事務職の正社員を目指しての転職。気付いたことは「安心して働ける環境」の大切さ|転職体験談
転職前
- 職業
- 建築業
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 約100名
- 年収
- 220万円
転職後
- 職業
- 印刷業
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 約80名
- 年収
- 170万円
目次
あのさんの転職ストーリー
1これまでの私
「いつかは、正社員になりたい」
転職をしたのは、2020年の12月です。その年の6月末に退職し、約半年間、転職活動をしていました。
大分長い期間かけての活動で、紆余曲折もあって、苦労しました。──その話は、また後で詳しくお伝えします。
当時(転職前)、私は建設会社の事務職として働いていました。
これまでずっと派遣社員で「いつかは正社員になりたい」と思っていましたが、その会社では正社員登用は行っておらず、いずれは正社員として転職しようという気持ちでいました。──今思えば、そういう「腰掛け」的な気持ちが、職場でも出ていたのかもしれません。
給料はそれほど高くなく、かつひとり暮らしでしたので、家計簿をつけて赤字にならないようにお金をやりくりしながら生活していました。
また、オフィス系の資格として、簿記2級の勉強もしていました。
2転職のきっかけ
上司のパワハラ、そしてコロナ禍によるリモートワーク。
「いずれ転職しよう」とは思っていましたが、直接的な理由は社内でのパワハラでした。
日々、直属の上司からひどい八つ当たりや無視をされることが多かったのです。
頼んでいない業務を、「昨日頼んだのにまだやっていないのか」と言われることが度々ありました。
数時間かけて作成した書類を渡しに行ったときにあからさまに舌打ちをされたこともありました。──恐らく、もっと早く提出してほしかったのでしょう。
(人間関係のことだし、じき慣れるだろう)と最初はなるべく気にしないようにしていましたが、ストレスはたまる一方で。派遣元の会社にも相談しましたが、
-
派遣先の
担当 -
「わかりました。それとなく伝えておきます」
──と、軽く流される程度で、なんの対策も取ってくれませんでした。
あわせて読みたい
- 上司のパワハラが「辛い…」「限界…」ときの適切な対応・対策について徹底解説
- もし上司からパワハラやパワハラまがいの被害に遭っている場合、どのように対応・対策をとればいいのでしょうか。この記事では、パワハラの定義とその対応・対策法について解説していきます。...
2020年4月、コロナ禍による緊急事態宣言を受けリモートワークが始まり、上司からのパワハラはメールとチャット経由で更に強まりました。
社内の人の目が気にならなくなったということもあるのでしょう。
どうやっても指定の業務時間では終わらないような業務や、私が関与しない案件についての書類をまとめる依頼などを押し付けられてくることが多くなったのです。
以前は職場の同僚に相談もできていたのですが、リモートワークではそれも思うようにできません。
-
私
-
(こんな状態で、ずっと働いていくのは無理…!)
そう思い、私は退職を決意しました。
それから、「派遣と正社員での格差」を肌で感じていたことも、退職の理由の一つでした。
正社員の人たちは、基本「業務」と「指導&育成」がセットなんですよね。でも、派遣社員に対しては業務だけ丸投げされることが多い。
なんとなく、それが「雑な扱いを受けている」という印象があって、そういう印象を受けながら仕事をしているのも嫌でした。
あわせて読みたい
- 女性が非正規雇用から正社員を目指す際の注意すべきメリット・デメリット
- 非正規雇用から正社員を目指す女性に向けて、注意すべきメリット・デメリットとおすすめする具体的な行動を紹介します。記事を読めば、転職活動をより効率的に進められるでしょう。 ...
3転職活動中
応募しても応募しても、不採用ばかり。
転職活動にあたり、求人はハローワークサイトや、タウンワーク、転職エージェント(リクルートエージェント、doda)を介して探しました。
やはりコロナ禍の影響もあり、窓口へ行くことは断られたので、問い合わせなどは基本メールか電話で何をするにも時間がかかり、煩わしい思いをしました。
また、求人も正社員の事務職ではあまり良い条件が無く、欠員募集の急募か新設の会社での事務職が多かったです。求人が出たとしても、1人の枠に対し応募者が20人近くいたりとかなりの高倍率で、書類が通れば良い方、という感じでした。
紹介予定派遣も探しましたが、求人は全くありませんでした。
紹介予定派遣とは
派遣先に直接雇用されることを前提として、一定期間派遣社員として働いたあと、その派遣先の会社と直接雇用契約を結ぶスタイルの派遣社員のことです。
派遣契約終了時に派遣社員と派遣先企業の双方が合意すれば派遣社員としての勤務は終了し、派遣先の会社と直接雇用契約を結んで正社員や契約社員として働くことができます。
あわせて読みたい
- 紹介予定派遣とは?実態とメリット・デメリット、おすすめの派遣会社
- 「紹介型派遣ってどうなんだろう…。自分に合う働き方だろうか」と、悩んでいませんか。紹介予定派遣について、メリットやデメリット、紹介予定派遣で働く際のポイントなどをご説明していきます。...
