30代からのプログラミングはもう遅い?おすすめ学習の進め方
[最終更新日]2023/09/18

「30歳からプログラミングを勉強するのはもう遅い。若手がどんどん活躍しているのだから」
このような意見を見聞きした方も、多いのではないでしょうか。
ひと昔前までは、「プログラマーは35歳まで」といった情報も広まっていました。
一方で現在では、中高年のプログラマーも多数活躍する時代となっています。いまや30代からプログラミングを学び始める方も多いです。
30代でのITエンジニアへのキャリアチェンジや転職の、チャンスは十分にあるのです。
目次
1)30代からのプログラミング学習は決して遅くはない
冒頭で触れたとおり、30代からプログラミングを学び始めることは遅くありません。
あなたの頑張りしだいによって、将来のキャリアを広げることも十分に可能です。
背景には、現在は中高年のプログラマーが活躍できる環境となっていることが挙げられます。
本記事では2つの観点から、プログラミング学習は30代からでも有効という理由をみていきましょう。
IT業界の人材不足により、需要は高まってきている

ITエンジニアの人手不足は、今後もますます深刻化することが予想されます。経済産業省が2019年4月に公表したデータによると、IT人材の不足数は以下のとおり拡大すると見込まれています。
年 | 不足数 |
---|---|
2018年 | 22万人 |
2020年 | 30万人 |
2025年 | 36万人 |
2030年 | 45万人 |
引用:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」
加えてコロナ禍により、IT化など非接触のニーズも高まっています。
この状況では、より多くのITエンジニアが必要です。採用する側は「若い方」「即戦力になるベテラン」など条件を多くつけると、必要数を満たせなくなるリスクを負わなければなりません。
そのため30代からプログラミングを学んだ方でも、採用され貴重な戦力に成長できる可能性は十分にあります。
「手に職」をつけておくことで、キャリアの可能性も広がる

日本は今も昔も、高い技術を売りにする国です。
IT業界も、技術で社会に役立つ仕事の1つ。あなたがプログラミングスキルを習得することで、プログラマーはもちろん以下に挙げる職種への道も広がります。
- SE(システムエンジニア)
- ITに関するスペシャリスト(ITアーキテクトなど)
- プロジェクトマネージャー
- Webデザイナー
また独力で設計・開発できる実力をつければ、フリーランスエンジニアとして独立する道も開けます。
プログラミングを学ぶ前と比べて、「手に職」をつけることで、キャリアの可能性を広げる効果が期待できるのです。
2)プログラミングは変化の激しい分野のため「学び続ける」が必須

一方で、「プログラミングの分野は変化が激しい」とも言われています。それは、大きく以下の理由があるからです。
- バージョンアップが行われる
- 新しい言語が次々と生まれる
- 開発に使われるフレームワークが変化しやすい
特に新しい言語の場合は、上記の傾向が顕著です。
このため「書籍やスクールで学んだ内容で満足する」「わからなければ誰かに教えてもらえばよいと思う」という姿勢では、他のエンジニアに遅れをとってしまいます。
できるエンジニアは課題の解決策を自分で探し、試すことが大切です。
言い換えると、「プログラミングは、常に学び続けることが必須」ということです。
自ら率先して学び、得られた結果を他の方にシェアすることは、これからエンジニアに求められる姿勢といえるでしょう。
エンジニア転職を目指すなら、早めに実務経験を積んでおく方がいい

ひところより改善されたとはいえ、30代以上のエンジニア求人は20代よりも少ないことは否めません。
特に未経験者は、その傾向が強いです。そもそも30代は、技術以外にもマネジメントスキルやコミュニケーションスキルなど、多種多様な能力を求められる年代です。
一方で一度ITエンジニアになりプロジェクトに入った方は、経験者として扱われます。その後に転職する際は、未経験者よりも有利な立場で選考に臨める点はメリットといえるでしょう。
未経験からの転職にあたりスキルは高いことが望ましいものの、完璧に仕上げるまで頑張る必要はありません。むしろひと通り学んだ後は早期に転職して実務経験を積むとよいでしょう。これにより経験者という有利な地位を、より早く得られます。
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表内の求人数は2023年4月時点のものです。
3)30代からプログラミング学習を始める際に意識しておきたい3つのポイント
30代からプログラミングを始める場合は、正しい方法でできるだけ早くスキルを身につけることが重要です。そのためにも、以下に挙げる3つのポイントを意識するとよいでしょう。
それぞれのポイントやおすすめのプログラミング言語について、詳しく解説していきます。
どの言語を学ぶかは事前に決めておく

