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今の仕事、自分に向いていない?と思った時どうする?転職の判断前に振り返るべきポイント

[最終更新日]2022/03/30

今の仕事自分に向いてない? 振り返っておくべきポイントは

皆さんの中には「今の仕事が自分に向いていないのでは?」と感じている人はいないでしょうか?向いていないかもしれないという「引っかかり」を抱えながら仕事を続けていくのは、少なからずつらいものです。

一方で、「向いていないことを理由に転職してもいいのだろうか?」と悩んでいる人もいることでしょう。今回は、仕事が自分には向いていないと感じる原因や、その対処法について解説していきます。

目次

1)「今の仕事、向いてないかも…」によくある理由

就業中の仕事が自分に向いていないと感じるケースには、いくつかの理由が考えられます。
仕事への適性に自信が持てずにいる人は、次に挙げる原因に当てはまっていないか確認してみましょう。

入社前のイメージと異なる

入社前のイメージと異なる:■仕事のイメージは入社時点で最高レベルに達している ■「理想と現実」のギャップは「向いてない」と思いやすい

就職・転職した直後は、新たな職場に対して前向きなイメージを持つ人がほとんどでしょう。
求人を見て「良さそうな会社だ」と思い応募したわけですから、仕事に対するイメージは入社時点で最も高いレベルに達しているのです

ところが、実際に働き始めてみると、入社前には知り得なかったさまざまな事実が見えるようになります。

想像以上に地味な仕事が多かったり、仕事の厳しさを立て続けに知ったりすると、「思っていた仕事と違う」と感じやすいでしょう。

この「理想と現実」のギャップが大きいほど、仕事そのものが自分には向いていないのでは?と受け取る可能性が高くなります。

「入社前のイメージと異なる」について詳しく見る

自分の仕事に自信が持てない

自分の仕事に自信が持てない:■世の中の役に立てているのだろうか ■他の社員に比べ、自分の仕事ぶりが気になる など

自分の仕事が会社や世の中に役立っているのか、評価されているのか自信が持てないと、仕事に向いていないと感じやすいでしょう。自分の能力が仕事で十分に発揮できていないと考えるようになるからです。

とくに身近に優秀な同期や新入社員がいると、自分の仕事ぶりと比較してしまいがちです。仕事に慣れてきて新人扱いされなくなる時期などに、顕著に表れやすい心境といえます。

他にも、上司の要求に十分応えられていないと感じたり、ミスが多かったりすることも、自信を失う原因になり得ます。
長期間勤務していても仕事に慣れない・成果が挙がらないことで、「自分には向いていないのかも」と感じてしまうのです。

「自分の仕事に自信が持てない」について詳しく見る

友人・知人の仕事と比べてしまう

友人・知人の仕事と比べてしまう:■同級生の方が年収が高い ■自分以外は皆役職に就いている など

社外の友人・知人と自分自身をつい比較してしまうことも、仕事への適性に自信を失う原因になりかねません。

たとえば「同級生の年収が自分よりも高い」「友人はみな役職に就いている」といったことが、暗黙のプレッシャーとなるのです。

人によっては、「環境が変わればより多くの収入を得られるのでは?」「もっと実力を発揮できるかもしれない」と考えるでしょう。その結果、今の仕事が自分に合っていないことに原因を見いだすケースが考えられます。

社会人経験を積むにつれて、見える世界も広がっていきます。経験値が増えていくことで「隣の芝生は青い」と感じる場面も増えていくのです。

「友人・知人の仕事と比べてしまう 」について詳しく見る

2)仕事の「向き・不向き」を判断するには

「今の仕事は自分に向いていないのでは?」と感じている人にとって、「本当に向いていないのか」は気になるところでしょう。
向いていないと思い込んでいることと、本当に向いていないことの間には大きな違いがあるからです。

仕事の「向き・不向き」を判断するには、次の3つの視点から考える必要があります。

仕事に対する自身の「価値観」は満たせているか

仕事に対する自身の「価値観」は満たせているか:・仕事を通じて人に喜んでもらいたい ・生活に必要な最低限の収入を得たい ・たくさん稼いで経済的な豊かさを実感したい ・得意分野や能力が活かせる仕事をしたい ・趣味と両立できる仕事をしたい など

自分にとって向いている仕事とは、「大切にしたい価値観」を満たせる仕事のことです。逆に、自分にとって大切な価値観を満たせる状態とはほど遠いようなら、その仕事は向いていない可能性が高いといえます。

