私の転職体験談:公務員から、未経験で経理事務に転職して、気付けたことは──
転職前
- 職業
- 郵便事業
- 職種
- 窓口営業
- 従業員規模
- 20万人
- 年収
- 400万円
- 会社名
- 日本郵便株式会社
転職後
- 職業
- 製造業
- 職種
- 経理事務
- 従業員規模
- 50人
- 年収
- 300万人
- 会社名
目次
たぐちさんの転職ストーリー
1これまでの私
大学卒業後、一年間市役所でアルバイトをした後、そのまま入社して。

私は学生の頃から、公務員志望でした。理由は「安定した仕事に就きたい」と思っていたからです。
希望通りに市役所に職員として入れた時、とても喜んだの憶えています。
初任地は実家から遠いところにあり、そこで私は初めての一人暮らしをはじめました。
業務の幅が広く、覚えることも多かったのですが、数年経って仕事も馴れてきたところで昇進の機会もあって。
それからは、同僚やお客様に頼られることも多くなって、やりがいを感じながら仕事をすることが出来ました。
当時の勤務地は職員が10人強で、私はそこで8年間在籍しました。
上司にも頼りにしていただき、人間関係も良く、それなりに楽しく毎日働いていました。
ただ、ひとつだけうまく行かないことがありました。
──それは、窓口営業です。
業務知識には自信があったものの、唯一、「窓口での、お客様を目の前にしての営業」だけはどんなに頑張っても、うまくいきませんでした。
2転職のきっかけ
目まぐるしく、環境が変わっていって・・・

ちょうどその頃、縁あって結婚することになりました。
そして、新生活のため転勤することになったのです。
新しい勤務地は職員が自分を含めて3人と少数。
そして、私の主な業務は窓口営業でした。
前の職場では、私個人の営業成績が上がらなくても他の職員が頑張ってくれました。また、それ以外のところで自分の得意分野を頑張ることでなんとか価値発揮はできていたと思います。ところが、新しい職場では営業成績がすべて自分の肩にかかってくる状況だったのです。
状況は一変しました。
- 私
-
(なぜ自分は、こんなに仕事ができないのだろう・・・)
段々と、私はそんな風に自分を責めるようになりました。
そして、毎日の仕事に強いストレスを感じるようになっていったのです。
それでも、何とか頑張ろうと思って続けていたのですが、ある日夫から、
- 夫
-
「家でもそんな暗い顔してたら、幸せもやってこないよ」
と言われたのです。
──正直、言われた時は「人の気も知らないで」と思って腹が立ちましたが、時間が経ってふと思い返した時に、(たしかに、その通りだな)と感じました。確かに私はこのころ、家にいてもずっと暗い表情をしていたのです。
更にそんな日がまたしばらく続き、夫からは転職を勧められました。
そして私も、毎日の生活を楽しく過ごせることが第一だと考えなおし、勤続10年を区切りに退職することにしたのです。
3転職中
公務員として十年働いてきた、私の「自負」

- 転職
エージェント -
「あなたのこれまでの経験や資格は、転職ではあまり役立ちそうにありません」
転職時に最初に利用した、転職エージェントから言われたセリフです。
──ショックでしたね。
正直、私は10年勤務して頑張ってきた自負がありましたから。異業種を目指すとしても、通用しないことはないだろうと思っていたのです。
ですが、すぐに頭を切り替えて、さっそくハローワークの職業訓練で経理事務の講座を受けて、3か月後に日商簿記3級を取得しました。
職業訓練は短い期間ではありましたが、講座では似たような環境の人と多く出会えました。
そこで、その人たちと励ましあって頑張れたは良かったですね。──楽しかったですし。
その後、私は転職活動を再開し、何とか経理事務の仕事を頂けることになりました。
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4転職後
転職後に、待ち受けていた状況は──

未経験ということもあって、新しい仕事は本当にでわからないことだらけでした。
ですが、同時に少しずつ自分の業務知識が増え、徐々にできることが増えていくことも実感できました。
先輩方も親切に教えてくださって、「少しでも早く自分のものにしたい」という気持ちも強まっていきました。
経理事務の仕事は、比較的日々繰り返しの業務が多いです。ですが、むしろ自分にはこういった仕事のほうが性格に合っていたようです。
仕事を覚えていくことは非常に多くありますが、そこにあまりストレスはなく進められています。
また、前職に比べて収入は減ったものの、オンオフがはっきりと区別できることで家での生活も充実することができ、夫のサポートもできるようになりました。
5その後、どうなったか。
仕事も、日々の生活も、楽しく過ごしていきたい

今回の転職で、自分の能力を客観的にみることの大切さを学びました。
ひとつは転職時にスキルを証明できる資格がなかったこと。
ふたつめは、自分の能力や性格に合わない仕事を無理をして続けてしまったことです。
長く続けることももちろん大切ですが、惰性で続けていてもいいことにはならないな──と。続けることで乗り越えられることもたくさんありますが、自分を冷静に見て、「このままでいいのかな」という視点は定期的に持つべきなのでしょう。
◇ ◇ ◇
──「今取り組んでいること」ですか?
資格取得の勉強をしています。
まだ取れていない日商簿記2級の勉強と、PCスキル(MOS)の取得、あとは趣味の中国語の検定です。
「そんなにたくさん…」と思われるかもしれませんが、楽しくやってますよ笑。
今までは、資格試験の勉強は、必要だから仕方なく、という姿勢だったのですが、今は「自分の成長を実感できるもの」として取り組んでますから。
日々目の前にある仕事だけをこなすのではなく、「目標に向かって努力すること」を大切にしていきたいです。
あとは、今のお仕事は長く続けていきたいと思っています。ですので、仕事に対してストレスをため込むような無理はしすぎずに、日々の生活も楽しく送れる、ワークライフバランスも併せて、大切にしていきたいですね。
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