『みんなの転職「体験談」。』
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経理から飲食業界へ。温厚な私が「仕事と旅行と、どっちが大切なんですか?」と上司に怒った訳は。|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
建築会社
職種
経理
従業員規模
6人
年収
350万円

転職後

AFTER
職業
和食料理店
職種
飲食・サービス
従業員規模
15人
年収
370万円

目次

リュウさんの転職ストーリー

1これまでの私

とにかく家族との時間を第一に働いてきた私。

建築会社の経理を10年ほど担当しました。

仕事や人間関係などにもある程度は精通し、家族経営の小さな会社なのもあり、役職などという位置づけはありませんでしたが、それなりに仕事をこなしていました。

転職したのは38歳のときで、妻と小学5年生と中学1年生の4人家族で暮しています。

私は、とにかく家族との時間を大切にしたかったので、ワークライフバランスはかなり意識して仕事に取り組んでいました。

家庭と仕事に追われる毎日でしたが、妻や子供の将来のことを考えると、そこまで苦にはならなかったです。

2転職のきっかけ

社長の代替わりで、会社の行く末を案じ転職。

当時勤めていた会社は、社長夫婦と、その息子夫婦、私、社長の親戚のパートが数名といったような、完全に家族経営のスタイルでした。
アットホームといえば聞こえが良いかもしれませんが、とにかく社長は息子に甘い。

経営がそこまで黒字でもないのに、経費で息子達に新車の購入だの新居だの、ついには家族で海外旅行に行ったりもしていました。

そして昨年息子夫婦に代替わりしてからというもの、経営のことすら分からないスネかじりの息子夫婦の仕事ぶりといえばもうめちゃくちゃです。

少しでも経営について私が意見すると、たちまちとばっちりを受けていました。

新しい社長は営業といっては外食、仕事のことは後回しでとにかく遊びまくる。
そんな姿を見ていると、この会社にいても将来はないと踏み、転職を決意しました。

3転職活動中

板前修業の経験を活かし、和食料理屋へ転職。

私の性格上、ダメだと思ったら、気が変わらないうちに何かしらアクションを起こすというのがモットーなので、とにかく他の仕事を決めてから会社を辞めようと動き出しました。

経理の仕事は定着率も高く、転職市場的にはそこまで募集がかけられていないだろうことは予想していましたので、別業種への転職を考えていました。

私が目を付けたのは、飲食業です。
実は今の会社に勤める前、板前の修業をしていた経験がありました。

ネットの求人や街頭のフリーペーパーなど、色々と探しているうちにやっと希望に合うような所が見つかり、早速面接までこぎつけました。
繁華な街の和食料理屋です。

私が就労するにあたって重視したことは、やはり勤務時間。
料理の業界は定時なんてあってないようなものです。サービス残業や休日出勤なんて当たり前だということは過去の経験からよくわかっているつもりでしたので、勤務時間や休日などがしっかりしていそうな所を選びました。

家族やプライベートの時間をとにかく大切にしたかったのです。

面接時にも就労時間については詳しく教えて頂き、元々板前の経験があるということで即採用してもらい、働くことになりました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

「すごくアットホームでいい感じ」
私の勤務初日の素直な意見です。

新入りの私を温かく迎えてくれ、社長夫婦もとても気さくでしたし、調理場の職人さんやアルバイトの人達など、みんないい人ばかり。

勤務初日の閉店後には、そこのお店で歓迎会みたいなこともやってもらいました。

こんなにいい人達と仕事ができるなら楽しそうだと意気込みながら、少しずつ職場の雰囲気にも馴染んできたある時、

上司

「明日葬式があってどうしても店には出られないので、持ち場を替わってくれないか」

と相談を受けました。

お店は正月以外は年中無休なので、社員といえどシフト制です。
私はその日は休みをもらっていたのですが、事情が事情ですし、二つ返事で上司からの頼みを引き受けました。

その後も、何度かその上司とシフトを交代したことがありました。
私は少しずつ、違和感を感じ始めていました。

私はいつでもシフトを替わってくれる、都合のいい存在だと思われてやしないか。

ある休日の朝、私の携帯が鳴りました。

上司

「明日から旅行に行くから、3日ほどシフトを替わってくれないかな」

さすがにそれはないだろうと、私は言い返しました。
「そんなの無理です。仕事と旅行と、どっちが大切なんですか?」と。

私は自分では、どちらかと言うと温厚な性格だと思っています。
揉め事や波風を立てることが嫌いなので、頼まれ事も断れないのですが、今後、自分の生活を守っていくためにも、その時ばかりはきっぱりと断りました。

その後、その上司とは1年近くぎくしゃくとした関係が続きました。

その空気を察した社長が私と上司を部屋に呼び、間を取り持ってくれたおかげで、今は以前と変わらず仕事ができるようになりました。
一番印象深い思い出です。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

人それぞれでしょうが、新しい就職先に求める事って大体、給料だったり、私のように勤務時間だったりを重視しがちですが、人間関係も働くうえでは大切だなと学びました。
良くも悪くも、それを気づかせてくれたのはその上司でした。

今までは自分の時間を大切にすることばかりを考えて仕事をしてきた私。
これからは会社のため、そして従業員思いの社長のために、自分の時間を使えるような人間になりたいと、その一連の揉め事がきっかけで思えるようになりました。

自分は家族との生活のために働いている。
そんな気持ちが、どこかにあったような気がします。

社長のように人を尊重する意識を持って、周りの人達にも接していけたらなと考えています。

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