転職体験談:30歳、人材派遣会社勤務。コロナ禍で会社の業績悪化を受けてIT企業へ転職
転職前
- 職業
- 人材系
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 3,000名
- 年収
- 600万円
- 会社名
転職後
- 職業
- IT
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 200名
- 年収
- 450万円
- 会社名
目次
けんたろうさんの転職ストーリー
1これまでの私
人材派遣会社の支店長として勤務。

転職前(2020年3月まで)は人材派遣会社で営業をしていました。
会社の規模は大きく、従業員数は全社で3,000名くらいでした。
これまでの勤務地は、東京、石川を経て、転職前は名古屋支社で支店長として勤務をしていました。
主な業務は、支社内のマネジメントや新規従業員の面接、新卒採用などです。また、自身でも営業に行くプレイングマネージャーという立場でもありました。
営業の仕事においては私自身の成績も見られるので、「ここで数字を出さないと部下に示しがつかない」といった緊張感もありました。
私生活に関しては、まだ独身ということもあってかなり自由気ままな生活をしていました。
一方で、今年(2020年)に入ってからは毎日のように新型コロナの感染拡大のニュースが届くようになって。そのことについて自分で考えたり親しい人と話していくうちに、私の生き方や働き方についての考えは大分変わっていきました。
- 私
-
(できることなら、拠点を田舎に移してゆっくりと生きていきたいな。)
そんなことを考えるようにもなりました。
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2転職のきっかけ
会社の業績が新型コロナ感染拡大の影響を受けて。

新型コロナ感染が拡大してきているとはいっても、最初のうちは会社の売り上げにそこまで影響はなく、それほどの危機感はありませんでした。
前年までは景気も好調で、売上もかなり伸びていた状況でしたから。
しかし、今年の5月頃から一気に営業先の派遣切りが始まり、新規での受け入れもかなり少なくなってきて。
当然、会社の業績はみるみる下降していきました。
一般的に、不景気になると企業はまず広告費を削り、その後人件費を削るようになります。新型コロナ感染拡大による不景気は、とうとう私たち人材紹介業界にも大きな影響を与えるようになってしまったのです。
「この先、どうなってしまうんだろう」──という、将来への不安も日に日に増していきました。
そんな状況から、ふと
- 私
-
(今までの好調な売り上げは自分の力ではなく、景気が良かっただけにすぎないのかもしれない。)
――と考えるようになりました。
そうしたコロナ禍による会社の業績不振、そして自身のキャリアへの不安から、私は転職について考えるようになりました。
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3転職活動中
転職エージェントに助けられて。

結論から先に言うと、私は希望の職種に就くことができました。
もちろん、転職活動時はコロナ禍の真っただ中でしたので、どうなるのかはとても不安でした。
しかし、意外にもリモート面接を行っている企業が多く、転職活動自体に支障は殆どありませんでした。
求人に関してもコロナ感染拡大前よりは少なくなったのかもしれませんが、それでも私の希望する「ITサービスの法人営業」の求人はまだまだ多かったです。
当時はまだ企業側も「採用を控えよう」という段階ではなかったのかもしれません。
転職活動では、リクルートエージェントを利用しました。
担当者の方が経験豊富で、面接対策などについて、とても参考になるアドバイスをもらえました。
加えて、私の将来のキャリアに対する不安に関しても話を聞いてくれて。
転職先を見つけられたというだけでなく、今後のキャリア形成に向けてすごく前向きな気持ちになれたので、リクルートエージェントの担当の方には本当に感謝しています。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職後の職場では、すぐにリモートワークになりました。
コロナ禍では仕方のないことですが、入社したばかりで職場の人との関わりが全く無い中で、一人で仕事をするというのはかなり不安が大きかったです。
また、前職と同じ「営業職」といえども、ITの業界はまったくの未経験です。最初のうちは、「どこがわからないのかもわからない」くらい、分からないことだらけでした。
職場の習慣や会社の雰囲気などもリモートワークでは感じ掴むことはできません。やはり出社して働くことは大切なんだなと肌に感じました。
ただ、幸運だったのは就職先が石川県で比較的都市部から離れており、コロナ禍の影響は東京などに比べて大きくなかったことです。
リモートワーク、そして未経験業界での業務。
かなり難しい状況ではありましたが、通勤時間がない分時間はあったので、懸命に自身で勉強してキャッチアップしていった結果、少しずつですが、何とか馴染んできたと感じられるようになってきました。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

今回の転職を経て気付けたことは「危機的状況では早く行動した方が良い」ということ、そして「その道のプロにお願いすることが大事」ということです。
今回のコロナ禍の状況では、「転職先があるのか」と足踏みして現在の会社にとどまっている人も多いと思いますが、チャンスを逃さないためにも早めの行動が大事だと思います。
現職で働きながらも、転職活動はできます。
特に現在の会社の業績に不安を感じている方は、「予防線を張る」という意味でも転職サービスに登録しておいた方が良いのではないでしょうか。
そして、転職サービスならエージェントを利用するのが一番だとも思いました。
転職は人生で数回しか訪れないイベントです。「何から始めて、どうやって進めれば分からない」という人は私だけではないでしょう。
その点、転職エージェントは無料ですし、アドバイザーは具体的な書類作成や面接への対策だけでなく、自分の「キャリアの方向性」や「目指したい働き方」についてもアドバイスをしてくれるので、新しい発見ができる可能性もあります。
◇ ◇ ◇
今回、無事に転職はできましたが、今後の働き方にはまだ少し不安があります。
コロナ禍の影響で、ニュースで大手企業の早期退職募集や倒産について見ることが多くなりました。これからの世の中は「ただ働いていくだけ、組織にいるだけ」ではもう限界なのでしょう。
ですので、これまで以上に「手に職をつける」ことを意識していこうと思っています。
仮に今の職場が倒産してもその先自分でお金を稼いでいけるように、自分を磨いていきたいです。
具体的には、プログラミングのスキルを身に着けていきたいと考えています。IT企業に転職したということもあり、プログラミングは実務でも有用ですし、周囲に詳しい人も多く学びやすい環境ですから。
そうやって、この先新しい知識・スキルを集めながら、より自分に合った働き方を模索していければと思っています。