『みんなの転職「体験談」。』
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49歳。院内SEから製造業SEに転職。社内SEの在り方は会社によって大きく変わる

クロン さん(男性 49歳 広島県)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
医療機関
職種
社内SE
従業員規模
350人
年収
450万円
会社名

転職後

AFTER
職業
製造業
職種
社内SE
従業員規模
400人
年収
450万円
会社名

目次

クロンさんの転職ストーリー

1これまでの私

「院内SE」という仕事

院内サーマルカメラのイメージ

転職したのは、8ヶ月前のことです。

そのとき、私は、医療法人で社内SEをしていました。いわゆる、「院内SE」です。

同じ社内SEでも院内SEは、若干業務内容が変わります。
医療機関ならではのシステムやネットワークのメンテナンスもありますが、通常時はパソコンやプリンターのトラブル対応といった業務が多いです。

コロナ禍以降は、感染予防・対策の体制構築にかかる業務が増えました。たとえば、サーマルカメラやサーキュレータの設置など。
アナログ対応になることも多く、「果たして、これがSEの仕事と言えるのだろうか」と思うこともありました。

以前までは、製造業で社内SEを20年以上携わっていました。そのときは通常業務のデジタル化が主な役割でしたので、同じ社内SEでもこうも仕事が違うのかと良く思ったものです。

加えて、

上司

「系列内の別病院で、社内SEの人手を欲しがっているんだけど、興味ないか?」

──と、転勤を持ちかけられることもありました。

私は家族もいましたし高齢の両親と近い場所に住んでましたので、いつもその打診をそれとなく躱していましたが、度々そういった話を持ちかけられることにストレスも感じていました。

2転職のきっかけ

私が「転職しよう」と思った理由。

転職を考える男性イメージ

2020年の新型コロナウィルス感染流行以降、改めて自分は医療機関で働いているのだと思うことが多くなりました。

幸いクラスター感染はありませんでしたが、それでも患者さんや従業員の中で感染が確認されることが月に1~2回あって、毎日自分と家族への感染を恐れながら出勤していました。

週次の会議では、いかに感染者を出さないようにするかの議論が殆どでした。
例えば病院では出入り口での防御がとても大事になるのですが、そのための手法・システム体制をどうするかについてと実際の取り組みについての話が多かったです(とはいっても、その殆どは人海戦術だったのですが)。

新型コロナウィルス感染への危機感、そしてSEとしての技術的な成長の見込めない業務の日々、それが私の(転職しようか…)という気持ちをどんどん大きくしていったように思えます。

3転職活動中

転職活動で辛かったことは、「自分自身の振り返り」。

転職準備をするイメージ

院内SEの仕事について葛藤していた時期から、転職エージェントへの登録を行って「良い求人はないか」とアンテナを張っていました。
できれば、もういちど製造業で社内SEをしたいという気持ちがありました。

たまたま、「ここ良さそうだな」と思った製造業の社内SE案件があって、結果2ヶ月ほどで転職先が決まりました。
担当エージェントの方が親切な方で、転職先企業の情報を詳しく頂けました。転職を早く進められたのはそれが大きかったと思います。

一方で、もう少しゆっくり考えても良かったかなと今になって思います。
もう50歳手前ですので、そう何度も転職をするのは難しいでしょう。今回の転職先が自分にとってベストだったかというと、そう言い切れるほど活動に時間を掛けられていません。

また、担当エージェントの人から「自分自身のこれまでを振り返ること」を言われましたが、これには苦労しました。

たしかに、職務経歴書を書く際や転職面接を受ける際にはこれまでの経歴や培った知識・スキルを伝える必要があります。
ですが、担当エージェントさんが言うにはそれだけでは不十分で、「自分自身がどんな人で、どんな価値観や強み、そして課題意識があってここまで働いてきたか」まで振り返る必要があるというのです。

そんなことを考えたことはありませんでしたし、正直なにも思いつきませんでしたので担当エージェントさんにそれを伝えると、

担当エージェント

「それでは、企業も採用しようと思ってくれませんよ」

と厳しい指摘があって。
採用されないのは困りますし、改めて自分自身のこれまでのキャリア20数年間を振り返って、価値観や強みや得意なことを言語化していきました。

それから、転職先が決まった後に前職の同僚、上司に申し出ることが辛かったです。
なかなか言い出せませんでしたし、上司からも留まるように何度も説得されました。

もともと、厳しい上司だったのです。注意や指摘を受けることも多かったのですが、こうして引き留めてくれたこと、そして最終的に退職に同意してくれて「いつでも戻ってこい」と言って頂いたことが、嬉しくもあり辛くもありました。

4転職後

転職後の新しい職場で、待ち受けていた環境は。

職場のイメージ

晴れて希望通りの製造業社内SEに入社して、待ち受けていたのは総務業務の実習研修、トータル160時間でした。

社内SEといえども現場業務がどのようなものか理解していなければ適切な対応ができないだろうという、会社の方針でした。

覚えることは山のようにありました。

(社内SEとして入社したのに、なぜここまで総務業務を覚えないといけないのだろう…)

しばらく経って分かったことでしたが、この会社では「社内SEは総務の仕事もできて然るべきもの」という認識だったのです。私の配属自体も総務部でした。

社内SEと一言でいっても、その定義や役割は会社によって様々です。わかっていたことではありましたが、以前働いていた製造業のときとこうも違うのかと、愕然としました。

何度か「社内システムに関わる仕事にもっと携われるようにしてほしい」と伝えてみましたが、「いずれそういう業務も出てくるから」と、なかなか受け入れてもらえませんでした。

良かったことは、残業時間が少なかったこと
ほぼ毎日、定時に帰社することができました。

5その後、どうなったか。

今回の転職で得た気づき、そしてこれから目指していきたいこと。

キャリアアップのイメージ

転職して8ヶ月が経過して、ようやく社内システムに関わる仕事も少しずつ増えてきて、やりがいも感じられるようになってきました。

今回の転職は、自分にとって良かったのか、悪かったのか──、それはまだわかりません。ただ、色々気付けたこともあります。

ひとつは、転職時に行った「振り返り」が、とても大切だったということです。

これまで自分の強みや課題について殆ど考えずに過ごしてきました。そして、ただ「もっと社内SEとしてやりがいのある仕事に就きたい」というぼんやりした思いのまま、転職活動をしていました。

転職エージェントの担当に言われて振り返りを行って、そうした私の行動の無意識下には、「もっと目に見える形で、システム構築や運用を手掛けたい」、「周りから感謝されるような働き方をしたい」という想いがあることに気付けました。

また、転職してからは「堪え性がやや少ない」、「専門分野以外の知識・経験が圧倒的に少ない」といった課題も浮き彫りになりました。

自分自身を振り返ることによって、安心感を得られます。「ああ、だから自分は今、ここに居るのだな」という感覚。
今この環境自体が、自分自身の状態を表わしているものであり、裏を返せば、環境を変えていくとしたら、自分を変えていくしかない。

50歳間近になって遅すぎる気付きだったかもしれません。 ですが、気付けて良かったと思います。

あとは、社内SEというポジションの、多様な働き方。

なぜ会社によってここまで社内SEの業務内容が変わるのか──。それは、「システム」というものに人々が求めるもがやはり多様であるからだと思います。

もし私が、振り返りで得た「周囲に感謝されること」という感情を大切にしていくとしたら、そうした多様な要求に対しても向き合う必要があるのでしょう。

一方で、私自身も「今のシステムをこう変えていきたい、良くしていきたい」という気持ちがあります。その想いを少しずつでも社内の人たちに伝えていって、周囲も私も望む働き方に近づけていきたいです。