看護師の、はじめての転職。病院施設と介護施設の業務は、似て非なるものだった。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 看護師
- 職種
- 医療
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 500万円
転職後
- 職業
- 看護師
- 職種
- 医療
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 450万円
目次
ここそらさんの転職ストーリー
1これまでの私
恩師の薦めで精神科病棟で働き始め。

私が転職をしたのは、今からちょうど4年ほど前になります。
その頃私は精神科の病院で看護師をしていました。
看護学校を卒業後、恩師の推薦で勤め始めたのでした。
実家暮らしで、休みの日には母や妹と買い物に出かけたり、とても仲の良い家族だと思います。
一人暮らしでの出費なども無かったため、給料には満足していました。
2転職のきっかけ
私が目指していたのは、こんなケアじゃない。

私が勤めていたのは、市内でも大きな規模の歴史ある病院でした。
正直、精神科で働き始めるにあたっては、少しだけ「怖いな」と思っていました。
私はあまりコミュニケーションが得意ではなく、精神疾患の患者さんに適切な応対ができるかが不安だったのです。
それでも働き始めてみると、患者様のケアをするのは、自分が志していたことでもあり、とてもやりがいの感じられるものでした。
働き続けていくなかで私が不満を募らせたのは、むしろ病院側の体制でした。
共に働く古巣の看護師たちの、患者様に対する接し方がおざなりに感じられたのです。
「郷に入っては郷に従え」という言葉もありますから、騙しだまし働いていましたが、次第に我慢にも限界が訪れました。
- 私
-
(私が目指していたのは、こんなケアじゃない)
それが、転職を決意したきっかけになります。
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3転職活動中
私がきっと向いているのは、介護の職場。

幸い、看護師の資格は転職においても強く、求人に困ることはありませんでした。
初めての転職でしたので、まずはハローワークに通いました。
ですが、私は看護師経験はあまり長くなかったこと、また精神科勤務のため内科や外科などの処置は明るくなかったため、
介護施設への転職を目指すことにしました。
介護を必要としている方は、少なからず心のケアを必要としている方もいるはず。
私の精神科での経験が活かされると思ったのです。
ちょうどオープニングスタッフを募集している施設があり、応募したところ、採用の通知をいただくことができました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

実際に働いてみると、病院施設と介護施設の業務は、似て非なるものでした。
当たり前ですが、病院には看護師がたくさんいます。
しかし介護施設はほとんどが介護士で、私を含めて看護師は2名しかいませんでした。
患者様の容態が急変した際などは、まずは看護師が飛んでいかなければならず、常に緊張感のある現場でした。
病院には病院の、介護施設には介護施設のやり方があり、実際にはこれまでの経験を活かすというよりは、ほとんど0からのスタートに近いものでした。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

転職までの期間がタイトだったのは良かったのですが、後に看護師専用の転職サイトがあることを知りました。
それらを活用できていればよかったなとも思います。
そうすれば、勤務を開始する前に見学に行ったりして、職場の雰囲気を把握しておくこともできたはずです。
現在の職場は、看護師2人でいっぱいいっぱいの状態です。
もう少しゆとりを持った働き方のできる職場だと、尚の事よかったなと思ってしまいます。
また、実家暮らしだったため金銭面での心配はそこまでありませんでしたが、
もし一人暮らしだったら、そうした出費面でも不安が生まれそうだなと思いました。
もし一人暮らしで転職活動を始められる方がいれば、お金の心配はしておいた方がいいかもしれません。
◇ ◇ ◇
今では新しい職場でも、働き始めて4年が経過し、仕事もすっかり慣れました。
今になって思えば、私は今の職場の方が自分に合っていると思います。
一人一人の利用様と、しっかり向き合うことができるのが、私はとても嬉しいのです。
しかし、この仕事の宿命ですが、必ず「別れ」もやって来ます。
それはいつまで経っても慣れることはできません。
だからこそ、利用者様との一瞬一瞬を、これからも大切に過ごしていきたい。
そう思っています。