医療機器営業から、製造メーカー営業へ。そして仕事との向き合い方も変えて。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- 医療機器メーカー
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 120名
- 年収
- 600万円
転職後
- 職業
- 自動車部品製造メーカー
- 職種
- 営業
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 640万円
目次
ゴンザレスさんの転職ストーリー
1これまでの私
新卒から約25年間、「医療機器営業」一本でやってきて。

大学を卒業してから37歳になるまで、医療機器メーカーの営業一筋で頑張ってきました。
役職は所長。チームリーダーも任されていたこともあり、仕事量はかなり多かったです。
ですが、扱う商材は日々の医療に欠かせないものばかりです。「役に立つ」仕事としての実感がありましたし、やりがいも感じられていました。
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当時、私はアパートの一人暮らしで、悠々自適な生活を送っていました。
休日はよく、「興味を持ったことに打ち込む」ことに時間を費やしていました。
例えば、1日かけて本格的な和食を作って、お酒を飲みながら楽しんだり、大学時代からの仲間とともに、往復で3時間程度かけてツーリングしに行ったり。
現在は結婚して、その時のような自由気ままな過ごし方はなかなか出来なくなりましたが、今思い返すととても充実していたと思います。
2転職のきっかけ
結婚の期。そして、「このままで良いのだろうか」という不安。

仕事は激務でしたが、給料もそれなりにもらっていて、それにやりがいもありましたので、会社に対して不満はあまり感じていませんでした。
ですが、30代後半に差し掛かって交際していた彼女(今の妻)と「結婚」についての話が出はじめたときから、「このままで良いのだろうか」と考えることが多くなりました。
平日は毎日夜の23時頃に帰宅し、土日のどちらかに仕事が入ってしまうことも珍しくない生活でした。
結婚して子どもが産まれるとなっても、今の働き方のままでは家庭のサポートは到底できません。
彼女とも何度も話をしました。
そして出た結論が、「仕事ではなく家庭を大切にする生き方」。
私自身もこの頃になってようやく「良き夫、良き父になりたい」という願望が芽生えてきて、会社に事情を説明して退職することとなりました。
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3転職活動中
スカウトしてきた会社から、ガンガン落とされる。それが転職活動の実態。

40代間近になっての、人生はじめての転職活動でした。
最初のうちは何から始まれば良いか分かりませんでしたが、インターネットで色々調べた結果「どうやらビズリーチというサービスが良さそうだ」という考えに至り、早速登録しました。
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登録後すぐにスカウトメールが多く届き、どれも給与条件、福利厚生が良くて
- 私
-
「これだったら、すぐに良い条件で転職が決まりそうだ…!」
と思ったものです。
ですが、大変なのはそれからでした。
スカウトを貰っても、応募すればすぐ決まるわけでは当然なくて。
面接に進むどころか、殆どの求人は書類選考で落とされてしまいました。
運よく面接に進んでも、(そもそも面接があまり得意ではなかったということもあって)散々な結果になることが多かったです。
ある時は、
- 面接官
-
「──そんな理由で、前職を辞められたんですね」
と呆れられた表情で言われたこともありました。
そうして何度もお断りや不通過の連絡を受けるうちに、段々と鬱々とした気持ちが強くなっていって。なんだか、自分の人間性までを否定されているような気持ちになってしまうのです。
唯一救いだったのは、今の妻(当時はまだ結婚前でしたが)が、そんな私を励まし続けてくれたことです。
──たかだか、転職活動。死ぬわけじゃない。活動し続ければ、きっといい職場に出会える。
彼女はたまにそんなことを言ってくれました。
なるほどなあ、と。転職活動で出会う人達なんて、しょせん一期一会です。何回失敗したっていいわけですし、最後に成功すればいい。
そう気持ちを切り替えて、不採用・不通過の通知を気にしないようにしてガムシャラに活動を続けました。
結果、それが良かったのでしょう。自動車部品製造メーカーの営業職として、前職よりも年収40万円アップの条件で、内定を頂くことになりました。
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4転職後
会社が変われば、人も変わり、文化も変わる。

同じ営業職とはいえど、業界や会社によってやり方や方針、そして営業スタイルに至るまで全て違う。──これが、転職して最初に感じたことでした。
前職での活動や実績が認められ、私は係長として入社しました。
いきなり上司になった私に、快く思わない社員も数名いました。
転職して5年経った今でも、その人たちとのコミュニケーションに苦労することがあります。
ですが、私のことを歓迎してくれた社員も多くいました。
入社すぐは右も左も分からない状態でしたが、そんな私を気遣ってなにかと話しかけてくれたり助けてくれたりとしてくれたのです。
「入社して良かったな」と思ったのが、入社初日に歓迎会としてバーベキューを開催してくれたことです。
皆さん忙しいのに私のために時間を作ってくれ、色紙まで用意してもらえました。
「転職すると、会社文化の違いを知れる」とはよく言いますが、本当にそうだと思います。私は、人を大事にする会社に転職できて、その点は非常に幸運だったと思います。
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5その後、どうなったか。
転職を振り返って思う、「仕事との付き合い方」。

今回の転職で得た気づき、それは「仕事への向き合い方は、変えられる」ということです。
前職で務めていた頃は、生活のほとんどが仕事で、そのことに違和感を持つことはありませんでした。
お客様が喜んで必ず瞬間はとても嬉しいですし、会社に認めてもらえるのなら休日出勤することだって苦ではなかったです。
ですが転職をして、そして結婚して家族ができたことによって、もちろん仕事も大切ですが、本当に大切なのは「大切な人と過ごす時間」だと気づくことができました。
親バカかもしれませんが、子どもを膝に乗せるだけで言い表せないくらい幸せな気持ちが溢れてきます。
休日に家族で家具屋に行ったとき、家具を見ながら私たちが想像するのは未来の私たちの幸せな生活で、そして家具を見てるそのときから満たされた気持ちになります。
転職せずに前職の企業に勤めていたら、もしかしたらもっと昇進することができたでしょう。ですが、そのことに後悔はあまり感じません。私は、今の生活の方が断然いいです。
◇ ◇ ◇
これから先、どんな働き方をしていきたいか。
そう考えた時、やはり「会社にもっと必要とされる人間になりたい」と思います。
今の職場では、新規事業に繋がる仕事もたくさんあります。チャレンジしていきたいですし、もっともっと給料を増やして家族に楽をさせたいです。
まだこれからの話ですが、実績をたくさん作っていき、まずは課長職に就くために頑張っていきたいと考えています。
平日は仕事への情熱を切らす事なく活動をしていき、休日は家族のために全力で家族サービスすること。
一流の営業マンでもあり、良き夫としてもありたいですね。