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臨床検査技師。転職した新しい職場で、私は「組織の歯車」にすらなれなかった。|私の転職体験談

タクト さん(男性 35歳 愛知県)
ちょっと成功、
やや失敗

転職前

BEFORE
職業
医療機関
職種
臨床検査技師
従業員規模
3000名
年収
550万円

転職後

AFTER
職業
医療機関
職種
臨床検査技師
従業員規模
500名
年収
500万円

目次

タクトさんの転職ストーリー

1これまでの私

臨床検査技師として大学病院に勤務。

イメージ図:臨床検査技師として働く男性

転職をしたのは、2019年夏のことです。

それまで、13年間、大学病院の臨床検査室で臨床検査技師として勤務をしていました。

臨床検査技師とは

医師の指示のもと、血液・尿などの検体検査や、心電図・脳波測定などの生理学的検査を行い、患者のデータを作成して診断・治療に役立てる医療技術者です。

近年は超音波検査や遺伝子検査なども業務に加わることもあり、医療スタッフの一員として重要な役割を担っています。

家族は妻と二人暮し。妻も医療従事者です。

検査室では、微生物検査室という所に所属していました。

業務内容は、患者さんから採取した検体を培養し、検出された菌に名前をつけ、その菌に対してどの薬を用いて治療したら良いかのかをドクターに伝えること。

検体とは、人体から得られた被検査体のことで、尿や便、喀痰や血液などです。

また、院内感染対策スタッフの1人として、出された菌のデータを解析し、病棟でアウトブレイク(感染症の集団発生)が発生してないか、抗菌薬は適切に使用されているか?といったことを調べ、他のスタッフと共に協議したりをしていました。

2転職のきっかけ

どこまでいっても、歯車の一つ。

イメージ図:組織の歯車

転職したいと思った理由は、これまで自分が経験したことや学んだことがどれだけ外で通用するのかを試したくなったからです。

私がずっと勤務していた病院は大学病院ということもあり、スタッフや症例に恵まれて色々な経験をさせてもらいました。

その一方、それぞれの仕事が完全に分業化していて、縦割り文化の感覚がずっとありました。

また私には裁量権というものがなく、仕事へのやりがいはありましたが、自分から「これを研究したい」といって調べる機会はなく、「どこまで言っても歯車の1つ」という認識が拭えずにいたのです。

組織の大きさから情報伝達が上手く行かず、もどかしい思いも沢山していました。

ちょうどその頃、市民病院で臨床検査技師として働いていた知人と会う機会があって、「もっと自分の経験を活かして色々な事を自分でやってみたい」と伝えたところ、

市民病院のスタッフ

「もしよかったらうちの病院に来てみないか?」

と声をかけてもらったことが、転職のきっかけでした。

3転職活動中

転職を後押ししてくれた、上司のひとこと。

イメージ図:大学病院の上司

当時私は34歳。転職するにはこれが最後の機会と思っていましたので、職場を紹介してもらった当初は「なんて幸運だったろう」と思いました。

ですが、紹介してもらった市民病院に入職するには、公務員としての臨床検査技師の採用試験を受験する必要がありました。

紹介いただいた人はその市民病院の役職者ではありましたが、だからといって「その人の口利きで楽して転職できる」ということもなく、試験対策の日々に明け暮れることとなりました。

もうひとつあった悩みの種は、現職の人に辞めることを伝えるのがとても心苦しかったこと。

自分で言うのも恥ずかしいのですが、「この仕事は、私しかできないだろう」という業務も複数抱えていました。

これまで働いていたときはそれがひとつのプライドでもあったのですが、いざ辞める決心がつくと、(今の状態で転職したら恩を仇で返すことにならないだろうか)と気に病むようになってしまったのです。

いよいよ試験2週間前になって、私はとうとう上司に転職の意思を伝えました。

すると上司はこういいました。

上司

「わかった。自分のキャリアを優先しなさい。」

「自分のキャリアを優先しなさい」とはつまり、「あとのことは何とかするから、目の前の試験に集中しなさい」ということでした。

上司の心遣いにありがたさと申し訳なさを感じながら、一方で(こんな理解のある上司のいる職場を手放すのは、誤った選択だったかもしれない)という思いも出てきて。
ですが、もう後には引けません。とにかく採用試験をパスしなければと私は転職活動に専念しました。

そして、無事、市民病院の検査技師として入職することが決まりました。

4転職後

新しい職場で待ち受けていた状況は。

イメージ図:市民病院の研究所

新しい職場で働き始めて、3ヶ月が経ちました。

そこで目の当たりとしたのは、絶対的に人と資材が足りない現実でした。

以前の職場は大学病院だったので規模も大きく、スタッフも機材も充実していました。

そのため当たり前のように出来ていたことが、現在の職場だと相当な苦労を伴っても出来ないことが多かったのです。

入職当初は、いち早くパフォーマンスを発揮できるようにとたくさんの提案をしました。ですが、そのほとんどは、「この職場では、実現は難しいいだろう」と言われてしまいました。そして、実際にその通りでした。

また、人間関係においても一から構築しなければなりませんでした。

私の「こんなことをやってみたい」「もっとこうすれば効率的だ」という提案に対して、好意的に聞いてくれる人は殆どいません。
大抵は反対されたり、嫌な顔をされることもあります。

前職の「歯車のような働き方」にストレスを感じていた私でしたが、今は歯車にすらなれていない。
──転職後の新しい職場で待ち受けていたのは、そうした厳しい状況でした。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って思うこと。そして、これから目指していきたいこと。

イメージ図:医療の未来

今回の転職で痛感したのは、「自分がどれだけ、恵まれた環境にいたか」ということです。

前職はあまり待遇も良くなく、組織として「うーん」と思うことも多々ありましたが、いいところもたくさんありました。

転職する前は新しい職場についていいことばかり聞いていましたが、結局は隣の芝は青く見えるということだったのです。

きっと、どこの職場でも問題は山積みなのでしょう。だから、悪いところだけでなく、ちゃんといいところも見つけていかなくてはいけない。
せめて、今の職場からそうしていこうと思っています。

また、自分のスキル不足も感じています。

先ほど前職の仕事で「自分にしかできない業務がある」と言いましたが、それすらも色々な人に頼られ、天狗になっていた所もあったと思います。

新しい職場で思い通りにいかないことがあるにつれ、今までは自分の実力ではなく、周りからサポートを貰っていたからこそできていたことに気付かされました。

◇ ◇ ◇

新しい職場で自分の存在価値を高めることが、喫緊の目標です。

声を掛けてくれた上司に期待はずれなんて思われたくないですから。

せっかく恵まれた環境を捨てて出てきたわけですから、自分がやりたい事をとことん実現させたいという強い思いもあります。

そして、医療従事者として新しいたくさんの症例に触れたいという思いがあります。

良かった点は、今の職場は規模が小さいゆえの行動のしやすさがあること。

ですので、もっと信頼されるようになれば、自分が「こうしたい」と思っていたことも実現できるでしょう。

現職の職場の良いところに光を当てて、いずれは前職の良かったところを少しずつ取り入れて、より良い環境を構築できればいいなと、思っています。

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