転職体験談:ADHDを疑われ、会社から退職を迫られた私。
転職前
- 職業
- フォークリフトオペレーター
- 職種
- 物流
- 従業員規模
- 25名
- 年収
- 260万円
- 会社名
転職後
- 職業
- フォークリフトオペレーター
- 職種
- 物流
- 従業員規模
- 83名
- 年収
- 240万円
- 会社名
目次
daisuke0520さんの転職ストーリー
1これまでの私
ストレスの多かった営業職から、フォークリフトオペレーターへ。

転職したのは41歳の時でした。
物流会社の倉庫で、フォークリフトオペレーターをしていました。
以前に似たような仕事をしていたこともあり、フォークリフトの免許を持っていたのです。
その前に働いていた食品加工会社がBSE(狂牛病)の影響で潰れてしまい、こちらの物流会社に転職したのです。
前職は営業だったのですが、常に数値を求められる環境はけっこうストレスを感じていたので、安全運転の意識は強く持っておく必要がありますが、伸び伸びと仕事ができるフォークリフトオペレーターの仕事は自分に向いていたと思います。
なんだかんだで12年間勤めました。
2転職のきっかけ
配置転換→退職を促される。その理由は…

40歳を過ぎた頃に、会社から配置転換を言い渡され、別の作業工程に就くことになりました。
以前は一人で黙々と作業ができていた環境でしたが、新しい作業場では共に働く社員の人数も多く、コミュニケーションの機会が多く設けられていました。
自分のコミュニケーション力の欠如は常々感じていましたから、「正直きついな」と思っていました。
しかしそれ以上に、40を過ぎた男性の転職活動も、きっととても厳しいんだろうな、という思いもあって。
今の職場で何とか頑張っていくしかないか、と思いかけていた矢先です。
ある時、上司から呼び出され別室へ向かうと、遠回しにではありますが「退職」を迫られたのです。
理由は、私の「ADHD(多動性症候群)」を疑うものでした。
確かに私は人とのコミュニケーションが苦手です。
仕事でもまったくミスをしないわけでもありません。
しかし、それだけの理由で発達障害を疑われ、「作業に危険が伴うから」と自主退職を迫るのは、まったくの横暴ではないでしょうか。
会社からの一方的な首切りに納得のいかなかった私は、弁護士事務所に相談もしました。
なんなら裁判だって厭わないと、そう思っていたのです。
しかし、弁護士の方からは「仮に裁判となっても、今の状況では勝ちにまで持っていくのは難しい」と言われてしまいました。
それ以上の進展は、どうやら無さそうでした。
非常に不本意な結果ではありましたが、私は退職を受け入れ、今後の人生に目を向けようと、気持ちを新たにしたのです。
3転職活動中
自分の適性が分からず、転職活動は迷走。

しかしいざ転職活動となると、私は及び腰になりました。
やはり1つ目には「年齢」がネックでした。
この歳まで特別な役職に就いたことのなかった私を、果たして雇ってくれる会社があるのかどうか。
もう1つは、私自身の性格です。
会社から言われたことは極端でしたが、実際にコミュニケーション力に問題があるのは、重々承知していましたから。
それに加えて問題から目を背けがちな傾向のある私は、とりあえず急場を凌ごうと、手近な派遣登録から始めることにしました。
これがまた最悪の選択で、短期の契約でどこも継続して私を雇ってくれる場所は無く。
正社員の求人も何度か応募はかけていましたが、どれも書類落ち。
前職を退職してから1年が経過しようとしていました。
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

結局、前職と同じ、倉庫でのフォークリフト作業員の仕事に就きました。
曲がりなりにも12年間の勤務経験があったからで、それも無ければもっと転職活動は難航していたでしょう。
私としては前職での屈辱を思い出すこの仕事への転職は、大変不本意なものでした。
私の配置された部署には、他に男性リーダーが1人と女性のパートが2名いましたが、どの方も作業が手早く、ベテランの風格がありました。
彼らからすると私の作業は効率が悪かったらしく「もっとこうしろ!」と、毎日のように怒鳴られました。
特に男性リーダーの態度はとても横柄で、仕事の憂さを晴らしているのではないかと疑うくらいに、私に強く当たってきました。
給料も、前職でさえ不満があったのに、さらに上がり新卒の社会人並みのお金しかもらませんでいした。
結局、この仕事もしばらくして辞めてしまいました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

今回の転職で思い知ったのは、自分自身の甘さですね。
私はこの歳になるまで仕事にやりがいを感じたことが無く、ただ漫然と、一日一日をやり過ごしているだけでした。
だからこそ他人とのコミュニケーションにも興味が持てませんでしたし、自分のスキルを磨くことにも時間を割いてきませんでした。
その結果が今になっているわけです。
そりゃ人にもナメられます。
これから実現させたいことは、自分の天職を見つけること。
まだ遅くはないと、そう思いたいです。
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