私の転職体験談:きっかけは妻の家出。ネットワークエンジニアの世界へ。
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- IT・コンピューター
- 職種
- サーバーエンジニア
- 従業員規模
- 101~200名
- 年収
- 500万円
- 会社名
転職後
- 職業
- IT・コンピューター
- 職種
- ネットワークエンジニア
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 510万円
- 会社名
目次
タッカーさんの転職ストーリー
1これまでの私
「忙しさ」が原因で、家庭を疎かに。

大学を卒業してから入社した会社では、プログラマーとして8年間働きました。
ハードウェアに強かったこともあり、その後、社内転職でサーバーエンジニアへ。
- 私
-
「30歳迄に上流工程へ移動出来なければ、他社へ転職します!」
と公言していたのも考慮していただけたのかなと。
社内異動なので、当然、仕事内容も変わります。
異動をきっかけに夫婦の時間も増やしていこうと考えていたのですが、残業や休日出勤が続き、自宅と会社の往復だけの毎日でした。
38歳になった時に、
- 私
-
(このまま仕事を優先で家族を顧みないままで良いのか……?)
と自問自答する日々が続きました。
ある時、妻から
- 妻
-
「たまには有給を取ってほしいんだけど」
言われ、
- 私
-
「今はまだ難しいよ」
と断ってしまったあたりから、妻が徐々に冷たくなってきたと感じていました。
2転職のきっかけ
妻がいないことに気づかなかった2日間。

ある時、同僚が3日間病欠したために、空いたシフトで代わりに働くことになりました。
仕事を終え帰宅すると、妻が実家に帰っていることに気が付いたのです。
妻がいないことに気づくまで2日かかったことにショックを感じました。
帰宅後すぐに寝てしまう生活がずっと続いていました。
旅行すら行けない生活に、妻が不満を抱いていたとしても仕方ありません。
一度、妻としっかり話をする必要があると思ったので、当時の上司に、
- 私
-
「半休をいただけますか?」
と申し出たところ、見事に却下されたのです。
その時たしかに、
- 私
-
(このままでは家庭が壊れて、生涯独り身になってしまう……!)
と思ったのを覚えています。
いよいよ転職するしかないと、覚悟を決めたわけです。
3転職活動中
「家族の時間」を優先し、ネットワークエンジニアの世界へ。

今まで培ってきたプログラミングとサーバー構築技術については、ある程度自信がありました。
しかし、同じ職種で転職しても残業と休日出勤だらけになることは変わらないので、10年後を見据えて転職活動をすることにしました。
転職サイトはレバテックキャリアに登録しました。
かつての同僚からも良い評判を聞いていたためです。
担当エージェントの方もシステムエンジニア出身者でしたので、話もしやすかったです。
転職の条件として、
- 私
-
「会社規模も収入も今より落ちても構わないので、家族と過ごせる時間を作れる働き方がしたいです」
と伝えました。
2回の面談を経て、
- 担当エージェント
-
「ネットワークエンジニアでしたら、夜勤はありますが、就業時間の管理はしっかりされていますよ!」
というお話を受けたので、ネットワークエンジニアへの転職を決めました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職先の職場は、従業員数が50名ほどの中小企業でした。
年収がほとんど変わらずに転職できたことは、これまでのサーバーエンジニアとネットワークエンジニアの就業経歴を評価していただいたからです。
私の所属する部署は、18名の少人数でした。
さらに、基本的に3名が常駐する形になるので、全体で6チーム構成になることにも驚きました。
最初は6チーム構成が多いと感じていたのですが、1チーム欠勤してもいい前提で組まれているとのことでした。
話に聞いていた通り、残業はほとんどありませんでした。
中小企業ならではの残業代を出せない事情などもあるのだと思います。
なので、予定を細かく刻んで仕事をしないと、すぐに終業となり、最初は精神的なストレスが多かったです。
しかし、社長が時々フロアにやってきて、
- 社長
-
「オフはしっかり休めよ!」
と声掛けもしてくれました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

社長の考え方としては、
- 社長
-
「万が一誰かが欠勤してもいいように、ギリギリの人数で回すことはよくない」
とのことでした。
後になってその背景を知ったのですが、社長自身もシステムエンジニアとしての働き方が原因で離婚を経験していたようです。
ITエンジニアの仕事は、機械を相手にしていますが、人間性を無くしてしまったては意味がありません。
「休むことも必要」という社長の考えには、心から賛同できました。
◇ ◇ ◇
中小企業なので、雇用が不安という思いは、今でも少し残っています。
しかし今の会社は、いずれ家族が増えた時でも、きちんとフォローしてくれる会社だと思います。
今後は、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの垣根を取り払い、どちらもこなせるタイプの社員を育てていきたいです。
中途採用者のスキルにばかり頼るよりも、新入社員の教育制度が整えば、そのぶん離職率も減ると思うのです。
転職が多いITエンジニアの世界ですが、同じ会社で長年働き続けることが出来る環境が整っていれば、安心して家族を養えます。
そんな職場環境づくりに尽力していきたいです。