職場でのセクハラがきっかけで転職。男性ばかりの職場で働けなくなった私。|私の転職体験談
転職前
- 職業
- IT・通信・インターネット
- 職種
- エンジニア
- 従業員規模
- 不明
- 年収
- 300万円
転職後
- 職業
- カスタマーサービス
- 職種
- エンジニア
- 従業員規模
- 不明
- 年収
- 300万円
目次
Sさんの転職ストーリー
1これまでの私
完璧主義ゆえの余裕の無さ。
転職前とは、つい最近のこと。当時私は、ITエンジニアの仕事をしていました。
プライベートよりも仕事を優先し、給与やステータスよりも、仕事のスキルを向上させることに一生懸命でした。
それでもなかなかスキルがあがらず、ストレスを抱えていました。
ずっとエンジニアで生計を立てていくことが、私の目標でしたので。
性格的にも完璧主義だったのもあり、一つミスを指摘されるだけで、自分にイライラして。
出来なければ出来ないで、出来るようになればいいのに、「私はもうダメだ。この仕事には向いてない」と思ったりもしました。
仕事は4~5人のチームで仕事をしたから、他のメンバーに迷惑をかけてはいけないと、そんな焦りもあったかもしれません。
一言で言えば、余裕が無かったんですよね。
2転職のきっかけ
職場でのセクハラ。そして感じるようになった「男性への恐怖心」
転職の一番の原因は、職場の環境に耐えられなくなったことでした。
一心に仕事に没頭し続けた結果、徐々に自分でも納得がいくようなスキルを身につけられ始めているところでした。
当時私は40代半ばの年でした。仕事に精を出していた結果、まだ独身でした。
私自身は仕事にやりがいを感じられていたので、プライベートに関しては「なるようになればいい」と楽観視していたのです。
しかしある時から、職場の上司(男性)から関心を持たれ、しつこく言い寄られるようになったのです。
始めのうちは軽くあしらっていたのですが、だんだんとセクハラまがいの言動をとられることも多くなって。
「男性への恐怖心」。
まさかこの歳になって、改めて強く抱くようになるとは思いませんでした。
私は次第に、仕事場へ通うのが怖くなっていきました。
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単に女性としての興味を向けられているだけでなく、私の仕事ぶりに対する嫉妬心みたいなものも、言動の端々から感じられることがありました。
「そろそろ結婚して、主婦になった方がいいんじゃないの?」とか、そんなようなことを。
(こんな環境で仕事を続けるべきではない)、そう思いました。
同時に、女性が多く、嫌な男性の少ない職場で仕事がしたいと思いました。
3転職活動中
「エンジニアで働くこと」は諦めた方が良いかもしれない。
転職活動は、転職サイトや転職エージェントを利用しました。
しかし、思わしい成果は出ませんでした。
転職エージェントはやはり私の年齢・性別を懸念する意見が多かったです。
否定ばかりされるのも嫌だったで、これなら自分で進めた方がいいだろうと思い、以後は自分で求人を探して、こまめに応募を続けました。
そのような転職活動を続けてみて、私には直接応募の方が、何度も企業側と話し合うことが出来るので、向いていると思いました。
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それから、知人にも転職経験者が何人かいたので、何度か助言をもらったりもしました。
しかし、当初の目標であった「ずっとエンジニアとして生計を立てていく」ことは、どうやら諦めざるをえない結論に至りました。
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4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。
ようやく得た新しい職は、カスタマーサービスのコール業務でした。
以前までの仕事に比べると、だいぶシンプルな作業です。
やりがいが感じられるかどうかは不安でしたが、何より職場はほとんどが女性でしたので、その点は安心して仕事ができるだろうと思ったのです。
ですが、入ってみて驚きました。
入ったのは男性ばかりの部署で、しかもエンジニア職でした。
私の経歴を見て、「エンジニアとして勤めてもらった方がありがたいし、本人もその方がやりがいを感じられるだろうから」という会社側の配慮のようでした。
私にとってはその配慮が逆に苦しかったのです。
前職でのトラウマは、私の思っていた以上に大きなものでした。
職場では男性に話しかけられるたびに、体が緊張しました。そのあとも指が震えて、キーボードをうまく叩けませんでした。
(しばらくしたら慣れるだろう)と思っていましたが、ダメでした。
女性のいない部署でしたので、男性達にとって私は珍しい存在だったのでしょう。しょっちゅう「今日の服にあってますね」「40代に見えない」「仕草がかわいい」などということを言ってきました。
その発言のすべてが、私にはセクハラに感じてしまって仕方がありませんでした。
結局、転職して数か月後に、私は退職することになりました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。
安易に他の職種に変えようとしても、難しいことがわかりました。
どちらかというと、人の気持ちが難しい、と感じました。
今は再び転職活動中ですが、「例えば、スーパーマーケットの営業職はどうですか」とエージェントの方が勧めてくれたので応募したのですが、その会社の人事担当の方から
- 人事
-
「ずっとエンジニアだったんでしょ? うちは接客業ですよ? 大丈夫ですか? 今からできますか?」
そんな風にあしらわれてしまいました。
確かに20代や30代の方に比べれば、未経験で私を雇うことに躊躇してしまうのは理解できます。
けれど、レストランで働いた経験がなくても、レストランの経営者になる人だっていますよね?
可能性は誰にだって開かれているのに、随分だな、と感じました。
今後取り組んでみたいことはいろいろありますが、まずは自分自身の現状を安定させることが先決でしょう。
今は、仕事内容は理想でなくても、自分にとって快適な環境や条件であれば、その方がいいと思うようになりました。
皆そうやってバランスを取りながら生活していくものだと思うので、私も諦めず行動を続けていくつもりです。
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