『みんなの転職「体験談」。』
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私の転職体験談:49歳。公務員(大学の事務職)から民間企業の事務職へ転職した私。

転職前

BEFORE
職業
大学職員
職種
事務
従業員規模
約300名
年収
200万円

転職後

AFTER
職業
商社
職種
一般事務
従業員規模
約80名
年収
220万円

目次

なあさんの転職ストーリー

1これまでの私

特別大きな悩みもなく、楽しい毎日を過ごしていて──。

特別大きな悩みもなく、楽しい毎日を過ごしていて──。

私は、福島県に住む49歳の女性です。

家族構成は、夫、姑、娘2人、息子1人の6人です。

一年前まで、私は地元の大学で職員として勤務しておりました。仕事内容は「教員免許状」の更新に向けての講習全般の事務です。

仕事は忙しかったのですが、やりがいのある仕事で毎日が充実しておりました。

ほとんど残業もなく定時に帰ることができましたので、自分の自由な時間もたくさんありました。

仕事終了後は、週に2日から3日ほどジャズダンスのレッスンに通って、仲間と大好きなダンスを楽しんだり、ほぼ毎日大好きなスイーツを食したり。

特別大きな悩みもなく、楽しい毎日を過ごしておりました。

2転職のきっかけ

安定した日々からの、ターニングポイントの時期。

安定した日々からの、ターニングポイントの時期。

ある日、私の実父が病気で入院することになりました。

当初は毎日母が付き添っていたのですが、母の方も疲れから体調を崩してしまったのです。

いろいろ迷いもあったのですが、

(自分が助けていかないと…でも、今の仕事を続けながらそれはできないだろう)

と思い、退職の決心を固めました。

幸い、父の病気は(ある程度時間はかかるにせよ)少しずつ治していけるものでした。

ですので、今回の退職は、「いずれ仕事復帰する」という想いを持ちながらの判断でした。

ですが、(年齢も年齢だし、フルタイムではなくパートタイムで働いた方が良いかもしれない)など、色々考えました。

これまでの安定した日々から、様々な変化、岐路の時期に移っていく時期だったのでしょうね。

色々悩みましたし、「こうしよう」と決めても、次の日には「本当にそれでよいのだろうか」と考え直したり、そんな暗中模索のような日々でした。

3転職中

「やっぱり、正社員として働きたい」という想い。

「やっぱり、正社員として働きたい」という想い。

父の身体がある程度回復してから、私はまた転職活動をはじめました。

ハローワークに足を運んだり、インターネットで情報収集する日々でした。
派遣にも数か所登録をしました。

はじめはパートタイムでの雇用形態を視野に入れておりましたが、父が段々と普段通りの生活を送れるようになったので、

(やっぱり私は正社員として働きたい)

