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転職体験談:「デザイナー」一筋だった私が、児童指導員へ転職。

転職前

BEFORE
職業
広告・デザイン
職種
グラフィックデザイナー
従業員規模
10〜20名
年収
250万〜300万
会社名

転職後

AFTER
職業
心理・福祉・リハビリ
職種
児童指導員
従業員規模
501〜1,000名
年収
200万
会社名

目次

PANKUNさんの転職ストーリー

1これまでの私

20代の頃から、ずっとデザイン職一筋でやってきました。

20代の頃から、ずっとデザイン職一筋でやってきました

私はその頃、グラフィックデザイン関係の仕事に就いていて、チーフデザイナーとして忙しい毎日を送っていました。

グラフィックデザインとは

グラフィックデザイナーとは、写真・動画・イラスト・文字などを画面に構成する仕事です。
一般的に”グラフィックデザイナー”というとパッケージや広告など印刷物をデザインするイメージですが、ゲーム業界では、ゲームの世界観に合わせてキャラクターや背景をデザインする人のことをグラフィックデザイナーと呼びます。

引用元:グラフィックデザイナーって何?|仕事百科

家では、大学生の長男と中学生の次男と3人で暮らしていました。夫とは離婚しており母子家庭です。
幸い近くに実家があり、子ども達の世話などサポートしてもらいながら何とか日々を過ごしていました。

デザインの仕事をやり始めたのは20代前半です。以来、職場はかわってもデザイナーという仕事は子どもが生まれても変わらず続けてきました。

何の取り柄もない私ですが、「その仕事をずっと続けてきた!」ということが唯一誇れることだったのです。
友人からは好きな仕事ができて羨ましいなどといわれたこともありました。

この仕事は体力と精神力がないとできない仕事です。残業も毎日2〜3時間は当たり前。時には徹夜したこともありました。
代わりがいない仕事なので突然休むなんて以てのほか。風邪も引けない状況でした。

20代の頃はとにかく1人前になることに必死で、プライベートもあってないようなもの。
締め切りに追われる強迫観念からか休日も落ち落ち休むことができず、休日はデザイン案を考える日にあてていました

そんなこんなで苦しい時期を経てもやめたいと思う気持ちより、やらなければという責任感が強かったので今まで続けて来れたのだと思います。
それは会社のためというより、同じ会社で働く仲間に迷惑をかけられない、または元々不器用なので環境を変える勇気がなかったのかもしれません。

とはいうものの、他にやりたいことがないわけでもありませんでした。
子どもの頃からの夢は、小説家や童話作家でしたし、お菓子づくりや編み物も好きだったので専門的に学びたいという気持ちもありました。





2転職のきっかけ

会社が倒産して、働ける場所がなくなりました。

会社が倒産して、働ける場所がなくなりました

私の気持ちが転職に傾いた理由は、

  • 1.会社が倒産して働ける場所がなくなったこと。
  • 2.自分の健康に不安を感じたこと。
  • 3.(1,2のこともあって、)過去の自分を一旦置いて、今ある自分を見つめ直そうと思った。

──の3点です。

会社が倒産するかもしれないというのは、数年前から気付いていました。
小規模な会社なので不景気のあおりを受ていたのです。仕事の単価が安くなったので、仕事量を増やすために人も増やしたのことが裏目に出てしまい、とうとう倒産にいたりました。

次に健康のことですが、その頃、婦人科系の病気が見つかりました。手術をするかどうか悩みましたが、会社がそんな状態だったのでとりあえず通院して様子を見ることに。五十肩になり腕が痺れるようになったのもその頃からです。 きっと長年の疲れに心労が重なったことが原因かもしれません。

それがきっかけで、「本来の自分を見直そう」と考えるようになりました。

3転職中

転職活動では、「年齢の壁」を感じて。

転職活動では、「年齢の壁」を感じて…。

 会社が倒産し求職活動を始めると、今まで考えもしなかった現実を見ることになりました。

まず、生活の不安。幸い失業保険がすぐに適用されたため、給付金を受け取りながら求職活動ができました。
ただ期限が決まっているので、段々と焦りも出てきます。

同時に年齢の壁も求職活動を難しくする要因の一つでした。それを実際に肌で感じたのが、ハローワークでの面談の時でした。

まず、興味ある業種の企業を何社かピックアップして、面接官に電話してもらいます。応募可能か、可能なら面接のアポをとってもらうのですが、私の年齢を伝えるといい反応はまず返ってきません。
「年齢問わず」と書類に記載されていてもその場で断られたこともあります。「未経験者歓迎!」の応募条件は30代前半までというのが暗黙の了解なんだなと認識。

一つの壁を越えられなかった私は、すぐさま方向転換することにしました。次に挑んだのは、デザイン関係でした。「未経験がダメなら経験者採用で」ということでデザイン、出版、印刷関係を重点的に探しました。
「今までやってきた仕事ならば経験が十分あり、需要もある」と考えたのです。

ですが、結果は惨敗。経験の長さが逆にマイナスになったのです。

企業採用担当
の心の声

(…っていうかさ、経験は1〜2年で十分なんだよ。それより、若い人材が欲しいんだよな)

──転職の面接に行くと、そんな面接官の心の声が聞こえてくるようでした。実際、それに近い内容を言われたこともありました。

かなり落ち込みました。家庭を犠牲にしてまで打ち込んできた仕事が、そして自分自身が全否定されたような気がしたからです。

そして、

ここから過去の自分を捨てなければ、前には進めない…!

