「コミュニケーションを必要としない職場がいい」と思っていた私。でもそうもいかなくなって。|転職体験談
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 品質管理
- 職種
- 製品工場
- 従業員規模
- 50人
- 年収
- 350万円
転職後
- 職業
- 税理士事務所
- 職種
- 経理
- 従業員規模
- 10人
- 年収
- 300万円
目次
kayukayuさんの転職ストーリー
1これまでの私
コミュニケーションを必要としない職場。

高校を卒業後、自動車部品メーカーの製品工場で働いていました。
自動車に関する部品の製造で、簡単な流れ作業と、後に品質保証までを任されていました。
その工場では約12年間勤めました。
昔からあまり人と接することの得意ではなかった私にとって、あまりコミュニケーションを必要としない工場での作業は、天職のように思っていました。
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やはり社会人になって、覚えることも多く大変な面もありましたが、自分でお金を稼ぐこと、そのお金を自分のために使うことができるのは、大きな喜びでした。
2転職のきっかけ
「人に教える」ことが、とにかく苦手だった。

12年働いた会社でしたので、愛着がありました。しかしその一方で、「辞めたい」という思いもありました。
勤めて5年が経つタイミングだったでしょうか。
私にも後輩ができて、徐々に教える立場にシフトしていた頃です。
私にとって、人にものを教えるという行為はひどく困難で『自分のキャパシティを越えている』と感じていたのです。
- 私
-
(責任のある仕事はしたくない。でも、学歴も無い自分が、今さら転職なんてできるだろうか…)
そんなせめぎ合いがあって、結局はなあなあで働いて。あまりいい状態ではなかったと思うんですが、一番楽な選択をして、日々をやり過ごしていました。
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ある時、私の下に新入社員の男の子がやってきました。
面接での受け答えも的確で、とても優秀だ、という上司からの前情報を聞いていたので、一緒に働く日を楽しみにもしていました。
しかし、いざ一緒に仕事を始めてみると、
- 部下
-
「そんなこと、いきなり言われても分かりません」
- 部下
-
「まだ教わっていませんし、その仕事はできません」
結構、主張の激しいタイプの子で、私の最も苦手とするタイプの人間でした。
あとになって分かりましたが、彼は得意先のお偉方の息子さんだったようです。
疑いたくは無いですが、コネ入社だったんじゃないかな、と思います。
ただでさえストレスが溜まっていた状態で、更にはまったく自分と性格の合わない人間の面倒を見なければならなくなってしまったのです。
私の「会社辞めたい」病はここで一気に高まってしまい、とうとう私は上司に退職願を出してしまいました。
3転職活動中
ハローワークの担当の方に恵まれて。

転職活動は、ハローワークをフル活用しました。
転職サイトに出てくる求人は、私からするとハイスペックなものばかりで、応募する前から怖気づいてしまった、というのもあります。
また、ハローワークで担当になってくれた方はとても接しやすい方でした。
面談でもこちらの思っていることを正確に汲み取ってくださいましたし、何より「助けになってあげたい」という思いを、強く感じ取ることができました。
そのおかげで、めげずに転職先を見つけられたと思っています。
会社を辞めて、ハローワークに通い始めて2ヶ月が経って。
20社ほど応募した求人の、そのうち1件から内定の通知を頂くことができました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

私の転職先は、税理士事務所の経理でした。
もちろん、まったくの未経験です。
しかも、入社してすぐに、私の前に勤めていた方は、体調を崩して辞めたと聞きました。
- 私
-
(え…大丈夫かな、ここ)
その不安は真っ先に襲ってきました。
しかし、心配は杞憂に終わりました。
どの方もとてもいい人で、仕事の教えかたもとても丁寧でした。
こんな風に人に教えられるようになりたいな、と思いました。
仕事内容は、主にお客様の帳簿作成。
専門的なところは先輩社員の方に対応してもらい、私の役割は数値入力と資料管理でした。
ちょうど入社したタイミングが繁忙期を過ぎたころでしたので、それで皆私に業務を教える余裕があったそうです。
決算期はかなり忙しくなるということで、その時期がやってくるのが少し不安です。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

経理の仕事には、転職の際に有利になる資格があるんですね。
それも、転職してから知ったことです。
経理業務に役立つ資格について
経理業務に役立つ資格で代表的なものは、以下があります。
- 日商簿記検定
- FASS検定
- 給与計算実務能力検定
- MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
- 日商PC
これら資格は、経理へのジョブチェンジや転職の成功を約束するものではありません。
また資格取得が転職時の選考の際に有利になる可能性はありますが、その度合も企業によっても変わることにご注意ください。
私はそれまで、「学歴のない自分は、与えられた環境で頑張っていくしかない」と思いっていました。
ですが、そうではなかったんですね。新しい環境に飛び込むことは、誰もができることです。
そこには不安や怖さもありますが、実際にやってみたときには気持ちよさもあるんですね。
大げさかもしれませんが、「人生の次のステージに上がった」ような気分。
この感覚は、大事に覚えておきたいと思います。
◇ ◇ ◇
順番が逆にはなりましたが、今後は資格取得を目指して頑張っていきたいと思います。
資格があった方が、次にまた自分が教える立場になったときに、大きな自信と後ろ盾になると思うのです。
また、今の仕事はこれからも続けていきながら、新しい環境を目指してのチャレンジは積極的にやっていきたいです。
──たとえば、副業。それから、趣味。
相変わらずコミュニケーションが苦手な私ですが、アクティブに行動してければ、それもいつかは改善されるかもしれないと、ポジティブに思っています。
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