『みんなの転職「体験談」。』
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証券会社からコンサルファームへ。お客様と「共に座る」働き方を目指して|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
証券会社
職種
営業
従業員規模
80人
年収
400万円

転職後

AFTER
職業
コンサルティングファーム
職種
コンサルタント(アシスタント)
従業員規模
6人
年収
220万円

目次

しずねさんの転職ストーリー

1これまでの私

もともとは、営業という仕事に抵抗感があった私。

イメージ図:証券会社営業として働く女性

転職前は、証券会社の営業職として働いていました。

対象顧客は一般家庭から企業まで。
電話営業はもちろん、飛び込み営業をすることも度々ありました。

営業の手法はいくつかのパターンがあれど、どの手法がどの顧客にハマるかは手探りです。
「どういうアプローチをしていけばこちらの話を聞いてもらえるか」について、いつもいつも考えていました。

うまくいかない時もありましたが、それでも入念に練った戦略がハマってお客様から信頼を勝ち取り、そして商品を購入してもらえた時は、何とも言えない達成感がありました。

もともと、私は当初「営業」という仕事になんとなく後ろめたさというか、好きになれない感覚がありました。

自分だったら、人から色々強要されるのはしんどいだろう、と思っていたからです。

ですが、1年経ったあたりからでしょうか、話す機会を創ってどうやったら仲良くなれるのかなどを考えることが楽しく感じるようになって、それからは仕事にやりがいを持てるようになりました。

2転職のきっかけ

「いつまで、この仕事を続けるのだろう」という想い。

イメージ図:転職について悩む女性

20代まではよかったんです。

ですが、30代の半ばになってくると、段々とこの仕事に疲れを感じるようになりました。

うまく行くときは、確かに楽しい。やりがいもある。
でも、そうでない時もありました。

「お客様が話を聞いてくれない」──これだけならまだ良いんですが、ときに暴言・罵声を浴びせられることもありました。

もっとも、若いときもこういうことは時々ありましたが、年齢が行ってからは、なんていうんでしょう、違うストレスというかダメージがあるんです。

(30半ばにもなって、いまだに私はこんなに暴言を受ける目に遭ってしまうのか…)

──いえ、30半ばになったからこそ、と言った方が良いのかもしれません。
営業は経験によってどんどんそのスキルは培われますが、一方で「若いからこそうまくいくケース」もあります。

あるお客様から随分な態度を取られたとき、これは自分の営業力の問題なのか、それとも若さが失われたが故なのかをよく考えました。

そして、若い頃よりも営業がうまく行かなかったときの嫌な気持ちを長い期間引きずるようになりました。

そしてあるとき、(この感情をずっと持ち続けたまま、仕事をすることはできない)と思い立ち、私は転職を決意しました。

3転職活動中

働きながらの、転職活動。かけた期間は半年間。

イメージ図:転職活動中の30代女性

転職活動は、会社を辞めずに働きながら並行して転職活動をしていました。

当時は家族に頼る事もできない状況でした。生活のためにお金を稼ぐ必要があったからです。

仕事と転職活動の両立は、頭の切り替えが難しく苦労しました。
そこで、平日は仕事に集中して、休みの日に転職活動をする、というスタイルで進めました。

求人は主に転職エージェントからの紹介を受けて、そのなかで「ここだったら良さそう」というところを選んで応募しました。

仕事をしながらでしたので進みは大変遅かったですが、担当エージェントさんも私の都合を理解してペースを合わせるように提案とサポートをしてくれました。

次の職場が決まったのは、活動を始めて半年後のことでした。

もし先に仕事を辞めていてその間が無給だったらと思うと、ぞっとしますね。
忙しくはありましたが、精神的には余裕を持って活動に取り組めていたと思います。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:コンサルティングファームの仕事風景

私が次に選んだ仕事は、コンサル業。
組織・人事コンサルティングを主事業とする小規模のコンサルティングファームでした。

入社してまず感じたことは、「とにかく、右も左もわからない」でした。

それまで私がやってきた仕事とはまったくの別領域でしたので、まあ無理はありません。
最初のうちは迷惑をかけてばかりで、間違いなく「お荷物」的な存在でした。

また、入社したての頃に顧客との商談で「(私は)コンサル経験はまだない」と伝えると、かなり嫌な顔をされたこともありました。

社内でも、私の仕事のできなさに苛立ちを見せてくる社員が数名いました。忙しい職場でしたので、仕事ができない人のフォローをする余裕は皆なかったのです。

先輩社員

「ごめん、これは私がやった方が早いから」

と言われ、皆が忙しくしているときに私だけ仕事が与えられないこともありました。

5その後、どうなったか。

「共に座る」ということ。

イメージ図:コーヒーブレイク カフェラテ

コンサルファームに転職をして、4年が経過しました。

今では仕事にも慣れ、会社の一員として価値提供できるくらいまでには成長しました。

──ですが、それまでが長かったですね。よくここまで辞めなかったと、自分を褒めてあげたいです。

今回の転職を通じて、「自分の適性を踏まえて、職場を選ぶこと」の重要性を知りました。

新卒と違って、中途入社は即戦力が求められます。 自分に自信がないまま(なんとかなるだろう)精神で職場を決めてしまうのはあまりにもリスクが高いです。

もっとしっかり自己分析と企業研究を行って、転職とキャリアを考えるべきだったと反省しました。

一方で、苦手と感じる環境に身を置かれると、人って成長しやすいものだとも思います。
転職前の私と今の私では、仕事のスキルは大きく変化しましたから。

とはいっても、まだまだベテランの方々には遠く及びません。まだまだ勉強していく必要があります。

◇ ◇ ◇

コンサルの仕事は、今後も続けていくことになりそうです。

将来取り組んでみたいことは、もっと幅広い範囲でコンサルを提供できる環境を見つけていくこと。

こういうと同業の人に申し訳ないですが、企業コンサルは結局いつも同じようなアドバイスになりがちです。

また、社長さんを相手に核心を言いづらいときもあります。

たとえば、企業ではなく個人に対して。
業績ではなく、その人の幸せに対して。

──そんな風に、相手に寄り添ってコンサルができるといいなと、最近考えるようになりました。

ご存じの人も多いと思いますが、コンサルタントの語源はラテン語の “consiliarius” (コンシリアーリウス)「共に座る」から来ています。

身体だけでなく心も相手のそばにいて、一緒に考える。そんなコンサルの仕事ができるようになるといいな、と思っています。

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