働くまでの生活の繋ぎとして、事務のアルバイトにも応募しましたが、これもダメでした。
深夜帯に働けないとダメだったり、いつか就職して辞める可能性があるなら雇えないと言われて就けなかったのです。
しょうがなく単発のバイトをいくつかこなして生活していましたが、周りの友人からは「就職する気無いんでしょ?」「このコロナ禍で辞めるなんて」といった心をざわつかせることをよく言われました。
精神安定になってくれたのは、Twitterでした。
私と同じ時期に、私と同じような状況で退職や転職活動をしている人が何人かいたのです。
そういった人の頑張っている投稿を見て、私も頑張ろうという気持ちになれました。
あわせて読みたい
- 転職のことは誰に相談すればいい?転職活動の悩み相談できる場所6つ
- 転職を有意義に進める際は、信頼できる「相談相手」を得ることが何よりも役立ちます。この記事では、転職について相談できる場所をまとめています。転職について誰かに相談したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。...
4転職後
正社員として採用されたものの…。
結局、次の職場は短期のアルバイトとして事務の仕事を依頼してくれていた印刷会社で決まりました。
これまで、時短のパートスタッフをかなり多く採用していた会社で、「このコロナ禍では人の出入りを極力抑えて、長期的に働ける人を雇いたい」とのことで、私のことを採用して頂いたのです。
正社員として雇ってもらえたのは幸運でしたが、残念ながら不満な点もいくつかありました。
まず、業務は忙しく、残業も多かったこと。
元々パートスタッフで事務作業を回していたところもあって、コロナ禍で採用をストップした今はとにかく人手が足りませんでした。
自ずと今いる社員が残業して人手不足分を補充する必要があり、定時で帰れる日はまずありませんでした。
それから、紙媒体を扱う仕事ということもあって、基本オフィス出社でリモートワークはありませんでした。
あまり広いオフィスではないので、常に「密」の状態で仕事をすることになります。
いつかコロナに感染するもしくは感染者が出て、仕事ができなくなるのでは、という不安も常にあります。
あわせて読みたい
- 転職する際に「残業時間」をどう考えるべきか?
- 現在の職場で残業が多いことが転職検討理由の1つという方、転職を希望している業界や企業の残業が多めで心配だという方に向けて、転職と残業について解説しています。...
5その後、どうなったか。
今回の転職を経て、今思うこと。そして、これから目指していきたいこと。
今回の約6ヵ月間にわたる転職活動では、最後の方ではかなり情緒不安になっていました。
怒りっぽくなったり、気持ちが沈んだままなかなか立ち直れなかったり。
「とりあえず決まればどこでも良い」という思いになってしまい、アルバイト先で社員の話を貰って即決してしまいましたが、今思えばもうここまで長引いてしまったのだからしっかり希望に合った会社を探せば良かったなと後悔しています。
そう思った背景としては、私が転職活動中に「この会社に入りたい」と思った会社は、リモートワークの体制をしっかり構築していたり、オフィスでも検温やマスクの着用、定期的な消毒がされていたりと、コロナ対策がしっかりされていたんですよね。
今の職場は、そこまで対策が徹底されていません。そういった点も、今回の転職で残念に思うことのひとつです。
あわせて読みたい
- 【女性の転職】女性が長く働きやすい職場を見つける4つのチェックポイント
- 「女性が女性が長く働きやすい職場って、どうやって探すと良いんだろう」と悩んでいませんか。この記事では、女性が働きやすい職場を見つけるためのチェックポイントについて説明しています。...
◇ ◇ ◇
これから取り組んでいきたいことは、そうですね…。
「妥協せず、安心して継続的に働ける会社を探し続けていくこと」でしょうか。
今の会社に勤めてみて、「安心して働ける環境」の大切さに気付きました。そこはやっぱり、妥協してはいけなかったな、と。
だから、今は働きながら転職活動を再開しています。
また、最近はクラウドソーシングでの副業も始めました。
簡単なライティングな仕事(1案件1,000円程度)が殆どですが、こういった収入の増やし方を知れたのは良かったと思います。
まずは今の生活を安定させること。そして、もっと安心して快適な働き方ができるように、取り組んでいこうと思っています。
あわせて読みたい
- 「フリーランス・副業にチャレンジしたい!」という人に初めに知ってほしい事まとめ
- フリーランス・副業にチャレンジしたい方に向けて、どのようにスタートしたらよいのか、はじめに知ってほしいことについて説明しています。...
参考:事務職への転職におすすめの転職エージェント[PR]
リクルートエージェント
-
事務職の公開求人数 約1.1万件(2024年2月時点) 特徴 - 国内最大手の転職エージェント
- スピーディーなサポートと高い企業交渉力
- 役立つ転職支援ツールが豊富
公式サイト https://www.r-agent.com/
国内の転職エージェントでNo1の求人数を誇るリクルートエージェントは、事務職への転職支援実績も豊富です。
常時1万件以上の事務職求人を抱えているため、複数の候補から応募する求人を選べるでしょう。
また、担当アドバイザーは積極的に企業への交渉を働きかけてくれます。
より確実なサポートを受けたい人は、初回面談前までに「キャリアの棚卸し」を行い、担当アドバイザーにご自身の強みや適性をしっかり伝えられるように準備しておきましょう。