転職体験談:妻の病気をきっかけに、コールセンターSVからネットワーク運用保守に転職
転職前
- 職業
- コールセンター
- 職種
- スーパーバイザー
- 従業員規模
- 240名
- 年収
- 460万円
- 会社名
転職後
- 職業
- システムエンジニア
- 職種
- ネットワーク保守管理
- 従業員規模
- 190名
- 年収
- 420万円
- 会社名
目次
トラムさんの転職ストーリー
1これまでの私
いつしか、「もっとキャリアアップしたい」という気持ちが湧いてきて

今から約9年前、コールセンターの新規立ち上げスタッフに応募し、そこでSV(スーパーバイザー)としてこれまで働いてきました。
■コールセンターSV(スーパーバイザー)とは
コールセンターでの責任者や管理者にあたります。センター全体の管理・マネジメントからオペレーターの研修・育成など、コールセンターの質の向上を目指す役割を担っています。
結婚しており、妻と2人くらしでした。
妻は専業主婦でしたので、私の休みが不定期であっても一緒に過ごす時間はしっかり持てていて、たまにまとめて休みが取れる時に行く温泉旅行を楽しみにしていました。
基本的には夫婦2人でのんびり休日を過ごせれば良いなという考えでしたが、コールセンターSVとなって給与がアップしてからは、
「更にキャリアアップして、マネージャーも狙ってみよう」という気持ちが出始めて、いつしかその想いがどんどん強まっていきました。
あわせて読みたい
-
- コールセンターってどんな仕事?未経験・異業種からコールセンターに転職するには
- 「コールセンターの仕事に就いてみようかな」と考えていませんか。 企業や役所に電話で問い合わせた時、まず自動案内が流れ、ガイダンスに従って番号を押すと、オペレーターにつながる・・・。そんな場合、あ...
2転職のきっかけ
妻の病気をきっかけに、働き方を大きく変えることに決めて。

それから数年経って、妻の乳がんが発覚されました。
ステージ2でしたので乳房温存術を行うことができましたが、それでも妻の精神的ショックはとても大きかったです。
- 私
-
「私が、しっかり支えなければ」
と感じました。
上司に「しばらく休職出来ないか」と相談しましたが、
- 上司
-
「会社として、SVが本人の病気以外で休職することは認められない」
という返事を突きつけられました。──とても、苦しかったですね。
SVの仕事は相応に忙しく、常に現場のコールスタッフのサポートをしなければなりません。万一妻の容態が急変したとき、仕事中ではすぐに駆けつけることもできないでしょう。
そこで、私は妻とじっくり話し合い、「多少収入が下がっても、今まで以上に夫婦が一緒にいられる職場で働いたほうが良いだろう」と、転職することを決めました。
3転職活動中
転職は、レバテックキャリアのアドバイザーに助けられ

私が転職先に選んだ仕事は、「ネットワーク保守管理」です。
■ネットワーク保守管理とは
稼働中のサーバーやシステム、ネットワークが稼働を止めることなく続けられるように、監視やメンテナンスを行う仕事です。
主な業務は障害対応やセキュリティ・トラブル対応、万が一の時の復旧作業も含まれます。
また運用管理も兼ねている場合もあり、システムやネットワークの最適化業務も合わせて担当していることもあります。
ネットワーク保守管理を選んだ理由は、コールセンターのような「人が相手」ではなく「機械相手」の仕事のほうが自分のペース・裁量で業務がしやすいだろうと考えたからです。
私は、エンジニア転職専門のレバテックキャリアへ相談してみました。
幸運だったのは、レバテックキャリアの担当アドバイザーの方が、実際にネットワーク保守管理を経験された方で、業界内の特殊事情に詳しかったことでした。
担当アドバイザーの方は、非公開求人の中から私の条件に合う勤務先をいくつか紹介してくれ、その中から一社、私は内定を得ることができました。
あわせて読みたい
-
- レバテックキャリアの評判は?利用者のリアルな口コミと、特徴、メリット・デメリット紹介
- IT/Web系エンジニア・クリエイターの転職支援に強いレバテックキャリアの、特徴、メリット・デメリット、そしてここでしか見れない実際の利用者の評判・口コミについて紹介します。...
4転職後
新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職先では1ヶ月間の研修期間があり、最初は覚えることが多くて大変でした。
また、平均年齢が50歳程度の部署でしたので、40歳の私が若手扱いされたことも驚きでした。
研修後の業務は、ひとことでいうと「日々、問題発生と解決の繰り返し」といった感じでしょうか。
大体の案件はマニュアルに沿った対応で済ますことができますが、イレギュラーな問題が発生した時はマニュアルだけでは対応できません。そういったときは、みんなの知識と経験から対処方法を出し合って解決方法を見つけます。
私の部署ではスタンダードなシステム環境だけでなく、今ではあまり観なくなったような特殊なサーバーや旧世代のネットワークまで取り扱っていましたから、到底ひとりの知識・経験では埋めきれず、文字通り「みんなで知恵を寄せ合う」ことが求められるのです。
特に、ひと昔前の世代の技術が分かるベテランエンジニアの方々は重宝されていました。
業務は主にチーム単位で行われますが、私自身は最初のうちなかなかチームの役に立てずにいて。苦しかったですね。
日々、初めて遭遇する現象に戸惑いながら、なんとか踏ん張って、業務を続けました。
5その後、どうなったか。
転職を振り返って、今思うこと。これから、目指したいこと。

私のネットワーク保守管理のイメージは、「縁の下の力持ち的な存在」です。
そして、この仕事をはじめてから「チームで対応することがいかに大切か」を改めて身に染みて感じるようになりました。
全員で知恵を絞って出し合って協力するから、イレギュラーなトラブルも解決方法をいちはやく見つけることが出来るようになり、そしてそこで得た知識・経験はチームで共有することができます。
今はまだベテランの先輩社員に頼ることも多いですが、数年後には定年退職を迎える方も少なからずいます。
それまでに、先輩達の技術や知識がいつでも引き出せるように、チームでしっかりデータベース化ができたら良いなと考えています。
◇ ◇ ◇
今回の転職は、妻の病気がきっかけでした。
これまでは「転職=キャリアップ」のイメージが強かったですが、転職活動をしていく際に、私は自身の目指す働き方はそこにはないことに気付きました。
私が望む働き方は、「自分達夫婦がのんびり暮らしていけるような、ゆとりのある働き方」です。
どんなにキャリアアップできても、身近な家族をないがしろにしてしまうような働き方は、きっと家族と、そして自分自身を不幸にしてしまうことでしょう。
そのことにもう少し早く気付けて、そしてもう少し早くそういった職場に転職できていたら、妻の不安をもっと減らせていたかもしれません。
これからは、夫婦の時間をもっと大切にしていきたいと思います。