみたいを思い応募したところ、すぐに内定を頂けて。
なんだか、拍子抜けするくらいすぐに転職先が決まりました。
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4転職後
私を支援してくれた人たちの存在。

新しい仕事は、「テレアポ」業務です。
顧客リストに順に電話をしていき、アポイントの約束を取り付けるのです。その後、対面営業担当の人に営業を引き継いでもらう、という流れです。
こういう仕事は歩合制のところが多いのですが、この会社ではアポが取れなかったとしてもお金は貰えるということで、そこでの安心感がありました。
提案するサービスも、私から見ても「たしかにこれはとてもお得なサービスだろう」と思えるものでしたので、電話での提案もそれほど苦にはなりませんでした。
また、母も私の仕事を応援してくれていたのがありがたかったです。
- 母
-
「自宅で仕事をするならコロナの感染もそうだし、帰りが遅くなるということもないし安心だねえ」
と言ってくれて。
兄の方は
- 兄
-
「家でする仕事なんてそんな稼げないんじゃないの? それに、外に出ないでずっといたら鬱みたいになるよ」
と、あまり賛同してくれていなかったのですが、母が「頑張っている人にそんなこと言うもんじゃないよ」と説得してくれて。そうやって理解してくれて応援してくれる母の存在が、とても嬉しかったです。
会社の上司の方も、私が電話をする仕事は未経験だということで、全力でサポートすると言ってくれました。
とても優しく、トークスクリプトもあるのですが、丁寧に説明をして指導してくれました。
初めて電話を取るときは不安だらけだったのですが、「声の質がいいからきっとうまくいくよ」と言ってくれ、不安がだんだん減っていきました。
自宅でする仕事なので、何か分からなくなった時などは不便だろうと思っていましたが、今のところその不便さは感じていません。
何日かして、初めてアポを取れた時は、とても嬉しかったです。
相手のとても優しそうな男性の声に、涙がでるかと思いました。
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5その後、どうなったか。
「仕事が嫌だから辞めたい」というのは、いけないこと?

不安だらけでも、やってみると意外とうまくいくんだなと思いました。
あのまま前の会社で勤めてどんどん精神状態を悪くしていくよりも、今の方が断然幸せです。
転職する際の理由として、私のように『今の仕事が嫌だから辞めたい』という理由だと、「そんなので辞めるのは許されない」と周囲から言われたり、自分でそう思って我慢してしまうということも多いのではないでしょうか。
だけど、我慢できなくて辞めた私は今、とても充実しています。
新しいことに挑戦して、それがうまくいくとこんなにも達成感があるんだと気づいたし、もし上手くいかなかったとしても、辞めずにいたよりもよかったと思います。
転職しようと決心する前、たまに「もう死んでしまいたい」と思うことがありました。
でも、仕事は生きるための手段の手段で、生きることそのものではありません。
だから、自分が生きていくために無理のない仕事を選ぶことは、悪いことではない──、私は、そう思います。
◇ ◇ ◇
今後実現させたい未来像は、今のこの仕事でたくさんアポを取って、未経験でも快く雇って丁寧に指導してくれた上司の方や会社の力になっていくことです。
他に在宅で同じ仕事をしている人達の多くは、私よりもたくさんアポを取ってきます。
単に成績を高めているだけでなく、相手の心に寄り添う話し方をされていて、とてもすごい人達ばかりです。いつか私もこうなりたいと思っています。
また、せっかく在宅で時間にも融通が利く仕事になれたので、家の手伝いを今までよりもしたり、自分の成長に繋がることを何かもっとしてみたいと思います。
例えば美容でも学習でも、新しいことに挑戦することはとてもいいことだと気づいたので、その気づきをこれから生かしていきたいです。