派遣ネットワークエンジニアから、在宅ネットワークエンジニアへ|私の転職体験談
転職前
- 職業
- IT
- 職種
- ネットワークエンジニア
- 従業員規模
- 50名
- 年収
- 450万円
転職後
- 職業
- IT
- 職種
- ネットワークエンジニア
- 従業員規模
- 150名
- 年収
- 380万円
目次
てんぷーさんの転職ストーリー
1これまでの私
職業、ネットワークエンジニア。私生活は夫と二人暮らし。

転職したのは、新型コロナウイルスの感染が広がりはじめた2020年3月の頃です。
それまで私は、ネットワークエンジニアの派遣社員として働いていました。
学生の頃から「インターネットを扱う仕事に就きたい」と思っていましたので、仕事にやりがいを持って取り組めていました。
また、残業も殆どなくプライベートの時間も十分に確保できていたので、職場にも働き方にも満足していました。
ネットワークエンジニアとは
ネットワークエンジニアとは、コンピューターネットワークの構築・保守・管理を行う技術者のことです。
企業またはエンドユーザーの快適な通信環境を構築し、守っていくのがネットワークエンジニアの仕事です。
私生活は、夫と私の二人暮らしでした。
日々の楽しみは読書をしたり、ゲームをしたりすることです。
残業がほとんどない会社だったので、夕飯の支度などをする前に2時間ほど趣味の時間に充てていました。
夫とは「お互いにそれぞれの時間を大切にしよう」ということで、干渉しあうことなく、良い関係を築けていました。
また、美味しいものを食べることも、日々の楽しみの一つでした。焼肉やお寿司などを食べるために、夫や友人と週に一回ほどは外食をしていました。
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2転職のきっかけ
上司から「次回の契約更新はない」と言われて。

2020年2月に、新型コロナウイルス感染拡大の影響で常駐先の会社の方針が変わり、客先に常駐している人材の契約が打ち切られることになりました。
そして、残念ながら私もその対象になってしまったのです。
契約が切られたことで所属している会社に戻されたのですが、新型コロナウイルスの影響で新たに参入する案件がまったく発生しない状態でした。
他にも私のように常駐先が見つからない社員もいたので、会社にとっては人件費が重くのしかかっていたのでしょう。社内でも徐々に解雇される人間が増えていきました。
私は途中で契約が切られることはありませんでしたが、
- 上司
-
「○○さんも現行の2020年3月までで契約は終了させてもらう予定です。申し訳ないのですが、そのつもりでいてください。」
――と、上司から、次回の契約更新はないことを伝えられました。
当時私が所属していた派遣会社では、一社の顧客への依存傾向があったのです(そして、そこは私が常駐していた職場でもありました)。
ですが、その顧客から契約を打ち切られてしまったのです。売り上げの減少はとても大きかったのでしょう。
今思い返しても、仕事中は暗い、灰色のような雰囲気でした。
コロナ禍で社会の行く先も不透明で、派遣会社の将来はさらに不透明。
悲しむというよりも、「早くこの状況から抜け出したい」というのが本音でした(そもそも社会全体がそんな状況でしたので、抜け出せるものではなかったのですが)。
そうして私は、転職活動を始めることにしました。
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3転職活動中
転職活動を進める上で一番不安だったのは、経済面

転職活動をはじめて、まず驚いたのが求人の少なさでした。
新型コロナウイルスが広がりはじめている状況でしたし、また私も40代と若くなかったこともあったのでしょう。
求人探しは、主にリクナビNEXTやエン転職などの転職サイトを利用して地道に求人を探すことにしました。
転職エージェントの利用も考えましたが、今回はコロナ禍ということも考えて、利用は控えることにしました。
あとから知ったのですが、電話やオンラインでのサポートも行っているところも多いようで、それであれば利用するべきだったかなとも思います。
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今回、転職活動を進める上で一番不安だったのは経済面でした。
夫の収入も不安定でしたので、何カ月も転職先が決まらないという状況が続いてしまっては、家計が厳しくなることは目に見えていたからです。
そんな不安を和らげてくれたのが、新型コロナ対策の一環として実施されていた「緊急小口資金制度」。そのお金を転職費用や生活費にまわすことができ、なんとか耐えることができたのです。
緊急小口資金制度とは
生活福祉資金貸付制度の一種。
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて、貸付の対象世帯を低所得世帯以外に拡大し、休業や失業等により生活資金でお悩みの方々に向けた、緊急小口資金等の特例貸付を実施しています。
また夫も全面的にサポートしてくれました。
一緒に求人を探してくれたり、履歴書や職務経歴書のチェックをしてくれて本当に助かりました。
そうした中、私は「これまでの経験を活かして、新しい職場でスムーズに働けるように」と、できる限り前職と仕事内容が似たような求人をピックアップし、応募していきました。
いくつか「ここが良いかも」と思える求人を見つけられ、最終的には前職とほぼ同じ業務内容で、転職先を決めることができました。
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4転職後
在宅を中心とした働き方にシフト。

