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タイプの違う2つの投資会社に転職、働いてみて、今思うことは。|私の転職体験談

ヒロシ さん(男性 46歳 東京都)
ちょっと成功、
やや失敗

転職前

BEFORE
職業
投資運用会社
職種
アナリスト・ファンドマネージャー
従業員規模
60名
年収
900万円

転職後

AFTER
職業
投資銀行
職種
投資事業部長
従業員規模
20名
年収
1500万円

目次

ヒロシさんの転職ストーリー

1これまでの私

投資会社勤務、「新たな投資先」を発掘することを生きがいに。

イメージ画像:投資会社のデスク

私は現在46歳の男性で、現在は投資会社に勤務しています。

家族は、妻と小学生の子供がひとりです。

2年前までは投資運用会社でファンドマネージャー兼アナリストを務めていました。

投資先として有望な上場企業を調査し、必要があれば上場企業の社長やIR担当者と面談をしたうえでレポートを書き、会社のミーティングで新たな投資先として提案する──それが私の仕事でした。

また、運営している投資信託のファンドマネージャーも兼務していました。

社内には運用上のルールが決められており、ミーティングで確認をしたうえで投資した銘柄を利益確定させたり、損切りを実行していました。

転職前の会社に勤務していた頃の私は、新たな投資先を発掘することを生きがいにしていました。

2転職のきっかけ

創業者の「表向きの」考え方と、「裏の」考え方を知って。

イメージ画像:投資会社のミーティング風景

当時の投資運用会社に入社した理由は、この会社の創業者が著名な人物であり、創業者の考え方にも共感できていたからです。

投資先選定の際は「世の中に貢献している会社」と「利益成長を続ける見込みの高い会社」を両立している会社であること、というものでした。

その方針に共感した私は、会社四季報や上場企業の有価証券報告書などを調査し、必要とあれば上場企業の本社に出向いて社長やIR担当者と面談までさせてもらって、投資先としてふさわしい企業をどんどん探していきました。

──ところが、せっかく苦労して調べあげた会社を新たな投資先としてミーティングで提案しても、私の選定した企業は、そのほとんどが却下されてしまいました。

なぜかというと、簡単に言うと私が発掘した企業は「株価が下落するリスクが少なからずある」と見られたからです。

実際に社長が投資先として列挙する企業は、新規上場したばかりで需給要因ですぐには株価が下落する確率が低い銘柄が殆どでした。

あるいは、自分自身の著名度が高いことを利用して、あらかじめベンチャー上場企業の株式を数十億円分買っておいたうえで、テレビ出演した際にその銘柄名を挙げて「この会社は将来有望です」と明言し、テレビを見た個人投資家がその銘柄を次々に買っていき、株価が大幅に上昇したところを見事に売り抜ける──そんなこともしていました。

数か月働いてみて、なぜ私の発掘した企業が投資先から却下されるのか、そして、社長の表向きではなく真の経営方針を深く知るようになって、私は

「ここは自分の求める職場ではない」

と思い、そしてとうとう「転職しよう」と決めました。

3転職中

妻からのプレッシャーと、転職エージェントからのフォロー。

転職活動中の男性

妻からは「次の会社が見つかるまでは絶対に会社辞めないで」と厳しく言われていました。

44歳になっていましたので、専業主婦の妻にとっては当然の発言です。

また、

次の会社に入ったら定年まで働いてね

と言われたのは、きついなぁと感じました。

2回目の転職となると家族からは、あまり応援してもらえないのかなと感じて苦しい気持ちを抱きました。

しかし、登録した転職エージェントのキャリアコンサルタントに再び転職したい理由を話すと

キャリア
コンサルタント

「外面と内面が異なる経営者は多いです。前回の転職は残念ながらミスマッチだったんですね」

と言っていただき、この言葉に私は救われました。

そして前向きな気持ちで転職活動に取り組めましたし、キャリアコンサルタントも私の希望を受け止めてくださり、今度こそ私にとって働きやすいと思われる投資会社を探してくださいました。

