私の転職体験談:パチンコ業界から、アパレル業界へ。──正直、今はまだ良い状態ではありません。
転職前
- 職業
- パチンコチェーン店
- 職種
- ホールスタッフ
- 従業員規模
- 501〜1,000名
- 年収
- 500万~550万
- 会社名
転職後
- 職業
- アパレル販売
- 職種
- 販売員
- 従業員規模
- 501〜1,000名
- 年収
- 600万
- 会社名
目次
Yさんさんの転職ストーリー
1これまでの私
パチンコ店で、社員にもお客様にも、しっかり向き合いながらの業務の日々
私が転職したのは今から一年ほど前のことです。
私は、パチンコ店でマネージメント業務をしておりました。
売り上げや集客に注力するのはもちろんのこと、「お客様のトラブルをいかに円満に解決するか」という事にもしっかりと対応した働きは出来ていたと思います。
仕事は大変でしたし、たまにお客様から罵声を浴びる…なんてこともありましたが、そんなお客様にもしっかりと向き合い、納得し信頼していただくことには特にやりがいを感じておりました。
2転職のきっかけ
業界全体の「冬の時代」を見据え、一念発起で転職に踏み切ることに──
──転職を考えだしたのは、二年前からです。
前述の通り、仕事自体にはとてもやりがいを感じており、また、特に不満という不満もありませんでしたが、パチンコ業界は市場自体の全体的な冷え込みにより、まさに「冬の時代」でした。私が働いていたグループも、ここ数年での売り上げは右肩下がりといった状態でした。
- 私
-
今後、将来的に家族を養っていけるのだろうか・・・
──常に、そんな不安がありました。そして、業界の先行きは常に不透明のままでした。
ある朝「このまま悩んでいるよりも、行動に移さなければ!」と感じ、一念発起して転職を決意したのです。
3転職中
転職エージェントの方、妻、友人、皆が支えてくれた転職活動
転職活動は、自分自身で活動するのと並行して、転職エージェント「マイナビ・エージェント」を利用しました。
転職活動は非常に厳しいものでした。前職ではそこその給料を頂いていたこともあり、同程度の年収になる企業を探していたのですが、30代半ばで、特別なスキルもない私を採用してくれるという企業はなかなか見つからず、面談にすら辿りつけないことが殆どでした。
それでも、転職エージェントがとても親身になってくれたことは大変励みになりました。そして、何よりパートナーや友人の精神的な支えもあったのがありがたかったです。
私一人でしたら到底転職を決められなかったでしょう。
そしてようやく、従業員数1,000名弱のアパレル系小売業の企業に入社することができたのです。
決まったときは、本当に嬉しかったですね。「努力が報われた…!!」と思いました。
4転職後
未経験業界へのチャレンジ、そしてプレッシャー
入社して約1年経ちましたが、正直、新しい仕事ではまだ何も「成功」と言えるような活躍はできていません。
全くの異業種への挑戦だったこともあり、次から次へと新しい業務が出てきて、それらを覚えていくだけで一杯一杯な毎日を過ごしています。
そんな、全く知識のない私ですが、やはり中途採用のため、周囲からは「ある程度できて当然」というプレッシャーをかけられます。そうして、大した経験も出来ていないまま、入社2ヶ月目に店長としての辞令が出たのです。
──もちろん、給与面ではありがたいお話ではありました。「良かったね」と家族で喜びあったりもしました。
ですが、いざ店長になってみると、自分の仕事の出来なさを更に感じさせる結果になりました。責任のある業務、スタッフの育成や管理、専門的な知識の活用──店長として活動するには、すべてが経験不足でした。
最近は、以前からの周囲のプレッシャーは更に強くなり、精神的にも疲弊してきています。また、ここ数日は上司も圧迫の気配も出始めました。
──正直に言いますと、現状はあまり「良い状態」ではありません。悔やまれることは、転職活動中や入社前においては業界の知識や経験を、もっと自分から積極的に取り入れるべきでした。
5転職を振り返って
今はまだ頑張り時。継続して努力をしていこうと思っています
- 妻
-
最近、仕事の調子はどうなの?
──私の顔色を心配してのことでしょう──、最近、妻がそう訊いてきてくれます。
私にとって、今の会社は、長い転職活動の中、ようやく決まった働き先です。
ここでは、未経験ならではの「新しい仕事を覚え、思い通りに仕事が進んだ時」の達成感を感じさせてくれる時もあります。
若いころの「慣れない仕事をなんとかものにしよう」といった、新鮮な気持ちを蘇らせてくれることも多くあります。
ですので、今はまだ頑張り時と思って、継続して努力をしていこうと思っています。
ですが、自分にとって本当にやりたいことや、将来のビジョンをしっかり描いてから転職活動をするべきだった──そんな後悔の念も、強く持ち続けていることもまた事実です。