新しい会社の仕事は、前職と同じネットワークエンジニアです。
業務で使用するツールは異なりましたが、ネットワーク監視やその他トラブル対応をするという点では前職とさほど変わらない業務内容でしたので、大きな不安なく臨むことができました。
また、社員もいい人ばかりで、コミュニケーションを気軽に取れるので仕事がしやすい雰囲気でした。
当時は「オンライン飲み会」が流行っていて、よくやりました。
また新しい職場ではコロナ渦に対応すべくリモートワーク環境を構築しつつあって、緊急事態宣言が出ている時にはフルリモート体制(週5フルでの在宅勤務)となりました。
緊急事態宣言が終了した後も、基本的には在宅勤務で状況に応じて出勤するという体制は継続されました。
そして私はそのおかげで、自分の自由にできる時間が増えました。
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5その後、どうなったか。
不測の事態に備えるということ。

新型コロナの影響によって会社の業績が著しく悪くなり、解雇されるということは、ある程度予想がついていたはずでした。
しかしテレビなどのニュースでそういった情報を耳にしても、どこか他人事だと思っていたのかもしれません。
とはいえ、解雇された時期が少し遅かったので、金銭面などで事前に準備をして転職活動を始められたのは幸運でした。
他の同僚のように2020年のはじめに解雇されていたとしたら、かなり焦っていたと思うし、事前に準備もできなかったはずです。
また、現在の「在宅ワーク」という、私にとって新しいスタイルで仕事ができているのは、新鮮さもあって楽しいです。
そして今回の転職で学べたことは、「予測できない事態が発生した際には、自分事として考えなければならない」ということです。
現在も新型コロナの感染は落ち着いていませんし、今後もいつこのような状況が起こるともわかりません。
「私は大丈夫だろう」と思わず、不測の事態が自分の生活や仕事にどんな影響を及ぼすかを考える必要があると感じました。
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◇ ◇ ◇
私は以前にも何度か転職をしているので、あまりにも転職回数が増えてしまうと「いい加減な人材」だと思われるかもしれません。
そうならないためにも、今所属している会社は最低でも3年以上は働き続けたいと思っています。
また、在宅でも仕事ができることが分かったので、今後は自宅でネットワークエンジニアの仕事をしつつ、何か別の仕事にチャレンジして収入源を増やせればと思っています。
複数の収入源を持っていれば、リスクマネジメントにもなるでしょうから。
そのためには今以上のスキルや技術が必要になってきますので、少しずつではあるのですが、今はIT資格の取得を目指して勉強しています。
具体的には、「応用情報技術者試験」の資格を目指しており、無事に資格を取得できたら次は、ネットワーク関連の資格を取得しようと思っています。
応用情報技術者とは
応用情報技術者とは、経済産業省が認定し、情報処理推進機構が試験を実施するIT系の国家資格です。
応用情報技術者は、クライアントが抱える課題を解決するためにIT技術を活用したシステムを提案します。そして、設計・開発をおこない、信頼性・生産性の高いシステムを構築し、その安定的な運用サービスを実現する役割を果たします。
在宅勤務によって家に居る時間が増えたことで、日々の過ごし方にも大分変化がありました。
プライベートの時間を大切にしつつ、「不測の事態」にも備えられるよう、時間を上手く活用して色々と勉強していきたいと考えています。
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