おかげで、6ヶ月程度転職活動に時間がかかりましたが、とある投資銀行から内定を頂けたのです。

しかも、「投資事業本部 本部長」という肩書も付いてきました。

4転職後

転職後の新しい投資会社で、待ち受けていていた状況は。

イメージ画像:証券会社

入社した投資銀行はオーナー系の小規模な会社でしたが、部長職でもあり、比較的自由な裁量で行動できました。

その代わり、社員数が少ない会社ですから、自分の責任において投資先を見つけ出すだけでなく、出資する際の資金を調達する仕事も自分でやらなければなりませんでした。

また、この会社は一般の個人投資家から資金をお預かりして投資信託で資産運用するのではなく、自分の会社で資金を調達して、そのお金を使って投資して収益を得るというビジネスを展開していました。
ですので、投資期間もかなり短い期間で利益を得なければならず、とても厳しく感じました。

ときには毎年赤字決算を繰り返す上場企業に対して、新株予約権の発行を持ち掛けることも少なくありませんでした。

新株予約権とは

新株予約権とは、一般に市場価格よりも低い価格などで株式会社の株式を購入できる権利です。株式会社に対して行使することにより、当該株式会社の株式の交付を受けられます。

新株予約権の実施によって会社は新たに資金を得ることが出来ますが、同時に大量に株が売りに出されることになりますので「株価の下落」にも繋がり、既存株主が損失を被ることになることが多いです。

あるとき、重要顧客であったとある上場企業のお客様が、新株予約権の発行に踏み切りました。

同社は資金調達に迫られており、打開策としては新株予約権発行以外になかったのです。

そして、正式なニュースリリースを公表したあと、私の上長が、このお客様に対して「個人投資家が期待するようなニュースリリース(新規事業の着手等)を書くように」と指示したのです。

その結果、個人投資家がこのお客様の株を次々に買っていき、株価が不相応にどんどん上昇していきました。

私の投資銀行は「今がチャンス」とばかり新株予約権を行使し、株式を手に入れ、ただちに株式を売却して大幅な利益を確定させました。

金儲けの観点としては「うまいやり方」なのかもしれませんが、正直、気分が悪かったです。

投資ビジネスに携わる者として、証券市場を汚したような気持ちになりました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これからの将来に向けて考えていることは。

イメージ画像:40代ビジネスマン男性

今回の転職での一番の気づきは、一概に「投資会社」と言っても、会社によって投資についての考え方・方法はまったく異なってくるということです。

以前の投資会社では、「投資をしてから1年後に利益を得られればまあ合格点」という方針ですが、今の投資会社では、「投資を実行してから3ヶ月程度で投資した資金を回収し、なおかつ利益を得られることが望ましい」ですから。──まったくもって、進め方も、そしてスタンスも変わってきます。

つまりは、同じ投資会社でも、資金の調達先が「個人投資家の余裕資金」なのか、「銀行からの借金」なのかによって大きく変わるということなのでしょう。

投資会社のビジネスは様々あり、今まで私が「これが普通だ」と思っていた価値観は、とても局所的なものだったことを学べたのは、まあ良かったことだったと思います。

◇ ◇ ◇

これから5年後から10年後の間には、「自分自身の手で投資会社を立ち上げたい」と考えています。

これまで私は、ふたつの投資会社を経験しましたが、どちらも価値観、考え方は私の求めるものではありませんでした。

こうなったらもう、自分で会社を作り、自分が社長となるしか方法はないのでしょう。

会社を設立する資金は貯まっていますが、投資をするための資金については、やはり(銀行からではなく)個人投資家から集めたいと考えています。

私のポリシーは「中長期的な観点で、利益成長が見込める会社に投資する」こと、そして「技術革新に取り組み、成功を収めつつある会社に投資する」ことです。

自分のポリシーを実現させるためには、自分でリスクをとって会社を立ち上げるしか道はないと考えており、これを実現させるために、今は投資の世界をあらゆる角度から見ていき、体験しておくことが大切だと思っています。

──そう、今のこの仕事の経験も、きっと将来役に立つだろうと。

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