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私はSEとしての「やりたい仕事・安定した仕事」どちらを選ぶかの選択を、失敗した|私の転職体験談

転職前

BEFORE
職業
ITシステム開発
職種
SE
従業員規模
1,000人
年収
750万円

転職後

AFTER
職業
ITシステム開発
職種
SE
従業員規模
2,000人
年収
800万円

目次

yasuki0830さんの転職ストーリー

1これまでの私

気づいたら、SEとして10年以上働いていた。

イメージ図:SEの仕事風景

2019年の7月に転職しました。

それまでは流通小売業向けのシステムを開発している会社でSE(システムエンジニア)をしていました。

SE(システムエンジニア)とは

SE(システムエンジニア)とは、ITに関わるシステム構築を担う人のことです。

顧客または社内の「要望」または「抱えている問題点」をヒアリングをして、解決に向けて要件定義、システム設計、開発(プログラミング)の指示、テスト運用等を行います。

参考:未経験からSE(システムエンジニア)になるには

SE歴は、かれこれ13年になります。

私は大学で文学を学んでおり、パソコンとは無縁の生活をしていました。
そのため、就職活動でもIT系の会社は受けていませんでした。

しかし、就活がうまくいかなかったこと、また、エンジニア関連は理系の仕事で、自分には縁遠いと思っていたが最近はそうでもないことなどを知るうちに、IT系企業も受けてみようかという気になったのです。

仕事は専らPCと向き合ってばかりでしたが、お客様が要望されているシステムを設計、開発、納品して、それが実社会で利用されていることを実感できたときに、やりがいを感じることができました。

家族構成は妻一人、子供二人です。
仕事が忙しく(…というのは言い訳です)、家事や育児のことは妻に任せっぱなしでした。

2転職のきっかけ

合併してから、仕事にやりがいを持てなくなった私。

イメージ図:オフィスビル

前職の会社では、着実にSEとしてのキャリアを積むことができていました。

しかし、ある時に会社が合併することになり、経営方針がガラッと変わってしまったのです。

私が入社した当初は、パートナー会社の社員も含めて社内でチームを組んで開発業務をすることが通常でした。

合併後はどうなったかというと、開発業務は別の会社へ完全委託して、社員は受注前の営業活動とコンサルティングに軸を置き、開発業務を下請け任せ。
つまり、開発業務ではなく下請け会社の進捗管理が仕事の中心になりました。

私は自ら開発に携わることにやりがいを感じていたので、それが他社任せになっている状況にどうしてもやりがいを持てませんでした。

それが、私が「転職しよう」と決めた理由でした。

3転職活動中

転職が、一向に決まらない。

イメージ図:街ゆく人々

転職活動は難航しました。

リクルートエージェントに登録しましたが、仕事を続けながらの隙間時間での転職活動だったため、ろくに時間を割けなかったのです。

エージェントとの面談をする機会を持てないまま、もっぱら求人紹介メールをチェックして、気になった会社に応募をするというやり方でした。

私は既に40代半ばでしたので、「やる気」のみで押し通せる時期は過ぎています。
気まぐれのように出した応募書類は、ことこどく不通過となりました。

(きっと自分を評価してくれる会社があるだろう)と、完全に「数打てば当たる」戦略です。とうぜんそれでうまく行くことはなく、たまに運よく面接まで選考が進んだ会社があっても、採用の場でうまく自己PRできずに、やはり不採用となりました。

さすがにこのままではまずいと方針を変え、やはりプロの意見は仰いだ方がいいということで、何とか時間を捻出してエージェントの方との面談を行いました。

担当エージェントの方はこれまでの私の活動をヒアリングして、その後面接での受け答えについて、以下2点のアドバイスをしてくれました。

  • 転職理由として、前職の会社批判のようなネガティブなことは伝えないこと
  • ポイントは、(何に対しても)否定せず、受け入れた姿勢を見せること
    その方が寛容さや柔軟性が評価され、好印象を与えやすくなる

やはりプロの方の意見は貴重でした。
アドバイスを踏まえつつ面接練習も重ねたうえで選考に臨んだところ、その後の通過率は大きく改善されたのです。

それからしばらくして、2社から内定をいただくことができました。

4転職後

新しい職場で、待ち受けていた状況は。

イメージ図:天秤

私は家族がいる身でしたので、2社の内定先のうち「安定性のある会社」を最終的に選択しました。

前職と同じ、情報サービス系のSEの仕事です。

自分がやりたい仕事ができるが、待遇・将来面に不安がある会社」と「やりたいことからやや外れるが安定性は期待できる会社」で悩んだ結果、後者を選ぶことにしたのです。

この選択が、後に失敗だと気づきました。

私が転職した会社は金融機関の仕事を多く受注しており、それもあってか、社風も銀行系の色合いが濃いものでした。

よく言えば堅実ですが、意思決定が非常に遅く、社内手続きと稟議にかなり時間を割かないといけない会社でした。

また人間関係にも注意が必要で、社内関係者への根回し・説明が常に必要でした。

「いったい誰に向けてシステム開発を行っているのか。本来顧客に向けて注力すべきところを、社内の人間関係にもこんなに労力を割かないといけないなんて」

とうんざりしました。

安定した会社なので、待遇面では不足はありませんが、私にはどうにも、この社風が合いませんでした。

結果、3ヵ月で退職しました。

幸運にも、2択で迷っていたもう一方の会社からお誘いを受け、年明けから入社が決まりました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

イメージ図:男性のデスク

今回の転職で学んだことは、まずは転職活動において、当たり前のことかもしれませんが、面接の受け答えに際して準備は必要だということです

自分が面接官の立場と仮定して、40代社員の採用の可否を検討するのであれば、経歴もさることながら、その人となりもよく知りたいと考えることでしょう。

そして一番大きな気づきは、転職はやはり自分が本当にやりたいことを重視して、家族とも相談しつつ決めるべきだということです。

また、面接の場だではどれだけ質問を重ねても、その会社の実態は分からない部分もあります。
できれば面接だけでなく、職場見学や実際に一緒に働くことになる社員の方との面談を事前にお願いするようなことも重要だと思いました。

これを教訓にして、次の転職先では事前に職場の社員の方との面談を行いました。

今回の転職は、明らかに「失敗」でした。
ですが、縁あって次の働き口も見つかったのは幸運としかいいようがありません。

仕事へのモチベーションは人それぞれかとは思いますが、私は「どれだけストレスを抱えずに、やりたいことができるか」をこれから大事にしたいです。
人生一度きりですので、妥協せず後悔しないように仕事を選んでいきたいと考えています。

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