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医療事務。コロナ禍の影響でフルタイム勤務が週1勤務になって、転職を余儀なくされた話。|私の転職体験談

いちごゼリー さん(女性 46歳 大阪府)
まあまあ成功、
ちょっと失敗

転職前

BEFORE
職業
内科クリニック
職種
医療事務
従業員規模
10名
年収
250万円

転職後

AFTER
職業
精神科クリニック
職種
医療事務
従業員規模
5名
年収
300万円

目次

いちごゼリーさんの転職ストーリー

1これまでの私

クリニックの医療事務で、私だけがフルタイム出勤。

病院のイメージ

転職したのは、45歳の時でした。
当時は、内科のクリニックに医療事務として務めており、夫と2人で暮らしていました。

もともとは全く別の職種で働いていましたので、医療事務になった際は新しく覚えることが多く大変でした。
ですが、職場環境は良かったです。スタッフにも恵まれ、かつフルタイムで働かせてもらえていました。

ちなみに、フルタイム出勤はスタッフの中で私ひとりでした。他の人は皆パートです。

夫の収入でも生活していくことはできました。
ですが、私自身も自由にできるお金が欲しかったですし(例えば、両親や夫へのプレゼントなど)、もし夫がリストラなどにあった場合のことを考えると、なるべく収入にゆとりを持たせたいと思っていました。

また、私自身も「働くなら、しっかり働きたい」という気持ちもあり、当時の働き方に満足していました。

2転職のきっかけ

どんどんと減っていく、患者さんの数。

医療事務のイメージ

2020年の、新型コロナウイルスの感染拡大
それは、私の職場にも変化を及ぼしました。クリニックに来る患者さんで、「お薬だけにしてほしい」という方や、お薬の郵送を希望される方が増え始めたのです。

その後、来院数自体も、目に見えて減り始めました。

緊急事態宣言に入り、これまで2人いた看護師さんのうちひとりが辞めて、一人看護体制になりました。看護師を2人用意するほど患者さんが来なくなってしまったからです。

そして、それは医療事務の仕事も同様でした。
クリニックはこれまで受付・会計と2人体制で行っていたのですが、「どう見ても1人でも出来そう」というくらいの来院数で、とうとう医療事務も一人体制になりました。

医療事務のスタッフは私のほかに3名いましたので、週にほぼ1回の交代制です。
つまり、私はフルタイム出勤から週1出勤へと、変わってしまったのです。

クリニックは勤務の掛け持ちを禁止していました。
スタッフが急遽休みになったときに、休み中のスタッフが対応できるようするためです。
ですが、このままでは収入は激減したままになってしまいます。

院長と、何度も話し合いました。
それでも、院長の方で今の体制を大きく変えるつもりはないと言われ、(つまり、週1勤務は今後も続き、かつ掛け持ち勤務は禁止のまま)結局私は、退職することになりました。

3転職活動中

「何かあったら、また辞めるということですか」

転職活動のイメージ

新しい職場探しは、ハローワークを利用しました。

できたら次の職場も医療事務で働きたいと、色々相談しました。
担当の方はとても親身になってくれましたが、医療事務のことはあまり分からずといった感じがしました。

ですが、どういった人が募集しているのか、どんなところが通過しやすいかなどは教えていただけました。

例えば、現代は求人票に年齢制限をすることは禁止されています。
でも、実態はというと「この職場は20代は未経験でも受かるが、30代以降は経験者でも受からない」など、そういう職場も少なくないのです。
そういった求人票からは見えてこない情報を、担当さんが教えてくれました。

転職活動中は、なんどもハローワークに足を通いました。
担当さんがいつも親身に相談に乗ってくれることに、救われる気持ちがしていたのです。

一人で家にいると、いつも気持ちは暗い方向に、そして独りよがりの考えばかりになっていました。──そうなるくらい、私にとって転職活動は大変なものでした。

採用担当

「何かあったら、また辞めるということですか」

あるとき、とあるクリニックの採用面接で言われたセリフです。
前職で私が「フルタイムから週一になったために辞めた」と伝えたときに、そう言われました。

私の状況について、あまり共感を得られなかったのでしょう。

当時はどこのクリニックもコロナ禍の影響を受けていましたので、雇用する側も必死だったのかもしれません。とにかく、そんな状況でしたのでなかなか次の職場は決まりませんでした。

ハローワークの担当の方、そして夫や友人たちが、「きっと見つかるから」と応援し続けてくれて4ヶ月間、その後ようやく私は次の職場を見つけることができました。

4転職後

私が入職した後にすぐ、6人のスタッフが退職した。

新しい職場

新しい職場は、精神科のクリニックでした。
面接の際、「コロナ禍による患者の来院数の影響はほとんどない」と仰っていましたが確かにその通りで、そして予想をはるかに上回る忙しさでした。

私が入ってすぐ、6人のスタッフが辞めていきました。
私が面接をしていただいたときは、そのことは話にはなかったようですが、新しい職員が決まって皆それぞれ理由をつけて退職していったそうです。

退職理由としては、「コロナ禍の中医療機関に務められない」といった方もいたようでしたが、ほとんどの人が「院長とは合わない」といった理由だということを、私は退職される一人に聞きました。

一気にスタッフが辞めてしまったので、私に回される仕事も増えました。
「事務処理も手伝ってほしい」といわれて、その分の出勤を含めて週6日勤務となりました。

──そして、それから1年が経過しました。

幸い、院長とはそこまで「合わない」とは感じずに仕事ができています。
どうやら院長は人の好き嫌いがやや激しいようで、気に入っている職員に対しては甘いようです。

私は特に気に入られているわけではありませんが、嫌われてもいないようで、ストレスなくやり取りをできています。それに、大切なのは「自分の仕事をすること」ですから。
フルタイム(ときにそれ以上)で働かせてもらっている環境に、感謝しています。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うこと。そして、これから目指したいこと。

未来のイメージ

今の職場は家からも通いやすい距離にあり、以前の職場と比べても通勤時間が30分短くなりました。
通勤時間の短縮は、家庭との両立においてもとてもありがたいです。

ただ、前職の内科での医療事務業務はレセプト等で勉強になることも多かったため、「いつかはまた内科で働きたいな」と思う気持ちもがあります。

◇ ◇ ◇

最近は、院長に依頼されてクリニックと併設している訪問介護ステーションのレセプトなども手伝っています。

介護に関しては全く知識がなく、お願いされた当初は大変戸惑いました。
ですが、実際に仕事に携わっていくうちに、介護の分野にも段々興味を持つようになって。

今は、介護事務についての資格を取得しようと勉強中です。
介護事務が活躍できる場所は、訪問介護以外にも医療クリニックでもたくさんあるからです。

もうアラフィフの年齢にもなりつつありますが、こうしてまた新しいことに「チャレンジしよう」と思えることは、働くうえでなによりも幸せで恵まれていることだと、思います。

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