私の転職体験談:営業職から人事の仕事へ。「女性が働ける社会」を作りたい。
転職前
- 職業
- コンサルティング会社
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 500人
- 年収
- 500万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 人材開発会社
- 職種
- 人事
- 従業員規模
- 200人
- 年収
- 590万円
- 会社名
目次
すずさんの転職ストーリー
1これまでの私
成長意識の強い同僚に囲まれて。

学生の頃は大学院まで進み、その後コンサルティング会社で営業として入社しました。
主に研修・人材開発をメインにする会社です。
大学でキャリアデザインを専攻していたこともあり、この分野に興味があったのが理由です。
人材育成に力を入れている会社ですから、同僚も皆、仕事への意欲が高く
常に切磋琢磨しながら、私自身も日々モチベーションを失うことなく仕事に励むことができていました。
学生の頃から一人暮らしを始めています。
入社したてはとにかく忙しくて、自炊をする暇も無ければ、休日に趣味に興じる時間もありませんでした。
2転職のきっかけ
「仕事もプライベートも」って、欲張りでしょうか?

新人である私にも、大いに挑戦の場を与えてくれる職場でした。
営業の仕事は中でもハードで、残業は当たり前でしたが、
それも「会社から強制」されているというよりは、「皆ですすんで居残っている」という印象の方が近かった気がします。
私はそこに、ちょっとだけ疑問を生じるようになって。
仕事は楽しかったんですけど、「常に競争」みたいな雰囲気にも、徐々に疲れてしまいました。
- 私
-
(あっ、みんなまだ帰らないんだ……私もやらなきゃ、追い抜かれちゃうよなぁ……)
そんな風に、残業はほとんど惰性に変わっていきました。
プレッシャーも相当大きかったですね。
私が描きたい将来って、果たして本当に、こうしてプライベートを投げうって仕事に取り組むことなのかな?
そう考えていた頃、取引先の金融会社の人事の女性と打ち合わせの機会があり、
- 取引先
-
「休日ですか?そうですね、買い物に行ったり、友だちと旅行に行ったりとかですかね」
そう答える彼女を、単純にすごくうらやましいと思いました。
私もそんな人生を歩んでいきたい。
そう思ったのが、転職のきっかけでした。
3転職活動中
女性のキャリアアドバイザーに救われて。

次の職場が決まってから、正式に退職の意志を伝えようと、転職活動に臨みました。
すると、日中働きながら面接時間を捻出することに、とても苦労しました。
また、「仕事もプライベートも両立できる場所」を探していたのですが、
当時私は30歳になったばかりで、年齢的にも「結婚」や「出産」で辞めてしまうのではないか。
そのように懸念する面接官の方も多かったです。
なかなか一筋縄ではいきませんでした。
自分一人で行動するのには限界かもしれないと思い、
私は「type女性の転職エージェント」に登録しました。
こちらは担当者も女性の方で非常に話しやすく、かつ「女性向け」の求人をたくさん紹介してくれました。
そこで紹介していただいた人事の仕事に応募し、見事内定をいただくことができたのです。
内定後も入社日の設定であったり、給与の交渉で年収UPをしてくれたりと、エージェントの方には本当にお世話になりました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

人事は未経験の仕事でした。
しかし、前職での「人材開発業」に携わっていた私の経歴を見込んでくださり、
入社後すぐに、新入社員研修の担当に就かせていただくことができました。
前職での経験が無駄にならずに安心しました。
そんなこともあり、妙に私は張り切ってしまって。
これまでの研修のやり方を一から刷新し、「この方が効率がいい」という方法を提示しました。
新人のくせに、という思いもあったと思います。はじめは一部の同僚からの風当たりも強かったです。
それでも上司は私の提案を呑んでくださり、かつその研修は成功を収めました。
それからは同僚の見る目も変わっていった気がします。
今では和気あいあいと仕事ができています。
当時の目標であった「プライベートとの両立」ですが、
繁忙期を除けば、ほとんど定時で帰らせていただいています。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

「一度、入社したら長くその会社で勤めなきゃかな」という意識はやっぱりありました。
だから辛くても前の会社では5年ほど勤めました。
でも、必ずしもそれが正しいとは限らないと、今回の転職で学びました。
一つの会社しか知らないと、自然と視野も狭くなってしまいがちです。
もう少し視野を広げて周りを見渡せば、こんなに素敵な会社がたくさんあるんですから、
もっと早くに転職を決意していてもよかったな、と思います。
一方で、ワークライフバランスが整っているからこその戸惑いもあります。
前職での、良くも悪くも切磋琢磨し合いながら、時に競いながら仕事をしていた緊張感は、今はありませんね。
どちらかと言うと、プライベートの方に比重が傾いている社員も多く、
あまり成長意識は見られない職場です。
それでも給与もアップし、プライベートも確保できているんですから、ほとんど後悔はありません。
◇ ◇ ◇
私は仮にこの先結婚したとしても、仕事は続けたいと思っています。
いずれはキャリアアップを目指すとすると、正直今の会社では難しいんじゃないかな、と思っています。
いつになるかは分かりませんが、もう一度転職をして、自分の能力を高めたいと思っています。
またその際は、「type女性の転職エージェント」さんのように、
職場に困る人にアドバイスをしてあげられる「キャリアアドバイザー」の仕事に就けると理想的です。
特にライフイベントによって働き方に変動が生じやすい女性の味方になってあげたいです。
女性が働きやすい社会を、もっともっと増やしていきたいと思うのです。