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「お前は辞めないでくれ」と言われて。時代の流れに淘汰されていく旅行代理店に留まるか、移るか|私の転職体験談

shimichiyo さん(女性 38歳 東京都)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
旅行代理店
職種
販売営業
従業員規模
約120名
年収
550万円

転職後

AFTER
職業
保険代理店
職種
保険営業
従業員規模
15名
年収
400万円

目次

shimichiyoさんの転職ストーリー

1これまでの私

「旅行」が好き。だから就職したのは旅行代理店。

旅行のイメージ

2020年の11月に転職するまで、約15年間、都内の旅行会社で勤務していました。
その間、夫と出会い職場結婚もして。夫は変わらずその旅行会社に勤めています。

私が旅行に興味を持ったのは大学の時のことです。
一人旅に目覚め、長期休みには必ず「バックパッカー」として海外へ頻繁に旅に出ました。

そのときから「将来は旅行会社で働こう」と思うようになりました。

結婚後も夫と2人で、休みを合わせて旅行に行くことが多かったです。
子どもがいないため、余暇や趣味にお金を比較的多く使えていました。

2転職のきっかけ

時代の大きな流れに淘汰されていく。それが、私の会社。

コロナ禍

2020年になって、私たちの生活は激変しました。

そう、新型コロナウイルスの感染拡大です。

その前から会社の業績はかなり下火でした。

OTA」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。“Online Travel Agent”の略で、オンライン上(インターネット上)のみで取引をする旅行会社のことです。
有名なところでは、楽天トラベル、一休.comなどがありますよね。

そうしたOTAの会社がどんどん勢力を増してきているなか、対面販売をメインとする私たちの旅行会社はどんどんシェアを奪われていって、大変苦労していました。

そこに更にやってきたのが新型コロナ蔓延です。まさに、泣きっ面に蜂状態。
2020年2月にはもう売上が激減、4月下旬に緊急事態宣言が発令されてからは文字通り「開店休業状態」になりました。

その後、社内で希望退職者を募る旨の説明がありました。

3転職活動中

留まるか、辞めるかの選択。

話し合いのイメージ
上司

「お前はやめないでくれ」

上司からそう言われましたが、希望退職者の条件リストを見る限り、私はバッチリ当てはまっていました。
まず、余剰傾向が見られていた「窓口」人員であること。そして、配偶者の収入があることです。

私はそのとき課長職でしたので、上司からすると中間管理層が抜けてしまうのは痛いと思ったのでしょう。
ですが、果たしてこのまま会社に居続けてよいのか、私自身わかりませんでした。

確実に人員を減らさないとやっていけない状況で、私が残れば代わりに誰かが辞めなくてはならなくなるでしょう。
そんなうしろめたさを感じるのも嫌でした。

夫とも話し合って色々考えた結果、私は「新型コロナウイルスに影響されにくい職場で働こう」と決めました。

退職への区切りを付けられたもう一つの理由は、以前から友人の勤める保険会社に誘われていたからです。

その会社では、「新型コロナの影響で、逆に忙しくなって人手が足りなくなっている」とのことでした。

15年間旅行会社で働いて、さすがにもう新しいことを覚える機会も減っていましたし、「新天地を歩みだすいいタイミングだ」と自分を奮い起こし、私は転職することにしました。

4転職後

男性ばかりの職場から、女性ばかりの職場へ。

新しい職場

新しい職場に移って、3ヵ月が経ちました。
今はまだまだ仕事をこなすのに精いっぱいの状況です。
私は営業職として配属されましたが、数字でもまだまだ会社に貢献できていません。

私より若い世代の社員が私の何倍もの数値を作ってくるのを見ては、「自分も早く売上を作らないと」と焦る日々が続いています。

そんな中で身をもって感じているのは、女性の多い職場と男性の多い職場の環境の違いに関してです。

前職は男性の多い職場だったため、どことなく「残業の方がカッコいい」という風潮がありました。
思い返すと、上司からの評価も、より長い時間働いている人が高評価を受ける傾向にありました。

一方で、今の職場は90%が女性社員の職場です。
カルチャーショックだったのが、皆が「会社よりもプライベートを優先」していたことです。

「子どもの送迎があるから半日休暇を取ります」とか、「明日はお客様予約がないから代休を取ります」など、社員が当たり前のようにプライベートを重視しているところがすごく印象的でした。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。そして、これから目指していきたいこと。

これから目指していきたいこと

前職の旅行会社はサービス業のため、平日はもちろん、GWやお盆、正月などの年末年始が稼ぎ時と言う業界でした。言ってみれば「人が休んでいるときに働く」業界です。

私は、これが普通の働き方で、当たり前のことだと思っていました。

ですが今回の転職で、そうした働き方はほんの一部の業界のものだということを知りました。人は、もっと自分の望む働き方を求めて良いのだと思います。

今の会社では、給料はかなりダウンしてしまいましたが、その分プライベートの時間を大切にできます。
そして、それは私が求めていた働き方でもありました。

もちろん、これは私の考えであって、それよりも「たくさん給料をもらえる仕事」、「自分が興味ある分野の業種」であったり、「没頭できる仕事」にやりがいや働きがいを感じる人もいるでしょう。

大切なのは、「自分は、どうしたいか」を早いタイミングで見つけることだと思います。私は40代間近のタイミングで、かつコロナ禍をきっかけに見つけられましたが、それに気付けてよかったと思っています。

◇ ◇ ◇

いま現在目標としていることは、会社の売上にしっかり貢献できるようになること。

販売している保険商品の種類は多岐に渡ります。
更には新型コロナウイルスの影響により、各種保険に対する需要が急激に高まっているようです。

それら内容を完璧に理解して、お客様のライフスタイルや年齢、将来像をきちんと把握し、適切な案内が出来るようになりたいです。

そして将来の夢は、家族で独立することです。
夫は総合旅行業務取扱管理者資格を持っていますので、旅行業として独立する中で私が保険関係のサポートを出来ればと思っています。

旅行と保険は密接にかかわっています。旅行傷害保険はもちろん、最近では「キャンセル料が無料になる保険」なども注目を浴びるようになってきています。

もちろん、私たちがそれを実現するためには学ばなくてはいけない知識・スキルがまだまだたくさんあります。

最近では、ファイナンシャルプランナー2級の資格取得を目指して勉強を始めました。

より望ましい働き方を目指して、これからの1日1日を大切に過ごしていければと思っています。

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