転職体験談:37歳、経理。仕事と家事で疲れ果てた私が転職して取り戻せたものは。
転職前
- 職業
- 貿易業
- 職種
- 経理
- 従業員規模
- 500名
- 年収
- 500万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 飲食業
- 職種
- 経理
- 従業員規模
- 200名
- 年収
- 400万円
- 会社名
目次
みわさんの転職ストーリー
1これまでの私
仕事に追われる毎日で疲れ果てて。

半年ほど前まで、貿易関係の会社で経理として働いていました。
辞める前までの数年は仕事がとても忙しく、プライベートの時間を有意義に過ごすことができませんでした。
私は既婚者で、夫と2人暮らしでした。
夫婦仲も良く、以前は2人で休日に色々なところに出かけたりするなど、アクティブに過ごしていました。
でも、平日は仕事で毎日23時を過ぎて帰ることがほとんどで、家に着く頃には疲れ果てて何もできない状況で。
土日は休みなのですが、平日の疲れでとにかく休むことが優先で、出かける余裕なんてありませんでした。
私の生きがいは、仕事というよりはそういったプライベートの時間にあったので、当時の生活は非常にストレスを感じる日々でした。
- 私
-
(これじゃあ、何のために働いてるのかわからない)
―――と、働き方に疑問を持ち始めていました。
加えて、夫の方も仕事は激務で、家事は私一人で担っていました。残業をした日も変わらずです。
当然、自分自身も余裕がなくなってきて、だんだんとそれは、夫婦仲にも影響が出てくるようになりました。
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2転職のきっかけ
生きがいを取り戻すために。

プライベートの時間が全く取れず、そしてそのストレスから夫婦仲も険悪になってきて。そんな状況なら、だれしも「転職」という選択を考え始めるのではないでしょうか。
先にお伝えしました通り、毎日夜遅くまでの仕事で、その上家事も全部私が一人でやっています。
もちろん、夫が忙しい(帰宅時間は私よりも遅いので)ということはわかっていても、ストレスは溜まっていく一方で。
次第に、些細なことでも夫と口論するようになっていました。
- 私
-
(どうすればいいかわからない…。でも、こんなこといつまでも続けていられない)
夫が100%悪いわけではありません。私自身の精神状態が良くない為に、必要以上に相手にきつく当たってしまうのです。そのことは十分に理解していました。
ですが、理解したからといって感情が収まるわけではありません。そんなもどかしさをずっと、感じていました。
私は、夫と今の状況について何度も話し合いました。そして、私が転職したいという思いも伝えました。何度目かの話し合いのとき、夫はこう言いました。
- 夫
-
「そうだな、転職して今の状況が少しでも良くなるなら、俺もできるだけ家事を手伝うようにするよ。」
話し合いの中では、いっそのこと転職ではなく「専業主婦になるのは?」と夫も提案してくれて。
でも、子供がいるわけではないし、お金を貯めておいた方が賢明だと思いました。
何より、「休日を有意義に過ごしたい」という気持ちが強かったです。
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3転職活動中
最初は避けていたハローワークで。

転職するにあたって、まずは転職サイトや求人情報誌などを読みました。
しかし、私の条件に合った職場はなかなか見つからず、仕事をしながらネットを見て探す日々が続きました。
だけど、一向に「いいな」と思える求人が見つからなくて、段々と探す行為自体も面倒になってきてしまいました。
転職先を見つけることなく数ヵ月が経ったころ、
- 私
-
(このままじゃいくら探しても見つからない。ダメもとでハローワークに行ってみよう」
と考え、最寄りのハローワークへと向かいました。
それまで、なんとなくハローワークは利用せずにいました。それよりも転職サイトや求人情報誌の方が良い条件の求人があるような気がしていたからです。
ですが、結果としてその判断と行動が良い方向に進みました。
ハローワークに載っている求人は転職サイトよりも給料が安いものが多かったですが、私の希望に合うものがいくつかあって。
担当の人も親切で、条件を言うと非公開求人なども出してくれてとても助かりました。
ラッキーなことに、1つ目の応募で即内定をもらい、無事に転職することができました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
新しい職場は、飲食業を営む会社の事務所です。そこで私は、前職同様経理の仕事を受け持ちました。
職場はこれまでの会社と比べて、とてもカジュアルな雰囲気がありました。
前職よりも会社規模が小さいからなのかもしれませんが、ある程度自由な環境です。
まあそれはそれで、最初は働きにくいと感じることもありましたが、全体的に緩い雰囲気で仕事に対するストレスは少なくなりました。
ただ、悲しいことに私が働き始めてから正社員が2人退職してしまって。
そのお二人はデスクも近く、とても良くしていただいてたので、かなりショックでした。
二人とも家庭の事情なので仕方がないのですが、いきなりだったこともあり、精神的に少し落ち込んでしまいましたね。
それでも、効率よく仕事を進めていけばなんとかなるくらいの仕事量だったので、とりあえずはほっとしました。
全体を通してみると、転職して良いことの方が多かったです。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

転職をして、職場の「ルール」や「マニュアル」の役割について改めて考えることがありました。
──と言いますのは、新しい職場にはほとんどマニュアルなどの業務内容を明確に示すドキュメントが無いのです。
そのことについては、「常に、より最善の方法を考えていくことができる」と前向きにとらえています。
前職のときはルールやマニュアルがしっかりしていて。それゆえに効率よく仕事ができる場面もあったのだということも気づきました。
例えば、現職では仕事の担当も明確には決まっていません。ですので、「手が空いた人がやる」という業務もあり、結局は働き者が大変な目にあうことが多く、これに関しては不満を感じることがあります。
一方で、転職してからは自分の自由な時間を多く作れるようになりました。
その分給料面は悪くなりましたが、今の生活の方が充実しています。
休日には、以前のように夫と出かける余裕も生まれたので。
仕事漬けの日々で充実感を得られる人もいると思いますが、私にとって仕事は「お金のため」でしかありません。
また、私にとってはお金よりも働きやすい環境の方が大事だと思っています。今回の転職で、その認識は更に強まりました。
◇ ◇ ◇
今の段階ではまだ仕事に慣れていないので、まずは「仕事に慣れる」というのが私の目標です。
作業をした後に他の社員に一度目を通してもらっているのですが、とりあえずは周囲の信頼を勝ち取って他の人の確認作業なしでも進められるようになるのが第一目標です。
それと、最近は「やっぱり職場にはある程度マニュアルやルールがあったほうが良いだろう」と思うようになって。
誰もが迷わずに仕事をできるように、そして律儀で義理堅い人が多く仕事を被ってしまうというようなことが無いように、仕事の役割分担を明確に線引きできるようにしていきたいと思っています。
加えて、パソコンのスキルをもっと身に着けていくことで、自分自身の仕事の効率も上げていきたいですね。
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