『みんなの転職「体験談」。』

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私の転職体験談:治療家として、さらなる高みを目指して。


10

転職前

BEFORE
職業
鍼灸師
職種
医療
従業員規模
10人
年収
360万円
会社名

転職後

AFTER
職業
鍼灸師
職種
医療
従業員規模
5名
年収
480万円
会社名

目次

mtさんの転職ストーリー

1これまでの私

人の健康を支える仕事。

私は鍼灸師として働いています。
そして転職前も、同じく鍼灸師でした。
私の体験談をお話しします。

学生時代、私はサッカーに明け暮れる少年でした。
ですので昔から、身体のケアであったり、痛みの治療というものには近い距離で接していました。

馴染みの鍼灸師さんがいたのですが、その方の治療がとてもよく効いて。
自分も大人になったら、こうしたケアで人を支える仕事がしてみたいなと、漠然と考えていました。

鍼灸師としての仕事内容は、やはりケガをした人のリハビリであったり、身体の疲れの緩和がほとんどです。
もちろん患者様によって症状は様々ですので、時には幼児向けに「かんむし」の治療なども行っています。

患者様が治療を通して元気になる姿を見るのは大きな喜びですし、
〇〇さんの治療には本当に助けられています」という言葉を貰えるのは大きな糧となっています。

家族構成は妻と子供一人です。
私は冗談を言うのが好きですので、家族を笑わせたり、患者様とも友だちのように接しています。



2転職のきっかけ

忘れられない、一人の患者。

そんな私が転職を決意したのは、何も「人間関係に疲れて」などといったネガティブな理由ではありません。
単純に、自分のスキルが全然追いついていないな、と感じたからです。

これは私の勤めていた職場のせいではなく、ただ私が、仕事に慣れすぎたというのが大きな要因だったと思います。

ある日、近所の高校の生徒がケガをして来院しました。

学生の身体を一目見た瞬間から「これ治せるかな?」と不安になりました。
具体的な症例は避けますが、それくらい複雑なケガだったのです。

上司に治療方針をアドバイスしてもらったり、自分でも書籍などで調べたりなど、色々と手を尽くしました。
しかし、治療は長引き、彼が出場するはずだった試合に、間に合わせてあげることができなかったのです。

強豪校のスポーツチームだったようで、後に彼の所属するチームの試合をTV中継で見ました。
その時、ふいに映されたベンチシートに、ケガをした彼の寂しそうな横顔は頭から離れません。

「このままでは、私の技術不足で、彼と同じような患者が増えてしまう」

そう思った私は、一からスキルを磨くため、新たな場所でやり直す決意をしたのです。



3転職活動中

自分のスキルを伸ばせる場所はどこか、見極める。

転職活動中は、とにかく様々な治療院に赴き、現場を見て回りました。

私の課題点を克服できそうな治療院を探すのはなかなか一筋縄ではいかず、転職を果たしたのは2ヵ月も後のことでした。

現場で直接雇用の相談を持ち掛けたり、求人誌に載っている先へ電話をかけたりと、とにかくがむしゃらに行動していました。

治療院自体は多いのですが、「スポーツ治療」や「トレーナー業務」を専門的に行っている場所はあまりありませんでした。

私の年齢もあったと思います。
当時34歳。倍率が高い中だと、どうしてもスキルのある中堅者が優先されてしまうのです。


状況の打開に至ったのは、同じく治療院に勤めている友人からの紹介で、ある治療院に出会えたこと。
私の希望である「トレーナー業務」を専門としており、
タイミング的にも、家族をこれ以上不安にさせるわけにはいかないと思い、そこで働かせてもらうことにしたのです。



4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

鍼灸師としての経験は10年以上の私でも、スポーツ治療やトレーナー業務はまったくの未経験です。
始めはいっぱいいっぱいの状態でした。

治療にあたった患者様からも不安そうな目を向けられたりと、悔しい思いをしたことも一度や二度ではありません。
これまでの10年のキャリアは一体何だったんだと、恥ずかしくもなりました。


ある日、一人の患者様に

患者

「大事な試合を控えていて。それまでに治してほしいんです」

そう告げられました。
脳裏に、試合に出られなかった少年の顔が過ぎりましたね。

今度こそは、何が何でも治してあげなければいけない。
患者様の要望に応えると同時に、過去の自分との戦いでもありました。

毎日、寝る間も惜しんで勉強をしました。
その結果、無事に試合に間に合わせることができたのです。

とても思い出深い出来事でした。



5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

前職場はとてもアットホームな雰囲気で、私の性格にも合っていたので、その環境から離れることにはやはり寂しさを覚えました。
ただ、前職場の同僚たちとは転職後の今も付き合いはあります。今後も続けていく予定です。

一方で、環境に恵まれすぎてしまうと、成長の機会を知らず知らず逃してしまうことにも、転職した今、改めて思います。
どんな状況であったも、患者様のために自分の努力を怠らないこと。
そんな当たり前のことに、私は気づけずにいたのです。

人の身体は、造り自体は同じでも、抱えている悩みは皆違います。
一人一人に対して違ったアプローチをしていく必要があります。

ですので当然、自分のスキルを磨き続けていくことは必須な職業なのです。

それを自分の心に刻めたのは、転職して良かったことの一つだと思っています。



◇ ◇ ◇



今後の目標は、やはり更にスキルを磨いていくことです。

転職に際し、家族や友人の力もたくさん借りましたし、心配・迷惑もかけたと思います。
その支えに恩返しするためにも、一人でも多くの患者様と向き合い、治療を行っていきたいです。

思えば私は、学生の頃の漠然とした夢を、現在叶えており、さらに新たな目標に向けて動き続けていることになります。

治療家の道は決して生易しいものではなく、狭き門ですが、
かつての私がそうであったように、私の治療を通して、同じように治療家の道を志してくれる人がいると良いなとも思います。

いつかは自分の店を持って、後進の育成に努めるのも、いい未来かもしれません。



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