と思い、就職活動をしていました。

苦労したことは年齢が49歳でしたので、正社員としての求人がとても少なかったことです。

また、私は今まで事務歴が長く、他に自分にできる仕事(強み)はありませんでした。

そもそも私を受け入れてくれる企業があるかも不安でしたし、これまで民間企業に勤めた経験もないので、採用後も「自分は通用するだろうか」という不安も大きかったです。

案の定、書類審査で落とされる日がしばらく続きました。

焦りましたね。不安な気持ちは一層大きくなっていって。でも、そんなときにハローワークの紹介担当者の方が、

ハローワーク
担当の方

「書類が通れば、あなたのお人柄だったら面接はきっと受かりますよ」

と心強い一言を言ってくれました。

その方は本当にそう思って言ってくれたのか、それとも私を元気づけようとして言ってくれたのかはわかりません。
もしかしたら、その両方かもしれません。

ですが、いくつかの書類が通り採用面接になる等、だんだんと流れが変わっていき、そしてとうとう、一社内定をいただくことが出来たのです。

4転職後

転職後の新しい職場で、待ち受けていた状況は。

総合商社の一般事務の仕事風景

私の転職先は、総合商社の一般事務でした。

そこで、待ち受けていた状況は、忙しい毎日、そして怖いお局様の存在でした。

直属の上司は優しく良い方でした。

慣れない私にいろいろと気遣ってくれましたし、理不尽なことでお局様から怒られた時などは助け船を出してくれたりと、精神的に力にはなってくれました。

ですが、やはりそれでもお局様の存在感は、私の中でとても大きくて。

ヒステリックに怒鳴られたりするのはほぼ毎日でした。

暗い気持ちで出勤、退勤するような日々が続き、いつしか

家族

「最近、いっつも暗い表情だね」

と家族からも言われるようにもなりました。

そんな日々が続く中、ある日ストレスからか、片耳が聞こえなくなってしまったのです。

幸いその症状は数日で収まりましたが、それだけでなく、瞼の下が持続的に痙攣するようになったり、少しのことでも泣きたくなったり…。

職場だけならまだしも、自宅でもそんな状態で。

その当時、かなり追い詰められている状況だったのでしょう。

5その後、どうなったか。

転職して、今思うこと。そして、これから目指していきたいことは。

これから目指していきたいこと

新しい職場に入って、もう一年が経とうとしています。

特に環境は変わらず、お局様も健在ですが、入った当初の私の厳しい状況は、大分軽減されてきています。

──「なんで軽減されたのか」って、きっと不思議に思いますよね。

それは、まさにそのお局様との関わりの中で学んだことですが、例えば怒られたとしても、「相手の感情は受け取めないようにし、怒られた内容・ポイントだけを受け止める」ようにしたのです。

不思議なもので、たったそれだけの意識で、気持ちはとても楽になりました。

振り返ってみると、今まで私は、他人から感情をぶつけられることをとても恐れていました。

人から怒られると気持ちがひどく動揺してしまうのです。

ですがこれも、先ほどの意識の変化を持って、かつ自分の気持ちに「余裕」を持てていれば、かなり高い頻度で「平静さ」を保てることに気づけました。

あとは、初めての民間企業勤務を経験して思ったことは、官公庁などの公務員勤務と比べて、企業での仕事は「(社内外に関わらず)人との競争」が多いということです。

最初はこれらの環境や傾向に慣れるまで大変でしたが、「それでも頑張ろう」という気持ちがあれば、何とかなっていくものだと実感しました。

◇ ◇ ◇

思えば転職前のこれまでの私は、「もっと良くしていこう」という意識が殆どありませんでした。

今まで事務歴が長く、他にしたいと思える仕事も特になかったため、何となく今まで事務という職種を選び、働いてきました。

ですが、今こうやって新しいフィールドに立って、色んな障壁や悩みを受けて、「事務の仕事以外にも、他にもっと自分に向いている仕事は何だろう?一生やりがいのある仕事を見つけて働いてみたい」という気持ちが強くなってきています。

そして現在、「登録販売士」の資格取得を目指して頑張ってみようかと思っております。

登録販売士とは

薬局やドラッグストアでかぜ薬や鎮痛剤などの「一般用医薬品」の販売ができる医薬品販売専門資格です。

登録販売士の人がいれば一般用医薬品の大多数を占める「第二類・第三類医薬品(風邪薬、鎮静剤、消化薬、ビタミン補給…等)」の販売が可能になります。

資格を取ろうとしたきっかけですか?

──実は、私の両親は以前から自営業をしており、風邪薬、胃腸薬等の薬を販売していまして。
ですが、薬事法により、簡易な薬のみの販売しかできていないのです。

そんな両親の営みを見ていて、以前から祖母が「資格、免許があれば、もっといろいろとできるのにねぇ」と話していて。

資格・免許があれば、やれることも増えて、将来の幅も広げていけることでしょう。

両親はまだ細々と自営業を続けていますので、いつか私もサポートしていけたら、と思っています。

来年の試験に備え、少しずつですが勉強を始めたいと考えております。

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