多くの言語を学んだ経験があっても、すべてが中途半端ではスキルとして認められません。
あれもこれもと欲張らず、1つに絞って学んだほうが効果的です。まず1つの言語をマスターすれば、別の言語を学ぶハードルが下がることもメリットに挙げられます。
せっかくプログラミングスキルを身につけるわけですから、今後の仕事に活かせる言語を選びましょう。その点でも言語の特徴や将来性をよく比較検討したうえで、学ぶ言語を事前に決めることがおすすめです。
これからプログラミング学習を始める方におすすめのプログラミング言語
ここからは、おすすめのプログラミング言語を3つ紹介します。それぞれの特徴を、詳しくみていきましょう。
さまざまな開発に活かせる言語をマスターしたい人は、Pythonがおすすめ
Pythonは、おすすめする言語のひとつです。機械学習やAIの分野で注目されており、未来を切りひらくシステムに携われる可能性があります。
それだけでなく、Web開発など幅広い分野の開発に活かせる点も見逃せません。案件数が多いメジャーな言語であることも、学ぶメリットに挙げられます。
初心者が学ぶべき文法は少なく、正しい書き方が一通りに決まるため学びやすいことが特徴です。
その一方、システム開発で活用できるライブラリは多いことから、奥深さも特徴の言語です。経験を積むたびにご自身の成長を実感できる言語といえるでしょう。
画面づくりにこだわりたい人は、JavaScriptやTypeScriptがおすすめ
「フロントエンド」とも呼ばれるユーザーの目に触れる画面の開発には、JavaScriptがよく使われています。もちろん、案件数も豊富。仕上がりの良し悪しがひとめでわかるため、達成感を感じやすいことはメリットに挙げられます。
そのため画面づくりにこだわりたい方は、JavaScriptがおすすめです。言語としての難易度も低いため、学びやすいでしょう。
またJavaScriptを進化させたTypeScriptも、需要が増加しているため有力な選択肢に含まれます。
言語とともに成長したい人は、Go言語がおすすめ
Go言語はPythonやJavaScriptほど多くの案件はないものの、注目されている言語の1つです。高速での動作が強みであり、クラウドサービスでの案件増加が期待されています。ほかにも、多種多様な開発案件に対応可能。マスターした方は高い年収が期待できることも、おすすめする理由に挙げられます。
Go言語は2009年に公開された比較的新しい言語ですので、参考書の数や講座の種類は多くありません。一方で、言語とともに成長したい方にはおすすめです。未知の事態もおそれず解決に向けて果敢にチャレンジする方には、向いているといえるでしょう。
「覚える・マスターする」ではなく、「作る・完成する」を目標に

プログラミングの学習は自分でコードを組み、動かすことが基本です。小規模なものでよいので、なんらかの機能を持つシステムの完成を目標にするとよいでしょう。
もちろん本などを用いて文法を学ぶことは必要ですが、ただ暗記しただけでは不十分です。自分の手でシステムを作る取り組みは必須となるでしょう。
なぜならシステム会社やシステムの開発現場では、独力でコードを書くことができ、動くシステムを製作できるエンジニアを求めているためです。
いわば実技での能力発揮が求められているわけですから、問題集で正しく回答できるレベルで満足することなく、自らの手を動かし試行錯誤しながらシステムを組み上げた実績が、内定への近道となります。
独学は挫折に繋がりやすいので注意
プログラミングを学ぶ方法には、以下のものが挙げられます。
- 独学
- プログラミングの学校
- 企業の研修
- 通信教育会社の通信講座
- プログラミングスクール
なかでも、独学はよく選ばれる方法です。
テキストとパソコンを用意すればよく、スクールや学校よりも安価で済むからです。
無料の動画や学習サイトを使えば、テキストすら必要ありません。一方で、わからない場合でも質問できないことが難点で、途中で挫折する方も少なくありません。
またプログラミングの学校は時間も費用も取られること、企業の研修は限られた方しか受講できないことがデメリットでしょう。
このため実務として通用するスキルを身につけたい方は、プロの講師に質問ができるスクールや通信講座がよいでしょう。なかでもプログラミングスクールはプログラミングに特化しているためおすすめです。
転職も視野に入れているなら、プログラミングスクールは「転職保証」つきを選ぶのがおすすめ

