転職体験談:会社の業績不振で転職。未経験の「水道検針員」に。
転職前
- 職業
- ECサイト管理
- 職種
- サービス
- 従業員規模
- 15人
- 年収
- 150万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 水道検針員
- 職種
- その他
- 従業員規模
- 不明
- 年収
- 200万円
- 会社名
目次
ことりこさんの転職ストーリー
1これまでの私
プライベートのボランティアを主軸に生活。

転職は5年前です。
ECサイト上で自動車のパーツ販売の仕事をしており、もうじき勤め始めて5年になる頃でした。
得意な分野で、主にパソコンを使った仕事だったので仕事内容は特に不満はありませんでした。
職場の仲間とも仲良くやれており、人間関係も問題なく過ごせていたと思います。
仕事に打ち込むというよりは、仕事以外の趣味・プライベートにやりがい、生きがいを求めて生活していました。
正社員ではありませんでしたが実家暮らしということもあり、家賃などを払う必要がなかったので特に金銭的に困るということもありませんでした。
プライベートではボランティア活動を行っていて、それが私の生活の中心です。
2転職のきっかけ
会社の業績不振に伴いバイトを掛け持ち。寝不足が続いたある日……

転職活動を始めたきっかけはいくつかありますが、大きくは、会社の業績が悪くなって労働時間が減らされるようになったことです。
それに伴い収入がガクンと減ってしまいました。
それまでは年金の若年者猶予の制度を使っていたのですが、年齢も30歳を過ぎ、年金を毎月支払う必要が生じ、ボランティア活動に必要な経費もありましたし、むしろ生活での必要な出費が増していきました。
しばらくして業績は回復していったのですが、それでも先行きへの不安は拭いきれませんでした。
そこで、私は掛け持ちでアルバイトをすることにしました。
一日仕事をした後でアルバイトをするということは思っていた以上にきつく、体力的、精神的に負担でした。
朝出勤してから夜家に帰るまで12時間以上働いていました。
そういう状況をしばらく続けたある日、私の不注意で車の運転中に接触事故を起こしてしまいました。
寝不足の日が続いており、注意力散漫な状態が続いていたのです。
幸い大きな事故ではなかったのですが、この状況を続けるのは危険で、仕事を変えるしかないと思うようになりました。
あわせて読みたい
-
- 「正社員になりたい!」30代のフリーターが正社員になるには?
- 30代フリーターから正社員になるための具体的な方法と押さえておきたいポイントを紹介しています。記事を読めば、あなたに最適な正社員ルートを見つけられるでしょう。 ...
3転職活動中
知人の紹介を通じ「水道検針員」の仕事に。

日々の生活を続けるなかで転職する、というのは実際かなり大変でした。
「転職先を探さなきゃ」と思いながらも、探すだけのエネルギーが湧いてこないのです。
探すまでの労力ももちろんですが、転職活動が進んで面接に行って話をして……ということを考えると、途方もない気持ちになったのです。
毎日、「疲れた」を言い訳にしながら、惰性的に日々を食いつぶしていくことに力を吸い取られてしまっていて、転職から逃げていたのだと思います。
そんな中、突然知り合いを通して仕事の話が持ち掛けられたのは、まさに天啓のようでした。
ボランティアに向かう車中で、知人の一人が「今の職場で求人を出そうとしている」と教えてくれたのです。
- 知人
-
「これまでの仕事とは全然違う内容だけど、興味ある?」
「ある」と即答しました。
そのときはもう、仕事内容は何だっていい、とすら思っていました。
紹介してくださったのは「水道検針員」の仕事。
たまに近所で作業服を着た、検針員と思われる方の姿も見ており、イメージはつきやすく、正直「簡単そう」と思いました。
しかも、面接まで知人が話をつけてくださり、とんとん拍子で話が決まりました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

これまでが室内の仕事だったのに対して、当然ですが外回りの仕事になりました。
当初の「簡単そう」という所感がいかに甘かったかを思い知るほど、実際はかなり体力を使う仕事でした。
はじめて数日は「この調子でやっていけるだろうか」と不安に思いました。
私の心象を映したかのように、転職して数週間は、とにかく雨の日が多かったことを覚えています。
外回りから戻ると、次は室内での事務処理が待っています。
ここでようやく同僚と顔を合わせ、雑談も交えながら作業ができる心安らぐ時間でもあります。
職場の方々はわからないことがあればすぐに助けてくれ、親切にしてくれたので、職場環境にはとても恵まれたと思います。
職場の方々の人柄のおかげで、つらくてもめげずにできたのかなと思ったりもします。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

ひとつ自分で残念だと思うことは、前の会社に相談せずに新しい職場への転職を決めてしまったことです。
消極的でなかなか人から頼まれると断れない自分の性格上、引き留められたらおそらく残ってしまうだろうな、と思っての独断でしたが、以前の職場の方々にもずいぶんと懇意にしていただいたので、気が咎める部分もあります。
逆に転職して良かったと思えることは、前の職場にしても転職先の職場にしても人に恵まれた状態で働けているということです。
いくら仕事内容や待遇が良くても職場の人間関係に恵まれていなければ続けていくことは難しいと思います。
大なり小なりお互いに助け合って仕事は成立しているのだと、改めて実感しました。
◇ ◇ ◇
元々はボランティア活動を始めたきっかけも、人と関わることが苦手な自分の性格を変えたくて飛び込んだ世界でした。
しかしボランティア活動と、今回の転職活動を通して、自分は徐々に苦手を克服してきているなと感じます。
どんな職場でも人間関係はあります。
今後はより人を気遣えるような温かみのある人へと成長していきたいです。
そして、ライフワークにしているボランティアの活動のほうも、引き続きかんばっていきたいと思っています。
仕事とプライベートと、バランスを取りながら、人間的に成長していくことが今の私の目標です。
あわせて読みたい
-
- 30代女性の「悩み多き転職」を成功させる為に。ポイントと、おすすめエージェント10選
- 30代女性におすすめの転職エージェントと、効果的に活用するポイントを解説しています。記事を読めば、転職活動を効率的に、かつ転職成功の確率を上げられるでしょう。 ...