今思えば、社長のパワハラ経営と私の仕事観念は紙一重だった。経営管理から内部監査へ|私の転職体験談
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 不動産業
- 職種
- 経営企画
- 従業員規模
- 400名
- 年収
- 470万
転職後
- 職業
- IT
- 職種
- 内部監査
- 従業員規模
- 900名
- 年収
- 520万
目次
rinroさんの転職ストーリー
1これまでの私
家族よりも、仕事へのやりがい。
転職したのは今から3年前の2017年のことです。
当時私は38歳、不動産投資会社で経営企画の仕事をしていました。
経営企画は社長直属の部署で、業務内容は多岐に渡りました。
事業企画・予算策定・セミナー資料作成・セミナー講師・海外出張・上場準備・内部監査・内部統制・コラム執筆・秘書業務などなど…。
そんな仕事が、私の生きがいでもありました。
日中の仕事が終われば、週に2~3回は同僚や顧客との飲み会です。
30代も半ばになると翌日に疲れが残りましたが、人との交流は私にたくさんの気づきや学びを与えてくれました。
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家族構成は、私と妻、そして3歳の息子。
私はどちらかというと仕事人間で、妻や子どものこれから先の将来のことに、正直あまり向き合えていませんでした。
2転職のきっかけ
社長の暴走に見切りをつけて。
転職を思い立った理由は、経営者のワンマンぶりでした。
朝令暮改は当たり前で、朝決めたことを対応し始めた直後に撤回することもざらでした。
そのたびに振り回されるのは私たち経営企画です。
性格的にも非常にヒステリックで、何が怒りの琴線に触れるか分からない異常さがありました。
しかもその怒りは持続したり、数か月後、唐突に思い出し怒り出す始末。
物理的な攻撃はないのですが、はっきりパワハラと言えるものでした。
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本音と建て前が異なるのはまあビジネスでよくあることですが、腹心であるべき経営企画にもその本音がなかなか見えてこない。
会議のあとは、いつも「あの一言は本心からなのか、どうか」と社員と模索するような感じでした。
また、会社の制度としても残業手当は支給されず、あくまで「自主勉強のために残業している」という仕組みでした。
さらに昇給も社長の気分次第という曖昧さ。
──こうして話していると、当時は社長への鬱憤がかなり溜まっていたのだと改めて思います。
そして決定的だったのが、「上場廃止」という意思決定でした。
上場廃止とは
上場廃止とは、上場していた企業が自社株式を非公開にし、取引所での投資家の自由な取引をできなくすることです。
証券取引所が対象企業に対して「上場の継続が不適切である」と判断して株式の取引を終了させることもありますが、企業経営者の意思で上場廃止するケースもあります。
企業が自らの意思で上場廃止する主なメリットとしては、株主(投資家)の意見と対立するリスクをなくせる、上場継続に関わるコストをカットできるなどがあります。
上場廃止によって、社長の暴走が加速することは目に見えていました。
それはいずれは私のキャリアにも関わるだろうと考え、とうとう私は転職を決意しました。
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3転職活動中
休日返上の転職活動
転職活動で最も苦労したのは、タイトなスケジューリングとそれをこなすことでした。
退職時期が決まっている状況でしたので、なんとかタイムリミットまでに内定先を見つけようと、面接日程を詰め込みまくったからです。
そのため、応募した求人企業との面接は休日及び平日の業後にせざるを得ませんでした。
それ以外にも、転職エージェントとの面談も頻繁にあって、とにかくせわしない日々が続きました。
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そのような中で助けになったのは、同じく転職活動をしている同僚の存在でした。
情報を交換し、お互いに励まし合い、なんと同日に最終的な内定先が決まることに。…もちろん、別の企業ではありましたが。
精神面の支えというものは必要だとつくづく感じました。
転職エージェントはリクルートエージェントを利用しました。
非常に担当に出会い、親身になって相談に乗ってくれ(ときに急かされることもありましたが)、貴重な情報の提供はじめ、強力なプッシュをしてもらいました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
転職後の新しい職場では、ITベンチャーの内部監査を担当することとなりました。
内部監査とは
社内の人員が、業務上の不正の防止や、業務の効率化目的で実施する監査およびその役割を有する人を指します。
2006年の会社法の改正により、大企業では内部監査の設置が必須となりました。
よい意味でも悪い意味でも、前職とはまったく異なる環境でした。
まず、業務量が非常に少ない。さらに、求められる業務レベルが低いこと。
ワークライフバランスは良好になりましたが、(ここにいてもスキルやキャリアの積み上げにはならなそうだ)と感じました。
有給休暇も取り放題ですし、残業をするもしないも自由。
幸運というのは、そういう快適な労働環境であり、不運はキャリアの見通しが悪くなった点にあるといえるでしょう。
また、会社の雰囲気も前職とまったく違いました。
印象的だったのが、入社一日目に事務所のドアを開けて元気に「おはようございます!」と挨拶したところ、全く返事がなかったことです。
こういうクールな会社もある、ということを初日から身に染みて覚えさせられました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
転職して気づけて良かったのは、「色んな会社がある」ということです。
、前職の会社と私は、「昭和のビジネスマン的な感覚」がかなり強かったことを知りました。
会社に忠誠を尽くして、無我夢中で頑張っていれば、そのうち未来は開ける。
いっときの辛さから、残業手当や有休休暇などを求めるのは負け犬なのだ。
───本当にそんな風に思っていました。
しかし、今の会社でそんなことを言ったら大変です。
良く言えば穏やかで居心地のよい、悪く言えばぬるま湯のような、今の会社のような環境もあるということでしょう。
それは一長一短ではあるわけですが、大切なのは会社がどうかではなく、自分がどう働きたいかだと思います。
残念であったのは、自分を安く売りすぎたことです。
転職で収入は上がったのですが、その後3年間働いてもなかなか昇給するチャンスがありませんでした。
転職するタイミングで、もっと希望年収を高く売り込めばよかったと後悔しています。
◇ ◇ ◇
現職では勉強する時間が充分にあります。
そのため、まずこのキャリアを形成するために、TOEICを受験したり、専門の資格取得にいそしみたいです。
それと同時に、副業をやっていきたいです。
今現在も、不動産関連の副業をコネクションで受注していますが、ライティングなどに手を広げて少しでも稼いでおきたいと思っています。
何しろ、今戸建てを購入したばかりでローンに追われる日々ですので。
ですから、不動産投資にも関心があります。
今後、いつまで現職に留まれるか分かりません。
別の稼ぐ手段を持っておくのは老後のためにも重要なことだと考えています。
実現させたい未来像は、ローンのない家で、家族そろって毎年海外旅行に行けるだけの余裕を持つ、ということです。
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