プログラミングスキルを活かした転職を視野に入れている方は、「転職保証」つきのプログラミングスクールを選ぶとよいでしょう。これにより、万が一転職できなかった場合は返金が受けられます。
転職実績が高いスクールも多いため、「せっかく学んでも、なかなか転職できない」という不安を抱えることなく、学習に集中できます。
一方でしっかりした転職活動(入念な企業研究等)は、転職保証の有無に関わらず必要です。就職した企業があなたに合わなければ、短期間で離職となる可能性もあります 。スクールから紹介された場合でもお任せにせず、ご自身でも企業の情報をよく調べましょう。
具体的な転職保証付きサービスは、次の章で紹介します。
4)30代でも学べるおすすめプログラミングスクール
DMM WebCAMP
DMM Web CAMPの特徴
- 個人の学習レベルに応じてカリキュラムが組まれる
- メンターのサポートレベルが高い
- 書類添削、面接対策などの転職支援も強い
DMM Web CAMPでは「短期集中コース」「専門技術コース」「転職志望コース」「ビジネス教養コース」といった多彩なコースが用意されています。
個人の学習レベルや希望する到達度に応じてカリキュラムを組んでもらうことができます。
未経験から最短3ヶ月で転職を目指すなら短期集中コース、働きながらITエンジニアへの転職を目指すなら転職志望コースと、学ぶ期間や学び方を選べるのが大きな特徴といえるでしょう。
ちなみに、転職志望コースをはじめとするどのコースも年齢制限はありません。30代はもちろん、40代、50代からでも通学できるため、未経験でも新たなプログラミング習得に向けたスタートが切れます。
調べるとテックエキスパートとDMM WEBCAMPが該当かな。
— SUKE @ 動画制作 (@SUKE428) October 9, 2019
数あるスクールでも30代で転職支援あるところはこのくらい。授業料が高いけどこの2校の説明聞きに行こうかな。
どうせ30代から授業料かかるなら、独学で最初やってみるのもありかもな。
また、DMM Web CAMPの受講者は97%がプログラミング初心者です。
分かりやすく丁寧な指導を行うメンターのサポートが好評で、初心者でも安心して受講できます。
通学・オンラインともにメンターに質問し放題となっていますので、分からないことが出てきたらすぐに解決できるのも魅力です。
転職支援においては、応募時の書類添削や面接対策まで含めてサポートしてもらうことができます。
エンジニア未経験者にとって、職務経歴書をどう書けばいいのか、面接で技術的な面をどう伝えたらいいのか迷うこともあるはずです。
万全の転職支援体制で、入社を希望する企業に採用される確度を高めることができるでしょう。
Tech Academy
Tech Academyの特徴
- 講師は現役エンジニアで、サポート実績も高い
- メンターによるサポートレベルが高い
- 転職サポートも充実している
Tech Academyはオンライン完結型のプログラミングスクールとしては最大手として知られています。
オンラインならではのコストパフォーマンスと、実力派の講師の指導を受けられる質の高さを両立しているのが特徴です。
Tech Academyの講師は実務で開発に携わっている現役エンジニアですので、自宅にいながらにしてエキスパートから直接指導を受けられるのは大きな魅力といえるでしょう。
テックアカデミーは転職保証コースである「テックアカデミープロ」のみ32歳以下という年齢制限があり、それ以外のコースにて年齢制限はありません。
そのため、30代からプログラミングを学ぶ人の多くが利用しており、例えばネット上でも以下のようなコメントが確認できます。
今年は、転職するために頑張ってきました。
— kohei (@k_photo_blog) December 30, 2019
テックアカデミー のおかげで、30代でもWeb業界に転職できました。
ご興味ある方は是非読んでください。
30代未経験でテックアカデミー を受講してWeb業界に転職した話 https://t.co/mysmUyLyuD
さあ令和になったことだしフリーランス目指して頑張ります。現在34歳プログラミング未経験ですが2019年2月からテックアカデミーでウェブデザインコースとWordPressコースの2コースを受講開始。この歳でちょっと無謀なことはわかっていますが、身をもって挑戦してみようと思います。
