私の転職体験談:40代にして役職の無い私。そんな私がヘッドハンティングを受けて舞い上がり……。
ちょっと失敗
転職前
- 職業
- 半導体製造
- 職種
- 製造業
- 従業員規模
- 100名
- 年収
- 500万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 半導体製造
- 職種
- 製造業
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 700万円
- 会社名
目次
juju-memeさんの転職ストーリー
1これまでの私
真面目にコツコツとこなすタイプ。

半導体関連の部品を製造する部署に勤めていました。
役職は無く、主に品質・技術・プロセスの担当を担っていました。
仕事のやりがいは、自分の企画が通った時ですね。
正直、採用されるかどうかは五分五分な部分があるのですが、見事採用された時は努力が認められた気分になります。
私の性格は「真面目でコツコツ」だと自負しています。
与えられた役割は、きちんと誠意を持って対応するのが信条です。
家族構成は妻と1人の子供に恵まれています。
子育ても妻に任せきりではなく、私もかなり前のめりになって行っていたと思います。
「この子が将来、どんな大人になるのか」
楽しみで仕方ありません。
2転職のきっかけ
上司からのパワハラに疲弊。

転職に至った経緯は、職場の人間関係です。
主に直属の上司との折り合いが悪く、しょっちゅう衝突を繰り返していました。
しかも、転職した今になって振り返ってみれば、あの上司は相当なパワハラ気質の持ち主だったと思います。
私の業務中、背後に立っては、
- 上司
-
「何? まだその仕事してんの? ほんと遅いな」
なんてことをボソッと呟いて去っていくのです。
はじめのうちは「なにくそ」と思って頑張っていたんですけど、次第に理不尽な罵倒に、精神的にも追いつめられていったのです。
たしかに40にもなって役職が無いことから、同期に比べて見劣りする部分があることは自覚していました。
しかし当然ですが、私だって真剣に仕事をしています。
それなのにまるで邪魔者扱いされては、私だって腸が煮えくり返るというものです。
3転職活動中
妻からの忠告も聞かず、うまい話に乗っかって。

そんなわけで転職活動に踏み切ったわけですが、幸いにも別部署の上司から働き口を紹介され、活動自体は至ってスムーズに進みました。
その上司も、私が部署内で憂き目に遭っていることは気にかけてくれていたようで、
ヘッドハンティングと言えば聞こえはいいですが、要は見かねて助け舟を出してくれたのです。
本当に感謝しています。
家に帰りそのことを妻に話すと、
- 妻
-
「たしかに優しい上司さんだとは思うけど、100%信じ切っちゃって大丈夫なの? 待遇とか、もっと詳しく聞いといた方がいいんじゃない?」
そう言われましたが、私としましてはその上司が心から信頼のおける人間であると信じて疑っていませんでした。
ですので妻の忠告もそこそこに、二つ返事でお誘いを受けたわけです。
今となっては、その選択が悔やまれるわけでもありますが……。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

どういうことかと言いますと、入社後の待遇がとにかく杜撰でして。
給与は増えたものの、福利厚生の部分、たとえば有給休暇の割り当てが無かったのです。
これには驚きましたね。
普通の会社であればあって当たり前と思っていた部分もあるので。
それだけでなく、新しい職場の同僚たちは、私の入社をあまり歓迎してくれるような雰囲気ではありませんでした。
それはひとえに、私が「ヘッドハンティング」というかたちで入社したことも関係しているのではないかと思います。
大した経歴があるわけでもないのに、いきなり良い給料をもらっていたのであれば、私だってその人のことを良くは思わないでしょうから。
そんなアウェイな環境に、はじめはくじけそうにもなりましたが、せっかくの上司からの紹介です、見返してやろうと努力しました。
今では少なからず周囲も好意的な態度で接してくれるようになりましたし、要は入社後の熱意によって、周囲からの印象も変わってくるのでしょう。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

やはり、どんなに信頼している人物からの紹介であったとしても、待遇面は事前にきちんと確認しておくべきでした。
そうすれば余計なストレスを感じることもありませんでしたし、「信じていた人に裏切られた」なんて気持ちになることも無かったでしょうから。
住宅も購入し、まだまだローンの返済が残っている状況です。
これは手痛い失敗だったなと思います。
ただ、前職に比べれば遥かに基本給は良いのも事実。
意地悪な上司もいません。
今後はよっぽどのことが無い限り、転職はしないと思いますが、もし必要に迫られることがあれば、そのときは今回の教訓を活かして、慎重に行動していきたいです。
◇ ◇ ◇
幸いにも、このたび役職をもらうことになりまして。
社会人生活20余年。
かつてない喜びに満たされております。
会社から「コイツは見込みがある」と見なされたと思っての辞令だと認識しているので、
その期待に応えられるよう、これからも全力で業務に取り組んでまいりたいです。
また、今回の一連の教訓を活かし、周りの人からのアドバイスにもきちんと耳を傾けながら(仕事場で言えば部下の意見などにもしっかりと耳を傾ける)、さらなる出世を果たしていきたいという野望があります。