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転職体験談:自分に興味を持てる仕事とは?プラスチック加工から食品製造へ。

転職前

BEFORE
職業
製造業(プラスチック加工)
職種
検査員
従業員規模
約50名
年収
200万円

転職後

AFTER
職業
製造業(食品)
職種
技術職
従業員規模
約200名
年収
480万円

目次

村人Aさんの転職ストーリー

1これまでの私

プラスチック加工の会社で、毎月の手取りは約13万円。

プラスチック加工会社のイメージ

転職したのは、2020年4月のことです。

当時、私は群馬県に住んでいました。
「家賃の負担を少しでも軽くしたいから」という理由で、彼女と同棲をしていました。

プラスチック加工の会社で働いていたのですが、給料はとても安かったです。毎月の手取りは13~14万円程度でした。

生活費を払うと貯金はほぼできませんでしたが、彼女が別の職場で働いていて私より稼いでくれていたので、生活の苦しさはさほど感じずに過ごせていました。

仕事は真面目にやっていました。ですが、私はあまり「仕事ができる」というタイプではなく、同僚と同じ作業をしていても私だけ時間がかかってしまうことが多かったです。

仕事でのやりがいを感じたことはほとんどなく、ただただ彼女と毎日一緒に過ごせることが生きがいでした。

2転職のきっかけ

働けど働けど、興味も収入も増えない。

金欠の社会人イメージ

当時のプラスチック加工の会社に入社した経緯は、それまで勤めていた会社が倒産してしまい、「家から通える距離ならどこでもいいや」という理由で、たまたま募集のあった会社だったからです。

プラスチック加工になにか興味・関心があったのかというとまったくそのようなことはなくて、入社さえできてしまえば仕事はしているうちに興味が湧いてくるだろうと思っていました。

ですが、数ヶ月経って仕事に慣れてきても、興味のほうはぜんぜん湧いてきません。
毎日、職場に行って8時間過ごして家に帰って、夕食を食べて寝る。──そんな日々でした。

ある日、彼女から「そろそろ籍を入れないか」と言われて。
その時はじめて、「これから家庭を持つのに、今の収入では低すぎる」という焦りが出てきて。それが、転職のきっかけでした。

転職せずとも今の会社で昇給していくという方法もあるのでしょうが、当時の職場では、私の評価はとにかく低かった。

入社してから3年、昇給はありませんでした。
「基本給は毎年アップしていく」と聞いていたのでこれはおかしいと思い上司に確認すると、「社長からの評価が悪いから上がっていない」とのことでした。

仕事にも興味を持てず、評価もされず、そして給与も低い。結婚というきっかけがなかったとしても、早く転職すべきだったのかもしれません。

とにかく、私は転職活動に踏み切りました。

3転職活動中

私にとって、「興味のある仕事」とは何か。

転職活動中の男性イメージ

転職活動にかかった期間は、6ヶ月程。
リクナビNEXTen転職doda、はたらいく、マイナビ転職の転職サイトに登録して、毎日のように求人チェックしました。

在職中から活動を始めましたが、私の性格上それがどうもうまく進められず(有給が取りづらかったこと、辞める私に対して丁寧に仕事を教えようとする先輩達に申し訳なさを感じてしまったことなど)、結局先に退職して転職活動に専念することにしました。

転職の活動方針として掲げたのは、「興味のある分野で働く」こと。 どんな分野に興味を持てるかを色々考えて、最終的に食品メーカーの業種に行きつきました。

食べることが好きだったこと、美味しいものや楽しく食べられることを考えているのが好きだったからです。

苦労したことは、まず目ぼしい求人を見つけられなかったことです。
群馬県内はそもそも求人自体が少なく、更には新型コロナウイルス蔓延の時期にも重なって、予約していた面接が企業側の都合で白紙になることもありました。

ようやく一社、食品メーカーの工場に内定をもらえたのは前職を辞めて4ヶ月経ってからのことでした。
決まった時は嬉しかった──というよりは、なによりほっとしましたね。「このままずっと仕事が決まらないかもしれない」とずっと思い続けていましたから。

4転職後

パートさんの管理業務、そして機械のメンテナンスが難しい

食品製造の工場イメージ

新しい職場では、工場で商品を個包装する部門に配属されました。

商品に合わせた包装機や包装方法を用いて、包装していく仕事です。
包装は殆どベルトコンベア式ですが、中身の大きさや流れていく角度などの様々な影響を受けるため、柄を適切な位置で安定させたりシワがよらないように、人が介入して調整する必要があります。

調整の仕方は「こうすればよい」というマニュアルのようなものはなく、経験で覚えていくという職人的なところがありました。

最初のうちは「なんでマニュアルがないんだ」とも思いますが、だんだんとその作業へのこだわりのようなものが見えてきて、ものづくりとしてのやりがいも感じられるようになりました。

それから、前職との大きな違いがあったのが人員構成です。
前職ではほぼ全員が正社員でしたが、新しい職場ではパートさんが過半数を占めています。

私たち正社員に求められるのは自分がどう動くかではなく「パートさんをどう動かすのか」という管理能力でした。

そして、これが特に難しかったです。
現場全体の流れを見て今何をすべきかを考えるのも大変でしたし、相手は何十年も働いているパートさん達です。当然私なんかよりもはるかに手馴れていて、キツく当たられることも頻繁にありました。

また、機械が壊れたりしてラインが止まってしまうことも度々ありました。その際は極力自力で対処しなければなりません。機械に詳しくない私は、ここでも苦労しました。

よかったことは、職場の同僚社員で気の合う人を何人か見つけられたこと。
その人たちに助けてもらいながら、なんとか1日1日をやり過ごしていって、1年ほど経ってようやく仕事に慣れるようになりました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから意識したいこと。

転職を振りかえる30代男性イメージ

今回の転職で気づけたことは、やはり「自分の興味のある仕事に就くこと」の大切さです。

モチベーションが上がらなくとも、その仕事が簡単な作業だったら続けることはできるでしょう。ですが、その先の未来はどんどん厳しくなります。なんというんでしょうか、負債が溜まっていく感じです。実際、貯金も増えませんでしたし。

あとは、仕事探しについて。
大切なのは、とにかく行動することだと思います。
転職活動中、「いいな」と思ってすぐに応募しなかった求人が、次に見たときになくなっているということも何度かありました。

地域によっても求人数や条件は大きく変わります。
私は今回の職場は地元の群馬県ではなく埼玉県で見つけました。
結果として給料は前職より倍以上となっています。群馬県より埼玉県の方が物価が高いからということもありますが、それでも生活は大分余裕が出たと思います。

◇ ◇ ◇

転職して、2年が経ちました。
今の職場に大きな不安もありませんし、当面は自分のスキルを高めることを目指していきたいと思っています。

とくに課題感があるのが、機械のメンテナンスですね。
私は機械に疎く、職場内で機械の故障防止やそのための運用について意見を出し合っている際、一切その会話に入れません。
なにしろ、機械の図面を見てもどの部分の図面なのかさえ分かりませんから。けっこう致命的な苦手度合です。

とにかく、分からないことがあったらそのままにせず、あとから質問や調べたりができるようにメモを持ち歩いています。
このあたりにもう少し強くなれれば、もっと今の職場で自信を持てるようになると思います。

将来チャレンジしたいことは、職場の環境づくりです。

私みたいに何か苦手分野があったときに教え合ったりできる職場環境にしていきたいです。
そのためには、他の部署も経験してもっと今の職場を大局的に把握する──まさに、職場の図面を知る──ことが求められると思います。
そうした機会に積極的にかかわれるように、頑張りたいです。

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