仕事において大切にしたい価値観は人によって千差万別です。一概に「この価値観だけが大切」と言い切れるものではありません。一例として、次のような価値観があり得るでしょう。

  • 仕事を通じて人に喜んでもらいたい
  • 生活に必要な最低限の収入を得たい
  • たくさん稼いで経済的な豊かさを実感したい
  • 得意分野や能力が生かせる仕事をしたい
  • 趣味と両立できる仕事をしたい

人によっては大切にしたい価値観が複数あることも想定できます。
しかし、それらの中で自分にとって最も重要な価値観を見極めてください。

大切にしたい価値観を工夫しだいで満たせるようなら、自分にとって全く向いていない仕事ではないはずです。

仕事で十分な成果を出せているか

仕事で十分な成果を出せているか:自分では自信が無くても、周囲の人が評価してくれるなら、不向きと決めつけるのはやや性急

自分の中では仕事に向いている自覚がなくても、十分な成果が出ているようであれば適性があると考えられます。

逆に、どれほど懸命に努力しても成果が出る兆しが見えないようなら、向いていない仕事に従事している可能性があるでしょう

営業や販売のように仕事の成果が数値化される仕事の場合、成果が出ているかどうかを判断しやすいはずです。

一方、事務職やクリエイティブ職のように成果が可視化されにくい部門では、周囲の反応や評価を参考にすることをおすすめします。

自分としては仕事ぶりにあまり自信がなくても、周囲の人が感謝してくれるようなら、不向きな仕事と判断するのは性急でしょう。

仕事で一定以上の成果を挙げるのは、決して誰にでもできることではないからです。

「やりがい」を持って仕事に臨めているか

「やりがい」を持って仕事に臨めているか:仕事で成果を出せた時、心から「嬉しい」と思えるかどうか

自分自身が仕事に対して心からやりがいを感じているかどうかは、向き不向きを判断する上での重要な指標となります。

たとえ成果も挙げられていても、肝心な自分自身がやりがいを見いだせない仕事を続けるのはつらいことです。

自分が本当にやりがいを感じているか判断する方法の1つに、仕事で成果が出たときの心境が挙げられます。

仕事がうまくいったとき、心から「嬉しい」と思えるでしょうか。
もし本心ではあまり喜べないようなら、仕事に対するやりがいを実感できていない可能性があります。

仕事に対して目的意識を見いだせない場合も同様です。
目的意識が薄いと、ささいなストレスにも負担を感じやすくなります。

たとえば、職場の人間関係にストレスを感じる場面が目立つようなら、仕事にやりがいを見いだせていない可能性が高いでしょう。

3)仕事を「向き・不向き」だけで考えすぎないように

合うとか合わないとかいうよりも大切なのは、いったん引き受けたら半端仕事を
してはいけないということです。一から十までやらなくてはいけない。それをやっていくうちに自分の考えが変わっていく。自分自身が育っていく。そういうふうに仕事をやりなさいよということが結論です。

仕事の向き・不向きについて、解剖学者の養老孟子さんは自書『バカの壁』で以下のように述べています。

どうも現状に満足しておらず、何かを求めている人が多いらしい。それで調査をすると、働かないのは「自分に合った仕事を探しているから」という理由を挙げる人が一番多いという。

これがおかしい。20歳やそこらで自分なんかわかるはずがありません。中身は、空っぽなのです。

仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。

仕事は自分に合っていなくて当たり前です。私は長年解剖をやっていました。その頃の仕事には、死体を引き取り、研究室で解剖し、それをお骨にして遺族に返すまで全部含まれています。それのどこが私に合った仕事なのでしょうか。そんなことに合っている人間、生まれ付き解剖向きの人間なんているはずがありません。

そうではなくて、解剖という仕事が社会に必要である。ともかくそういう穴がある。だからそれを埋めたということです。何でこんなしんどい、辛気(しんき)臭いことをやらなきゃいけないのかと思うこともあるけれど、それをやっていれば給料をもらえた。それは社会が大学を通して給料を私にくれたわけです。

生きている患者さんを診なくていいというのも、解剖に向かった大きな理由です。一番助かったのは、もうこれ以上患者が死なないということ。その点だけは絶対安心でした。人殺しをする心配がないからです。しかし患者さんを診るという行為から逃げ出しても、遺族の面倒だとか何とか実はもっと大変なことがありました。

