転職体験談:職を転々としていた私が、介護業界に入って気付けたこと。
転職前
- 職業
- 運送業
- 職種
- トラックの運転手
- 従業員規模
- 年収
- 250万円
- 会社名
転職後
- 職業
- 介護福祉
- 職種
- 居宅介護事業所
- 従業員規模
- 約10人
- 年収
- 200万円
- 会社名
目次
ザワさんの転職ストーリー
1これまでの私
性格が災いし、事務職やトラック運転手などを転々…。

現在の介護の仕事をする前は、事務員や大型トラックの運転手などを転々としていました。
悪い癖ですぐに喧嘩をしたり、嫌になったりして、ひとつの会社に長く居座ることはこれまでほとんど無かったです。
あと、ちょっと大変な事を任せらると、
- 私
-
(俺だけなぜこんな面倒な仕事を!)
と考えてしまったり。もしくは、実際にそう相手に言ってしまったり。
そんな、人間でした。
2転職のきっかけ
「いい加減、そろそろ落ち着かないと・・・」と思うようになって。

40代で結婚しました。その際に、妻から
- 妻
-
「介護の仕事とか、あなたに向いているんじゃないの?」
──と、進められました。
「困っている人を助けること、役立てられるのが、好きな人」──妻は、私のことをそう見てくれていました。
- 私
-
(なるほど、確かに、介護は自分に向いているかもしれないな。)
私はそう思いました。
──ですが、
- 私
-
(だめならすぐにやめればいいや)
正直、そんな想いもありました。
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3転職中
20社以上面接を受けて、出会った職場。

転職活動では、あまり良いと思える企業には巡り合えなくて。
何というか、面接を受ける企業が「お金」第一主義に感じてしまっていました。まあ、当時私の目線もかなり歪んでいたのかもしれませんね。
とにかく、面接中に沢山話すようにしました。お互いの考えがある程度合わないと、転職してもきっと私はまたすぐに辞めてしまうでしょうか。
それで、20社以上面接を受けました。
そしてやっと、「ここでだったら、うまくやっていけそうだ」という、介護の仕事を見つけたんです。
運よく、内定も貰いました。
ですが、出社初日に、ケンカしてしまって。その企業の社員──つまり、私の先輩とです。
その社員が、利用者が助けをもとめているのに冷たい反応をしていて、それが許せなかったんですよね。
・・・今思えば、その社員にもそれなりの理由があってのことだったのかもしれません。ですが、それでも社長は、その社員ではなく、私の方を支持してくれました。
これも今となって思えば、とてもありがたかったことです。
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4転職後
1年以上仕事を続けるも、新社長に解雇され。

職場で働いている同僚の方々は、優れている方ばかりでした。
その後も私は、ふとした時に癇癪を起しそうになることもありましたが、周囲になだめたりと、たくさんのフォローをいただいて…。
いつも仕事をしても3ヶ月も持たなかった自分が、1年経ってもそこに居座り続けられたのです。
──ですが、そんな幸せな日々は長くは続きませんでした。
社長が交代されて、新しい社長は徹底的に私のことを嫌い、すぐに解雇されました。
また1からの出発に戻ってしまったのです。
その後も、すぐに転職活動を始めました。
ですが、求人に何度も応募しましたがなかなか採用されず。
運よく入っても、やれ「売り上げをあげろ」「役立たず」とか言われ、すぐに辞めさせられて。そんな時期がしばらく続き、その際のストレスで私は入院もしました。
──まあ、ちょうどよかったですね。
介護業界から引退するには。
でも、だめでした。そんなことは、許してくれなかった。
だって、私は家族を養う責任がありましたし、──そして、退院後、新しく入った新しい介護の職場では、私の助けを必要としてくれる利用者の方がいたからです。
5その後、どうなったか。
介護の仕事で大切なのは、「コミュニケーション」。

「介護は一体、相手に何をしてやれることがあるのか」
私はそんなことをよく考えます。
例えば、医師や看護師といった医療技術者は、医療行為を行えますよね。それから、苦しみ、痛みなどを取り除く事ができます。
では、介護師は何ができるのか?
私なりに行きついた結論は、「コミュニケーション」でした。
そして、それを教えてくれたのは、新しい職場で私が担当することになった利用者の方でした。
その方は、言語障害を持つ方です。普通に会話することはほぼできませんでした。
それで、その人が何を求めているのかをずっと、何日もの間、観察していたんですね。
そうしたら、感じてきたんです。その方が、今何を考えているかとか、何を求めているかが。
それは、言葉は交わしていないけれど、まぎれもないコミュニケーションでした。私は、その方を観察し、その方は私の存在を認め意識を向けてくれて、そうして私たちは接しあい、そうして、コミュニケーションを取ることができたのです。
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◇ ◇ ◇
気付けば、50代の半ばを過ぎた歳になりました。
「そろそろ引退したいな・・・」と思うときもたくさんあります。
でも、ダメですね。それ以上に、「やらなければ!」と思うことがたくさんありすぎて。
今は、身体介護と医療について勉強しようと思っています。
あと、私が担当する別の利用者の方で、重度障害の方を看ているんですけど、そのご家族の方っていうのが、変な人たちで。
見舞いに来たときに、その利用者の方といつもケンカを始めるんです。「なんで?」「じゃあどうして見舞いに来るの?」って思いますよね。
でも、多分それは理屈ではないんですよね。うまく言えないですけど。
それで私は、見舞いに来る家族の人とも話をするようにしました。これもきっと、大切な「コミュニケーション」だろうと。
それで、家族の方々もいろんな悩みやストレスを抱えているのが分かって、一緒にカウンセリングやアドバイスをしていったんですね。
1年経って、とても明るい家族になりました。今では、お見舞いの時に喧嘩なんて一切しません。いつも笑い声が聞えてきます。
◇ ◇ ◇
そういえば、今の仕事についてから、「お金の為に仕事をしているんじゃない」って思うようになりましたね。
以前の私なら考えられなかったことです。
コミュニケーションで、より多くの手助けを受けていたのは、実は私の方だったんじゃないかって。
そう考えると、面白いですよね。
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