『みんなの転職「体験談」。』
『みんなの転職「体験談」。』

『みんなの転職「体験談」。』は、20~50代社会人男女の、 「転職したいけれど、迷いや不安で行動を踏み出せない」を 解決し、
より良い将来を目指した一歩を踏み出していける為の、 生々しい体験談情報やナレッジを提供するWebサービスです。

MENU

ホテルアメニティ商社営業。転職して一番の気づきは「チャレンジの大切さ」|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
専門商社
職種
営業
従業員規模
約80名
年収
480万円

転職後

AFTER
職業
専門商社
職種
営業
従業員規模
約40名
年収
550万円

目次

さとうさんの転職ストーリー

1これまでの私

ホテルのアメニティ専門の、商社営業。

イメージ図:ホテルアメニティの専門商社

転職したのは、2018年のことです。
当時私は専門商社で、東京にあるビジネスホテルにアメニティを紹介する営業を行っていました。

それ以前はホテルサービススタッフとしていましたので、ホテル事情はよく分かっていました。
それもあって、仕事はまあ、卒なくできていたと思います。

当時は独身でしたのである程度時間の自由も利きましたし、勝手知ったるホテル業界でしたから。

会社は40~50代の年配の人が多く、私は30代になっても若手扱いでした。
それでも当時はあまり不満もなく、仕事をうまく「こなす」毎日でした。

2転職のきっかけ

もっと年収を上げるためには、転職しかない。

イメージ図:年収を気にする男性のオフィス

35歳になったとき、パートナーと「そろそろ結婚しようか」という話になり、「今の年収では心許ない」と思うようになったのが、転職を検討するきっかけでした。

当時の私の年収は450万~480万円。
もしこれから子どもができて──ということを考えると、いささか心許なさがありました。

また、当時の会社の業績はまあ悪くはなかったのですが、昇給ペースは遅く、今後年収が大きく上がる見込みはありませんでした。

ですが、いざ転職しようと思っても、今の仕事のほかにこれといってやりたいこともなく、そこで悩みました。

何人かの友人・知人に相談したところ、ある知人から「これからもホテルアメニティの営業で働くんだったら、もっと高価格帯のホテルと取引する商社に移るべきだ」と言われて。

その知人は、私と同じホテルアメニティの専門商社で働いている人でした。
「高価格帯のホテルの何が良いのですか?」と訊いてみたところ、「まず年収が全然違う」と。
それで、具体的にどのくらいの年収になるのかも教えてもらったのですが、驚きました。
仕事内容はほとんど変わらないのに、1.5倍ほど年収が違うのです。

また、その人からは「営業職として転職するのなら、40歳になる前の今このタイミングの方がいい」と言われて。
どの業種・職種もそうなのでしょうが、やはり40歳を越えてしまうと求人が一気に減ってしまうそうなのです。

そして私は35歳のときに、「これを最後の転職機会に」と、転職活動を始めました。

3転職活動中

転職は、じっくり進めたい。

イメージ図:転職活動中の男性

転職活動にかけた期間は約1年間。
思ったよりも、大分時間がかかりました。

利用した転職サービスはリクルートエージェントです。
良かった点は、私のペースに合わせてくれたこと。

最初に「転職を急いでいるのか、じっくり進めたいのか」を聞かれました。
私は「じっくり進めたい」派でしたので、半年~一年での活動計画を一緒に考えてくれました。

目指した業種・職種は前職同様にホテルアメニティの商品を取り扱う専門商社の営業職です。
また、担当エージェントの方には、なるべくハイクラスのホテルと提携している専門商社をピックアップしてもらうようにお願いしました。

かなりピンポイントな希望条件でしたので、求人はそれほど多くなく、「これだ」と思える求人が出たら即応募、というスタイルでした。

求人応募の際、担当エージェントの方が企業研究と面接対策を一緒にやってくれて。これにはずいぶん助けられました。

そうして何度か応募して落とされてを繰り返して、ようやく一社から、採用通知を頂きました。

提示された年収条件は550万円。前職と比較して、約100万円の年収アップとなりました。

4転職後

前職と新しい会社との一番の違いは、「チャレンジの手数」

イメージ図:企画会議でアイデアを出し合う社員

新しい職場に移ってまず驚いたのが、従業員の少なさ、そして平均年齢の低さでした。

前職よりも格段にハイクラスホテルを商談先としているにも関わらず、従業員数は前職のほぼ半数、そして平均年齢は35歳ほど。
ですが、業績は前職よりも圧倒的に良いのです。

ただ、それも数週間働いてみて、納得しました。
それは、「チャレンジの手数」です。

たとえば商材の宣伝について。
前職では広告代理店への年間契約でかなり高い広告費を払いつつのほぼお任せ運用でした。
新しい会社では、広告運用も自社で行います。それも非常に様々なチャネル(販路)で、twitterやInstgramといったSNSも活用しつつ日々効果測定を行っているのです。

思えば転職前の職場は、年配の人が多かったこともあり、若干変化を受け入れようとしない風土があったように思います。

また、私自身もそうでした。
はじめのうちは、(そんな朝令暮改のようにコロコロ方針を変えて、うまく行くものか)と思ったものです。

ですが、すぐにわかりました。社員たちはチャレンジと失敗を重ねながら、より精度の高いチャレンジを推進していました。

それに気づいてからは、もう必死でした。
周りから「頭の固い中途社員」と思われないよう、自分も必死にアイデアを出そうと頑張って、そのために勉強もして。

大分空回りもしましたが、2ヵ月目あたりからは段々と周囲との仕事の波長を合わせられるようになりました。

5その後、どうなったか。

転職して4年が経過して、今思うことは。

イメージ図:東京の夜景

転職を振り返って思うことは、「もっと早く転職をするべきだった」ということです。

以前の会社では、ひとつ失敗をすれば必ず上司に叱られました。

ところが今の会社では、それがチャレンジのための失敗だとしたら、笑って済まされます。
それに、皆「失敗」とは言わないんですよね。「材料」って言うんです。
失敗は、成功の材料だからって。

こういう考え方ができる職場に出会えたことが、何よりもの収穫だったと思います。

◇ ◇ ◇

転職したのが2018年の夏、今からもう4年前です。
そしてその2年後の2020年にコロナ禍が発生して、ホテル業界はすべからく大打撃を受けて、それはうちの会社も例外ではありませんでした。

それから2年間、何度も何度もチャレンジを重ねていって、ようやく最近(2022年9月以降)はホ少しずつ景況を取り戻しています。

次の年の2023年が追い風になるか逆風になるか、誰にも分りません。
ですが、たゆまずのチャレンジがあれば、きっと苦境は乗り越えられると思います。

そして、私自身がそのチャレンジを率先して行える存在として、活躍できればと思っています。

人気の転職体験談TOP10
目次[ 閉じる ]