社会、仕事というのはこういうものです。いいところもあれば、悪いところもある。患者の面倒の代わりに遺族の面倒を見る。全部合わせてゼロになればよしとする。

あとは目の前の穴を埋めていれば給料をくれる。仕事とはそもそもそういうものだと思っていれば、「自分に合った仕事」などという馬鹿な考え方をする必要もないはずです。NHKの「プロジェクトX」に登場するサラリーマンも、入社当初から大志を抱いていた人ばかりではないでしょう。

合うとか合わないとかいうよりも大切なのは、いったん引き受けたら半端仕事をしてはいけないということです。一から十までやらなくてはいけない。それをやっていくうちに自分の考えが変わっていく。自分自身が育っていく。そういうふうに仕事をやりなさいよということが結論です。

最近は、穴を埋めるのではなく、地面の上に余計な山を作ることが仕事だと思っている人が多い。社会が必要としているかどうかという視点がないからです。余計な橋や建物を作るのはまさにそういう余計な山を作るような仕事です。もしかすると、本人は穴を埋めているつもりでも実は山を作っているだけということも多いのかもしれません。

しかし実は穴を埋めたほうが、山を作るより楽です。労力がかかりません。

普通の人はそう思っていたほうがいいのではないかと思います。俺が埋めた分だけは、世の中が平らになったと。平らになったということは、要するに、歩きやすいということです。山というのはしばしば邪魔になります。見通しが悪くなる。別の言い方をすれば仕事はおまえのためにあるわけじゃなくて、社会の側にあるんだろうということです。

「バカの壁」養老孟子 より引用

仕事への適性を見極めることも大切ですが、現状の「向き・不向き」だけで今後の進路を判断するのは避けたほうが無難です。

長い目で見たとき、かつては「向いていない」と感じていた仕事が実を結び、成長へとつながることもあり得るからです。

現時点で見えている範囲だけでなく、次の視点も取り入れながら今後のキャリアを検討していきましょう。

  • 今の仕事で経験していることがどんな学びにつながっているか?
  • (先輩・上司などの姿から)将来的にどんな成長が見込めるか?
  • 自分の仕事がどんな価値を生み、どんな人に貢献できているか?

現状自分に向いている仕事かどうか、という視点だけでなく、より多角的に長い目で見てキャリアを検討するのがポイントです。
もしかしたら、今の仕事が「自分には向いていない」と断定するのは時期尚早かもしれません。

たとえ「100%自分に向いている」とは思えない仕事であっても、やり残していることや改善の余地がある面はないでしょうか。
先々後悔しないためにも、現状の「向き・不向き」だけを基準に進むべき道を決めてしまわないよう注意する必要があります。

4)それでも「向いてないから辞めたい」と思った時は

さまざまな角度から検討した結果、やはり「今の仕事は向いていない」と判断したら、次のステップへと行動を移しましょう。次に考えるべきことは「向いていない」という現状をどう打破するか、という点です。

次の3つの観点から、現状を打破するための方策を講じていきましょう。

まずは自分の行動や時間経過によって解決可能か考える

まずは自分の行動や時間経過によって解決可能か考える:■上司へ自分から歩み寄ってみる ■数年後の異動を待ってみる など

仕事が自分に向いていないと感じる原因が、自分自身の行動や時間の経過によって解決できないか考えてみましょう。

たとえば、仕事の捉え方が上司と異なる場合、上司の考えをより深く知る余地が残っているかもしれません。

上司の意図や目的をより詳細に理解しようとする中で、仕事の捉え方の幅が広がる可能性もあります。
上司と「合わない」と決めてしまう前に、今いちど自分から歩み寄ってみるのです。

あるいは、上司か自分のどちらかが数年後に異動を命ぜられることも考えられます。
直属の上司が変わることで、それまでの「合わない」という感覚が嘘のように解消されるケースは少なくありません。時間が経過することで解決する見込みがあれば、今すぐ退職・転職を検討するのは性急でしょう。

「これから先の望ましい働き方」について、キャリアプランを描いてみる

「望ましい働き方」について、キャリアプランを描く:現状を変えたいだけでなく、「なぜ変えたいのか」をゴールから逆算しておくことで転職理由にも説得力が生まれる。

仮に転職するとしても、「前職が自分には合わなかった」というのは転職理由としてやや「弱い」と言わざるを得ません。「隣の芝生は青い」と感じて転職した結果、転職先でも同じような理由で「合わない」と感じる可能性があるからです。

今の仕事が「合わない」のであれば、逆に「どんな働き方・貢献を求めているのか」を具体化しておく必要があります。自分にとって「これから先の望ましい働き方」を考えることは、今後のキャリアプランを考えることに他なりません。