     

──と、考えるようになりました。





4転職後

新しい仕事は、これまでのデザイン関係とは全く違った業界で。

新しい仕事は、これまでのデザイン関係とは全く違った業界で──

私が転職した仕事は放課後児童クラブの支援員でした。

元々、子ども嫌いだった私がこの仕事に応募するきっかけになったのは、自分自身の体験からでした。

子どもの頃、両親の関係が悪く常に緊張を強いられる家庭で育った私は、自分の子どもとの関係もうまくいきませんでした。
仕事が忙しいと言い訳をして本当の意味での子育てをして来なかったという後悔の思いもありましたし、児童虐待が毎日のように起こる現代で、何か自分にできることはないだろうかと考えていたのです。

まさか職業にするということは考えても見なかったのですが、応募したところ人員が不足しているということで、すぐに臨時採用されました。 

新しい職場では、今までの仕事とは真逆の面がたくさんありました。PCは不要。子どもへの声かけ、遊び、清掃が主な仕事です。そして毎月たくさんの研修。支援が必要な児童への対応や心理学、保護者対応など日々学ぶことが次から次へと出てきます。 

忙しい毎日でしたが「季節が巡る時間」、「人は成長するということ」、「毎日生きている実感」を、子どもたちが教えてくれました。時々は支援がうまく出来なかったり、保護者の方に誤解されてしまったり残念なこともありますが、子どものピュアな気持ちや目の輝きを見ると自分自身が浄化されていくように感じます。

職場で働く先輩、同僚たちも同じ志で働いてるせいか、困ったことがあるとお互い相談しあえる信頼関係があります。また、そうでないと子どもたちへの見守りはできないのではないかと思っています。     





5転職を振り返って

異業種に転職しても、経験は無駄にはならない。

異業種に転職しても、経験は無駄にはならない

転職を始めてから気付いてよかったことは、「始めるのに遅いことはない」と「可能性を信じる」ことです。

自分への限界を決めてしまうのは簡単だけれど可能性は誰にでもある。またチャンスは誰にでも訪れる。それに気付くか気付かないかでその後の人生が変わってきます。
転職というのはそのチャンスの時期なのではないでしょうか。特に組織の中にいると外が見えなくなります。外に出て新鮮な空気をたくさん吸い込み、錆び付いたアタマとカラダをリフレッシュする。それが転職だと思います。

そしてもう一つ、忘れてならないのが、今までの経験は決して無駄にはなりません。保育の現場で施設を飾る季節の飾りや工作、折り紙などは、これまで培ったデザイン力が発揮できますし、発想力も遊びのアイデアに役立ちます。
あって邪魔になるものなんて、この世にはなかったのです。どんな小さなことも、必ず何かに繋がっていたのです。

勿論、少々辛いこともあります。収入面で前職と大きな差があり、好きなものを買えなかったり、外食や旅行がなかなかできないことは残念ですが、その代わり毎日家族とゆっくり食事をする時間が持てました。何を幸せと思うかは人によって違いますが、私は転職は幸せになるためのステップだと確信しています。

子どもは常に自分の存在を誰か身近な人に認めてもらいたい、必要とされたいと思っています。自分の声に耳を傾けてくれる大人を探しています。でも不幸にしてそういう大人が周りに誰もいなかったら、その子はきっと、とても悲しくて淋しい大人になると思います。
大人を信用できず、自分にも自信がない。自己肯定感が乏しい子がたくさんいます。私も、その中の一人でしたから。

そんな私は正しさにこだわり、正しいこと=間違いを正すことだと思っていました。でもたくさんの個性あふれる子ども達を見ているとそれこそが間違いで正しいって何だろう。正しいってことはいいことなのかな?って疑問を感じるようになりました。

良い子、悪い子と決めるのは大人で、子どもにはそんな観念はなく誰でも受け入れてくれます。どんな人種でも障害を持ってる子でも「入れて!」って言えば入れてくれます。そこは大人も見習いたいところですね。 

将来はもっと自由な環境で安心して遊べる子どもの居場所づくりがしたいです。そして子育て中の親も余裕を持って子どもと向き合えるような、ゆとりある社会の実現を望みます。この度の転職は思いもよらない結果になりましたが、より大きな夢を見ることができました。

思い描いていた道ではないですが、自分なりに新しい道をまた一歩一歩進んで行きたいと思います。



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