転職体験談:派遣社員は給与が低く、会議にすら呼ばれない…。そんな状況を改善しようと、私は正社員を目指した。
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 派遣社員
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 1000人
- 年収
- 320万円
転職後
- 職業
- 会社員
- 職種
- 事務職
- 従業員規模
- 30人
- 年収
- 400万円
目次
きよさんの転職ストーリー
1これまでの私
30歳、独身、派遣社員の事務職──それが、私。

大学を卒業してから、長い間派遣の事務職として働いていました。
それまでは何不自由ない暮らしをしており、仕事もそれなりにやりがいを感じていました。
しかし、30歳を迎えたのを機に、改めて将来を考えてみたのです。
私は独身で独り暮らし。
このまま独り身で、そのうえ非正規雇用のままで生きていくのが、とても不安に思えてきました。
- 私
-
(早いとこ、非正規雇用の状態から抜け出さないと)
そう思っていました。
しかし、それでもしばらくのうちは転職活動には移らず、英語の勉強をしながら派遣として働いていました。
TOEICなどの資格を保有しておいた方が、正社員登用の時にも有利なんじゃないかと思ったからです。
(先に転職した方がよいかもしれない…)と思ったことも度々でしたが、英語の勉強は途絶えることなく続けられて、1年後にはTOEICスコア800点のレベルにまで到達しました。
2転職のきっかけ
英語力は上がったけれど、給与は低く、ミーティングにも呼ばれない。

1年経って英語は上達しましたが、私の就労状況は相変わらずでした。
一方で、非正規雇用としての待遇に段々と「我慢できない」と思うようになりました。
仕事内容も人間関係も不満はありませんでしたが、とにかく給与の低さ。こればかりはどうしようもありませんでした。
私よりも後に入ってきた正社員の方が、数年後には私よりも何倍も稼ぐようになっている。
そんな状況を何年も目の当たりにしていると、次第に仕事への意欲も薄れていきます。
また、重要なミーティングなども、参加できるのは正社員だけです。
ミーティング中、一人執務ブースに残る私。この虚しさは、体験した人でないと分からないでしょう。
単なる思い込みかもしれませんが、(非正規雇用というだけで周りから信頼されていないんじゃないか)という気持ちもあって。
もういい加減、今の状態を変えていかないと。
そう思って、転職活動を始める決心をつけました。
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3転職活動中
働きながらの転職活動。良かったことは、リクルートエージェントのサポート。

派遣社員として働きながらの転職活動でしたので、時間的に忙しい日々を送りました。
有給も活用しながら転職エージェントの方と面談をしたり、企業の面接に向かったりと、スケジュール管理が大変でした。
利用したサービスは、リクルートエージェントです。
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担当の方は、私が慣れない転職活動であったこと、働きながらであまり時間を取れない状態であることを把握したうえで、求人紹介のペースや面接日程の調整などをしてくれました。
おかげで、活動事態は比較的スムーズに進められたと思います。
特に助かったのは、面接対策の模擬演習と条件交渉(給与交渉)です。
本当のことを言うと、(年齢的に正社員登用は難しいかな)とも思っていました。
ですが、リクルートエージェントの担当さんは今ある条件で最大限の効率性を考えて、サポートしてくれました。
結果、私は正社員のポジションを獲得することができました。
年収にして、100万円ほどのアップになりました。
4転職後
新しい職場は、ドライだった。

新しい職場は、外資系の会社の事務職です。
前職は日本メーカー企業でしたので、外資系の会社のルールに慣れるのにとても苦労しました。
特に驚いたのが、一緒に働く社員たちの「ドライさ」です。
デスクごとにパーテーションで仕切られており、会話はほぼありません。
まるでネットカフェのようだと思いました。
前職も事務の仕事をしていましたが、正社員となると仕事の幅も広がります。
しかし、新人教育などの時間は特に設けられておらず、作業の手順などがメールで送られてきて、それで終了です。
つまり、「自分でどんどんキャッチアップしろ」ということです。会社のスタンスとしては理解できますし、合理的とも思いますが、
- 私
-
(なんだか、少し冷たい会社だな……)
──と、思うこともありました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

正社員への転職に踏み切ったことは、とても良かったと思っています。
あのまま派遣社員としてあと数年そのままでいたら、正社員化はもっと難しくなっていたでしょうから。
しかし、転職先については、社風や企業文化などをもう少し吟味してから決めても良かったかなと反省しています。
転職して分かったことですが、私はもっと、カジュアルでフレンドリーな職場を求めていました。
さらに困ったことに、私は、入社して3か月後にグループのリーダーに任命されてしまったのです。
まだ実績もほとんどなく、他の古参の社員さんを差し置いての抜擢だったため、とても気まずい思いをしました(おそらく、私の英語力を買ってくれたのだと思いますが)。
これも、外資系企業だからこそなのかもしれません。
◇ ◇ ◇
でも考えてみれば、1年間を費やしてきた英語の実力を買われての、外資系企業への内定だったようにも思います。
実際に入社してからも、英語のスキルが問われる場面がいくつかあります。
勉強をしておいて良かったと思います。
今後はこの英語力を活かして、海外支店と協力し新たな事業を企画していこうと思っています。
ゆくゆくは会社の海外事業マネジメントもしてみたいですし、会社の主要メンバーとして働きたいです。
そのためには英語のスキルだけでなく、パーソナルスキルなども養っていく必要があるでしょうから、それらを培っていきたいです。