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製造業の経理。早期退職募集を受けて「このまま世の中に置いていかれるより」と思った私|転職体験談

転職前

BEFORE
職業
製造業
職種
経理
従業員規模
4,000名
年収
750万円

転職後

AFTER
職業
製造業
職種
経理
従業員規模
868名
年収
650万円

目次

絵夢さんの転職ストーリー

1これまでの私

経営不振からの脱却の一環に、「早期退職」募集があって。

40代男性のデスク

私が転職をしたのは、2年前のことです。
製造業の会社に勤めていました。

経営不振から脱却するために、会社が早期退職を募集したことが、私の転職のきっかけでした。

家族は妻1人、子1人の3人暮らしでした。

子供は大学受験の真っただ中でした。
一家の大黒柱であるべき私が、そのタイミングで転職を選択するには微妙な時期でもありました。

当時の私の業務は、経理全般です。

その中でも、会計基準の変更に伴う「業務設計の見直し」と「業務システム開発プロジェクト」がメインの仕事でした。

状況としては、一番ハードな時期を越えて、ちょうど落ち着いてきた時期で。

──だからこそ、「これまでを俯瞰しての、新しい一歩の選択」がされやすかったのかもしれません。

いえ、それとも単に「鬱憤が溜まっての衝動的な行動」だった──とも言えなくもないように思えます。

どちらにせよ、えてして「動機」というものは後付けであることの方が多いものでしょう。

──とにかく、当時の話を進めることとします。

2転職のきっかけ

「このまま世の中においていかれるよりは…」との想いで踏み切った転職の道。

イメージ画像:転職活動中の男性

当時の会社では会社の図体が大きく、人事評価が「仲良しクラブ」で編成されているような感がありました。

仕事の出来る出来ないで評価されるのではなく、田舎に良くありがちななれ合いのだらだらした感じです。

中間管理職の経営に対する緊張感が全く感じられない上に、担当に経営層から落ちてきた業務を丸投げするだけの、マネジメントと言うにはほど遠い実態でした。

元々この会社は、主要得意先メーカーの資本が入っていた会社3社が、1社の事業不振をきっかけに合併させられた過去がありました。

その影響もあって、下請け文化が根強く、主体性もあまり感じられなくて。

よく社員たちが「(うちの会社は)世の中の動向から置いて行かれている」と言っていましたが、まさにその通りだと思いました。

ですので、会社が早期退職者募集を出した際に、何人もの、決して少なくない社員が応募し、──つまりは転職に踏み切ったのです。

そしてその中に、私もいました。

3転職活動中

「自分の価値をわきまえて頂きたい」と転職エージェントに言われて

夜の街

会社の紹介してくれた転職サービスのリクルートエージェントに登録はしたものの、どこでもいいから入れてしまえば成果報奨が貰えるのか、いまいち親身にはなってくれない感がありました。

こちらの要望よりも、「あなたはもう年なんだから、自分の価値を良くわきまえて頂きたい」という声が聞こえてくるようでした。

それでも自分の想いを大切にと転職活動をやってはみたものの、

(エージェントの彼らが言う、『私の価値』とは一体なんだろう…?)

を考えさせられることが多かったです。
つまりは、あまり芳しい結果が得られない、苦しい日々が続きました。

なんとなく、それに伝播されるように家庭内の雰囲気も悪くなっていきました。

そんな状況が数か月続いたある朝、
以前に登録していたビジネスSNSサイトLinkedinからエージェントのコンタクトがありました。

ちょっとやり取りをしたところ、

エージェント

「業界も同じところから最適な求人がありますよ」

と言われて。

暗雲立ち込めた中で、一筋の光が差し込んだ感を受けました。

4転職後

転職先の新しい職場で、待ち受けていた状況は。

転職先の新しい職場

その後、私はエージェントが紹介してくれた企業に晴れて転職が決まり、更には前職での実績を踏まえて役職のポストを得ることが出来ました。

とはいうものの、なにぶんそれぞれの企業の歴史と風土があるものです。

まず、それに慣れるのに一苦労しました。

更には、転職した会社は日本にあるのにもかかわらず、外資が日本企業を買い取った会社ということもあり、業務中の会話のほぼすべてが英語なのです。

これには大分驚かされました。

片言の英語では伝わるものも伝わらずに、今までの経験からの実力を発揮するにはほど遠く。
毎日、業務内のコミュニケーションだけで疲弊する日々でした。

私は、大学で英語を選択科目としていましたし、英検も2級を取得していました。
ですので、この環境に飛び込む前は、「まあなんとかなるだろう」という根拠のない自信もあったくらいです。

ですが、ビジネスシーンでの英会話を目の当たりにして、私の語学の学びはしょせん「資格や単位取得の範疇」でしかなかったということを痛感しました。

5その後、どうなったか。

転職を振り返って、今思うことは。そして、これから目指していきたいことは。

イメージ画像:これからのキャリアプラン

転職を振り返って思うことは沢山あります。

まず、時代の経過と併せて、企業も人も進化し続けること。

それと、日々の努力は惜しまないこと。

──この二点が何より大事だということを再確認しました。

業務は、ただ単にこなすだけではどうしても「やらされ感」が出てきます。
ですが、「自分が進化し続ける為」を意識することによって、取り組む姿勢も変わってきます。

その姿勢こそが、将来の自身の市場価値を決めていくのでしょう。

もちろん「楽して要領よくやろう」というのも、ひとつの考え方です。
ですが、変化の激しい現代社会においては、どんなに要領よく進めようとしても「実力」自体が無ければ、いずれ淘汰されるはずです。

この歳になって「日々研鑽の謙虚な気持ちが大事だ」という気持ちになれたのは、間違いなく今回の転職がきっかけだったと思います。

◇ ◇ ◇

今後取り組んでみたいものとして、ビジネス英語を習得することは無論の事、英語以外にも言語の勉強をしていきたいと思っています。

親会社とのコミュニケーションを取りやすくすることで、グループ全体で物事を考え提案できるようにしていけるのでは、と考えているからです。

また、これからの時代は「世界的な視点で物事を見ること」や「グローバルコミュニケーションが正確かつ迅速にできること」が、人の能力として求められることも多くなってくることでしょう。

転職をきっかけに再学習を余儀なくされた語学学習ですが、学んだその先の展望に気づけたことは、とても大きな収穫であったと思います。

出来るものなら、グループの本社があるドイツ本国にも行ってみたいですね。

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