現状を変えたいだけでなく、「なぜ変えたいのか」をゴールから逆算しておくことで、退職・転職理由に説得力がもたらされます。中長期的なビジョンを持って働くことで、モチベーションアップにもつながるはずです。

参考:キャリアプランとは

キャリアプランとは、あなたが将来に望む仕事や働き方を実現するためのプランニング(行動計画)のことをいいます。

具体的には、以下のようにプランを建てていきます。

キャリアプランの建て方 Step1 キャリアの棚卸しを行う これまで経験した業務を洗い出します。そして更に「得意なもの」「これからも続けていきたいこと」についても考えていきます。 STEP2 新たにチャレンジしたいことを考える STEP1で出したリストを見ながら、「新たにチャレンジしたいこと・実現したいこと」を考えてリストに追加します。 STEP3 実現するために、必要な知識・スキルを考える STEP2の「実現したいこと」を叶えるために、どんな知識・スキルが必要になるか、またそのために求められるアクションを考えます。 STEP4 キャリアプランのスケジュールを建てる STEP2と3で導き出した「実現したいこと」と「必要なアクション」を時系列で整理します。 ※ まず1年~3年のスパンで考えると、整理しやすいです □キャリアプランの例 1年後 実現したいこと ・リーダー職 ・ディレクターとして充分な業務遂行スキルを持つ そのためにやること ・ディレクションスキルを高める ・業界知識を深める 3年後 実現したいこと ・マネージャー職 ・プロジェクトの責任者として活躍 そのためにやること ・マネジメントスキルを高める ・育成スキルを高める 5年後 実現したいこと ・自身のサービスを手掛ける、または独立起業 そのためにやること ・事業運営の上流から下流までの経験 ・経営の知識を深める

キャリアプランを建てる際、まず「キャリアの棚卸し」を行います。

キャリアの棚卸しで出てきた経験(または知識・スキル)をもとに、あなたが新天地でチャレンジしたい働き方をイメージし、そしてそれを実現するためにどんな行動が必要かを考えていきます。

キャリアプランは、上記の「キャリアプランの例」にあるように時期ごとに「実現したいこと」と「そのためにやること」を表形式に落とし込むと、そのイメージを整理しやすくなります

ポイントは、半年や1年ではなく、3年・5年といった中長期的な期間を見据えることです。
今のうちにマスターしておくべき知識・スキルや取得しておくべき資格が出てくるかもしれません。

数か月に1度のペースでキャリアプランを考えておくと、普段においてもキャリアの軸を持てるようになり、迷いのない判断をしやすくなります。

キャリアプランの描き方を詳しく見る

客観的意見も参考にしてみる

客観的意見も参考にしてみる:現実的な相談相手としては上司や先輩、転職エージェントなど

仕事に向いていないことをきっかけに転職するのが適切か判断する際、第三者の意見を参考にするのも1つの方法です。現実的な相談相手としては上司や先輩、転職エージェントのキャリアアドバイザーなどでしょう。

ただし、身近な人に乗ってもらえたとしても、相談した相手がキャリア選択に関して熟知しているわけではありません。今のあなたにとって最適な選択肢を必ず示してくれるとは限らないのです。

また、転職エージェントに登録した場合、転職意思が十分に固まっていないとサポートの優先順位が低くなる可能性があります。対応を後回しにされてしまい、キャリア相談に十分対応してもらえない場合もあるのです。

人に相談するのであれば複数の相手に相談し、さまざまな意見を聞いておくことをおすすめします。複数のアドバイスを元に判断することで、よりバランスの取れた視点を持ちやすくなるはずです。

まとめ)「今の仕事は自分に向いていない」と思い込まないことが大切

仕事がうまくいっていない・成果が挙がっていないとき、「この仕事は自分に合っていない」と結論づけるのは簡単です。「向いていないのだから仕方がない」と考えることが、ある種の逃げ道にもなり得るでしょう。

しかし、「向いていない」理由を深掘りし、解決するために手を尽くしたかどうかは、今後のキャリアにも影響を及ぼしかねません。ともすれば、仕事で壁にぶつかるたびに「向いていない」ことを理由に挙げる「逃げ癖」がついてしまう恐れがあるのです。

今回の記事を参考に、今の仕事が本当に向いていないのかじっくり考えてみてください。熟考した上で「やはり環境を変えよう」という結論に至ったのであれば、後悔のないキャリアの選択ができるはずです。