転職体験談:経営企画で順調に働いていたが、経営者のパワハラに遭い…
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 不動産業
- 職種
- 経営企画
- 従業員規模
- 400名
- 年収
- 470万
- 会社名
転職後
- 職業
- IT
- 職種
- 内部監査
- 従業員規模
- 900名
- 年収
- 520万
- 会社名
目次
rinroさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事へのやりがいを感じ、働いていた日々。

3年前までは、不動産投資会社で経営企画の仕事をしていました。
経営企画は社長直属の部署で、業務内容は多岐にわたっています。
事業企画・予算策定・セミナー資料作成・セミナー講師・海外出張・上場準備・内部監査・内部統制・コラム執筆・秘書業務などなど・・・。
当時、私の生きがいは仕事でした。
夜の飲み会なども毎週遅くまでありましたが、前述の通り業務内容が幅広かったので、その都度気づきや学び、人との交流の多さ、楽しさがある日々でした。
また、それらの仕事内容から来るスキルアップもやりがいに感じていました。
私生活においては、今と変わりませんが、私・妻・乳幼児の子供という家族構成でした。
ですが、私はどちらかというと仕事人間で。
非常に多忙だったということもあり、仕事にかまけて妻や子供のこれから先の将来のことは、正直あまり考えられていませんでした。
2転職のきっかけ
経営者のワンマンぶりに嫌気が差して・・・

転職しようと思い立った直接的な理由は、これまでの蓄積でもあるのですが、経営者のワンマンぶりでした。
朝令暮改は当たり前で、朝決めたことを対応し始めた直後に撤回することもざらでした。
そのたびに振り回されるのはまず経営企画。
性格的にも非常にヒステリックで、何が怒りの琴線に触れるか分からない異常さがありました。
しかもその怒りは持続したり、数か月後、唐突に思い出し怒り出す始末。
物理的な攻撃はないのですが、はっきりパワハラといえるものでした。
本音と建て前が異なるのは世の常ですが、それも社員に混乱をもたらしました。
また、会社の制度としても残業手当は支給されず、あくまで自主勉強のために残業しているという仕組みでした。
さらに昇給も社長の気分次第という曖昧さ。
そして、転職を決意した最大のきっかけとなったのは、その会社が上場廃止になり、私のキャリアが途絶えてしまう恐れが現実味を帯びてきたからです。
上場廃止とは
上場廃止とは、対象の企業(株式会社)について、証券取引所が上場の継続が不適切であると判断し、投資者保護の目的で株式の取引を終了させることです。
上場廃止になる主な理由では、会社経営の危機のケースが一番多く、そのほか上場契約違反、合併(M&A)による法人格消滅、完全子会社化、経営破綻(会社の倒産)などが挙げられます。
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3転職活動中
休日返上で転職活動をすることに。

転職活動で最も苦労したのは、退職時期が決まっている状況で、なんとかタイムリミットまでに内定先を見つけようと、面接を詰め込みまくったことです。
そのため、応募した求人企業との面接は休日及び平日の業後にせざるを得ませんでした。
それ以外にも、転職エージェントとの面談もあったりして、とにかくせわしない日々が続きました。
そんなタイトなスケジュールの中で助けになったのは、同じく転職活動をしている同僚の存在でした。
情報を交換し、お互いに励まし合い、なんと同日に最終的な内定先が決まることに。
精神面の支えというものは必要だとつくづく感じました。
また、転職エージェントのキャリアアドバイザーでは非常によい人に出会い、親身になって相談に乗ってくれ、貴重な情報の提供はじめ、強力なプッシュをしてもらいました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職後の新しい職場は、よい意味でも悪い意味でも、前職とは全く異なっていました。
まず、非常に業務量が少ない。
それは量だけではなく質もそうであると感じます。
そのため、ワークライフバランスは良好になりましたが、スキルやキャリアは各段に落ちたと感じています。
有給休暇も取り放題ですし、残業をするもしないも自由。
幸運というのは、そういう快適な労働環境であり、不運というのは、スキルダウンであるといえるでしょう。
印象に残ったのは、入社一日目に、事務所のドアを開けた瞬間、元気に「おはようございます!」といつもどおりに挨拶したところ、全く返事がなかったことです。
こういうクールな会社もある、ということを初日から身に染みて覚えさせられました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

気づけて良かったのは、世の中は広いということです。
これまでは、前職のような環境が当たり前だと思っていました。
(会社に忠誠を尽くして、その結果、好条件が得られるかもしれない…。)
(無我夢中でやっていれば幸せがやってくるかもしれない…。)
(残業手当や有休休暇などを求めるのは負け犬なのだ。)
───そんな風に、思っていました。
しかし、そうではなくこういう、悪く言えばまったりした環境もあるということ。
それは一長一短ではあるわけですが、自分自身の方向性に従い、決めれば良いことだと思います。
残念であったのは、自分を安く売りすぎたことです。
転職で収入は上がったのですが、現職でもなかなか昇給するチャンスはありません。
転職回数の多い自分としては、もっと希望年収を高く売り込めばよかったと後悔しています。
◇◇◇
現職では勉強する時間が充分にあります。
そのため、まずこのキャリアを形成するために、TOEICを受験したり、専門の資格取得にいそしみたいです。
それと同時に、副業をやっていきたいです。
今現在も、不動産関連の副業をコネクションで受注していますが、ライティングなどに手を広げて少しでも稼いでおきたいと思っています。
何しろ、今戸建てを購入したばかりでローンに追われる日々ですので。
ですから、不動産投資にも関心があります。
今後、いつまで現職に留まれるか分かりません。
別の稼ぐ手段を持っておくのは老後のためにも重要なことだと考えています。
実現させたい未来像は、ローンのない家で、家族そろって毎年海外旅行に行けるだけの余裕を持つ、ということです。