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特許事務所から知的財産部門への転職。大切なのは「やろう」という気持ち|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
特許事務所
職種
弁理士
従業員規模
約15名
年収
約600万円

転職後

AFTER
職業
電機メーカー
職種
知的財産部員
従業員規模
約10万名
年収
約750万円

目次

机上の技術者さんの転職ストーリー

1これまでの私

「給料が高くなれば、家族も幸せにできる」

イメージ図:特許事務所で弁理士として働く男性

転職したのは、2021年の2月です。

それまで私は、特許事務所で弁理士として働いていました。

弁理士とは

特許や意匠、商標などの知的財産権に関する業務を行う資格者を指します。

たとえば企業または個人が団体名(社名等)やサービス名を勘案・決定したのち、弁理士はその企業・個人に変わって特許庁に出願して登録します。

主な仕事内容は、クライアントの特許に関わる出願書類、特許庁提出書類の作成代行です。

特許事務所は実力主義の側面があり、職場も仕事をこなせばこなすほど給料が上がる仕組みでした。

それもあって、当時はがむしゃらに働いていました。
平日は、朝の9時から夜の22時近くまで仕事に没頭。子どもが2人いましたので休日は家族サービスです。

30代なかばで年収が700万円を超えたとき、俄然やる気が出たのを覚えています。
「給料が高くなれば、家族も幸せにできる」──そう考えていました。

2転職のきっかけ

ボーナスとして口座に振り込まれた金額は、2万円だった。

イメージ図:特許事務所の業績悪化に悩む男性

働いていた特許事務所は15名程の規模で、クライアントも多くありませんでした。
定期的に依頼のあるクライアントは3社のみで、ただそこでの額が大きかったこともあって、経営が成り立っていました。

ところがある日突然、一番大きなクライアントからの仕事が来なくなったのです。

はじめのうちは、(たまたま特許出願したい案件がないのか)と思っていましたが、仕事が来ない日々が一日一日と経過し、気づいたら1ヶ月以上新規の仕事がありませんでした。

不安になって所長に状況を尋ねましたが、「心配いらない。あなたは優秀だから安心して」と説明になっていない説明を受けました。

ですが、仕事がほぼ半減してしまった状態でしたので、事務所への影響がないわけがありません。
仕事量が以前の半分近くまで減ってしまい、それは遅れて従業員の給与にも顕れだしました。

まず派遣・パートで勤めていた人たちが退所となりました。
そして、賞与がなくなり、職員一同が給与減額となって。

2020年の12月、ボーナスとして私の口座に振り込まれた額は2万円でした。

その額を見て、私はとうとう「転職しよう」と決断したのです。

3転職活動中

「何かに追われるような感覚」の、転職活動

イメージ図:転職活動に奔走する40代男性

転職活動は、「何かに追われるような感覚」を常に抱き続けていました。

子どもの教育費もありましたし、家のローンも20年以上残っていました。
私がここで誤った選択をしてしまったら、または頑張ることを諦めてしまったら、未来がなくなってしまう──、そんな恐れがあったんだと思います。

だから、がむしゃらに転職活動を続けました。

利用した転職サイトはリクルートエージェントビズリーチ
毎日のように求人紹介を受け、そこでの企業研究と応募書類の作成に励みました。

当時40歳に差し掛かる年齢だったということもあってか、書類選考で落とされてしまうことが多かったです。

リクルートエージェントの担当さんからは、

リクルートエージェントの担当さん

今は書類選考で大半を落とす採用プロセスを取る企業が多いです。選考不通過は気にせず、どんどん次の応募先を探していきましょう。

とアドバイスを貰いました。

悩んでいる暇があれば、一歩でも先に進むべきでしたし、そのアドバイスをもっともなことだと思い、とにかく応募、応募、応募。

働きながらの転職活動でしたが、前述のとおり職場は仕事がなく暇だったこともあり、これだけ転職の方に専念できたのだと思います。

それを2ヶ月間必死で続けた結果、3つの企業から内定をいただけました。

内定を受けた会社は、電機メーカーの知的財産部門です。
特許事務所で働くことは現職のように突然クライアントの失注で仕事を失う心配がありましたので、避けました。

4転職後

特許を活用して、収益を得る経験。

イメージ図:電機メーカーの知的財産部門

転職後の新しい職場は、大手電機メーカーの知的財産部門です。

自社で特許を創出し、それを活用して収益を図ること──、それが私の部門のミッションです。

やっている仕事は特許事務所と重なるところも少なからずありましたが、新しい経験もたくさんありました。
例えば技術部門とのコミュニケーション。そこで、新たな発明に向けての話をあることもあれば、すでにある技術から発明を「発掘」することもあります。

特許を創出することは前職の特許事務所で数百と関わってきましたが、それを活用して収益を得る経験は、ここが初めてでした。

そのような機会に触れたことで、私は「何のための特許なのか」についてより深く知ることができました。

また、幸運だったことは、人間関係の良い職場であったことです。
会社の業績も安定していましたので、前職のような不安・ストレスもありませんでした。残業も少なく時間にも余裕があるので、そうした環境が精神の余裕にもなっているのでしょう。

ただ、そうした余裕から来る優しさとは、得てして表面的なものであることが多いのかもしれません。
とうぜんですが、今の職場の人たちが皆人格者という訳ではなく、数ケ月務めて「やはり色んな人がいるのだ」ということが分かりました。

優しさの裏に利己的な思考が見え隠れする人もいて、それがたまに私のストレスになることもありました。

5その後、どうなったか。

やろうと本気で思った人が、やり続ける。

イメージ図:チャレンジの大切さ

今回の転職で、私は「企業の知的財産部門」という未経験の職種に就いたのですが、転職中は、他の同様の職集を募集していた企業から「経験がないから」という理由で落とされたことがありました。

そのときは、「40歳にもなれば、未経験の職種だと難しいのだな」と受けとめましたが、今ではまた違う考えを持っています。

経験がなくとも、それに関わる知識があって、かつ情熱があれば、活躍はできるだろうと私は思います。たとえ、40代・50代であっても。

ありていに言えば、「やったことがないから、できない」という評価は一時的なものでしかなく、「やろうと本気で思った人が、やり続ける」のだと思います。

転職だけでなく、新しい仕事に向き合うときも、同様でしょう。 「やったことがない」は、何の理由・言い訳にもなりません。「やろう」という意識が重要なんです。

今回の転職は、私にそのことを教えてくれました。

◇ ◇ ◇

転職をして、はや2年が過ぎようとしています。

今私がチャレンジしようと思っていることは、「後進の指導」、つまり教育担当です。

教育担当は私にとって全くの未経験ですが、これもやはり「やったことがない」が「やろうという気持ちを持てる」ものですので、挑戦したいと思っています。

転職をして3年目に査定評価を受け、給料はそこそこアップしました。
仕事量もそれほど多くなく、ワークライフバランスを保てます。

少し気にしていることは、ここから先はそれほど頑張っても頑張らなくても、給料はあまり変わらなそうだということ。
それは私だけでなく、一緒に働いている人、とくに若手社員にも当てはまります。

そのせいか、向上心が少ない若手が多いように思います。

ですが、企業として成長を続けるためには、企業に関わる人たちが皆チャレンジを続けていくことが求められるでしょう。

まずは私自身が、そして後輩たちが、チャレンジが仕事の励みになるような、そんな働き方が実現できる職場にしていければと思っています。

参考:士業での転職におすすめの転職エージェント

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