— YUTAKA@賢明なる投資家 (@yutaka_index) May 3, 2019
同サービスでは週2回のビデオチャットによるマンツーマンメンタリングを実施してもらえますので、分からない点や不安に感じている点があれば相談に乗ってもらうこともできます。
また、毎日8時間のチャットサポートに対応しているため、時間内はいつでも質問することも可能です。
すべてのコースで転職サポートに対応しており、受講を通じて体得したスキルを仕事に生かすことが前提になっているのも大きな特徴の1つです。
本格的にプログラミングを学び、エンジニアを目指したい人におすすめのスクールといえるでしょう。
Code Camp(コードキャンプ)
Code Campの特徴
- 完全オンラインのマンツーマンレッスン
- 現場で使えるプログラミングスキルを習得するための実践的なカリキュラム
- レッスン満足度96.6%の講師陣
- コース修了後のキャリアにおけるアドバイスや転職支援
コードキャンプは、マンツーマンレッスンのスタイルを採用しているプログラミングスクールです。
授業は全てオンラインで行われるため、お近くにプログラミングスクールの教室がないという方でも問題なく利用できます。
これまでの受講者数は3万人(※公式サイトより 2020年3月時点)を超えており、レッスンに対する満足度は96.6%と、多くの受講生が満足しているプログラミングスクールです。
またコードキャンプは、多くのIT企業や大手企業など、300社以上の研修プログラムにも採用されてきた実績があります。
コードキャンプは年齢制限なく、30代、40代、50代以降の方も受講可能です。
コースは大きく「Webマスターコース」、「デザインマスターコース」、「アプリマスターコース」、「Javaマスターコース」、「Rubyマスターコース」があり、オンライン形式ですのでどのタイミングからでも受講を開始できます。
侍エンジニア
侍エンジニアの特徴
- レベルの高い講師から、マンツーマンのレッスンが受けられる
- 完全オーダーメイドでカリキュラムを組める
- 実務に役立つプログラミングスキルを習得できる
侍エンジニアはマンツーマン指導を専門とするプログラミングスクールです。
講師は現役のエンジニアであることに加えて、カリキュラムは1人1人の受講生に合わせて作成する完全オーダーメイド。その学習効果は、累計2万人以上の指導実績と、受講生の転職成功率94.1%という結果となって表れています。
30代以降のスクール利用者で、「その後満足いく転職やキャリア形成を進められた」という声もネット上で確認できます。
侍エンジニア塾へ入塾を悩んでいた時に読み漁っていた卒業生インタビュー。まさか自分が載る事になるなんて!次は私が入塾を悩んでいる誰かの背中を押せたらいいなと思います😊#侍エンジニア塾
— おくゆうこ@webエンジニア (@yukoweb2) October 15, 2020
30代2児のママが未経験から在宅フリーランスへ!案件獲得の秘訣に迫る https://t.co/22VyBC1JJQ
【更新版】
— いちかわともや (@tomochan8282) March 2, 2019
侍エンジニア塾さんにインタビューをしていただきました😃
31歳の時に、それまで積み上げてきた自信が、すべて砕け散るくらいの挫折を経験しました。そこからプログラミングに出会って取り組んできたことをお話させていただいております^^https://t.co/RYIuupVq7x pic.twitter.com/KtKbGlL6Rj
侍エンジニアは「完全オーダーメイドでのカリキュラム制」を採用しており、目的や目標に合わせて学びやすい環境を整えることに役立ちます。
現状のプログラミングスキルに合わせてカリキュラムを作成しますので、習得できず挫折してしまうリスクを抑えることにも寄与するでしょう。
まとめ)30代からでもプログラミングを学び、システム開発の現場で活躍できる
30代からでもあなたの努力次第でプログラミングスキルを身につけ、システム開発の現場で活躍できます。
選考の突破は簡単ではありませんが、今は慢性的なITエンジニアの不足に加え、コロナ禍による新たなシステムのニーズも求められる時代です。
あなたの本気度が伝わればプログラマーとしてデビューでき、貴重な人材となれることでしょう。
そのためには、効率よく学ぶことが重要です。プログラミングスクールは短期間でレベルアップできるメリットがありますので、この機会にぜひご検討ください。