30代の転職活動で「スキル不足・経験不足で自信がない…」と感じた時の対処法
[最終更新日]2022/01/31

30代の社会人にとって、転職はキャリアアップを図るチャンスといえます。
社会人として経験を重ね、知識・スキルが身についてきた30代のビジネスパーソンを求める企業は非常に多いからです。
一方、転職活動をしたいと思っている30代の人の中には「自分のスキルに自信がない」「経験不足を感じる」という人もいるでしょう。
スキルや経験に自信が持てないことが原因で、転職のハードルが高いと感じていないでしょうか?
目次
1)「30代 スキルなし・実績なし」に当てはまる人材とは?
はじめに「30代でスキル・実績がない」という状態にどのような人が該当するのか、具体的に挙げていきます。
自分に自信が持てないのか、客観的に見てスキル・実績不足であるのかは、転職活動を進めていく上で重要なポイントです。
もし次の3つの特徴に当てはまるようなら、スキル・実績面が転職活動時のネックとなる可能性があるでしょう。
その1 アピールできる仕事の成果がない

もし採用面接の場で「これまでの実績を教えてください」と言われた場合、どのように答えますか?
アピールできそうな成果をいくつか思い浮かべ、具体的な事例を挙げながら説明できるでしょうか。
30代の中途採用者に対して、多くの企業は具体的な成果を求めています。
過去に優れた成果を挙げてきた人材であれば、転職後も能力を発揮して活躍できる可能性が高いからです。
アピールできそうな実績が見当たらない場合、少なくとも「前職での活躍を足がかりに転職先を確保する」ことは困難でしょう。
30代で優れた成果を残している人材は数多くいます。彼ら・彼女らと同じフィールドで闘うべきではないのです。
ただし、「成果を伝えられない=転職できない」とは限りません。実績や成果とは別のアピールポイントを探す必要があるでしょう。
その2 これまでの経歴で、キャリアの一貫性がない

過去に複数回の転職経験がある人や異業種への転職を経験してきた人にとって、キャリアの一貫性を問われるのは痛手でしょう。
同業種で順調にステップアップしてきたなど、キャリアに一貫性が見られるほうが望ましいのはたしかです。
キャリアに一貫性が感じられないと、「何を目指して働いてきたのかが分かりにくい」と思われがちです。
身につけてきたスキルや業務知識が多方面にわたることから、自分にとってのコアスキルを伝えにくいのも難点でしょう。
しかし、「キャリアに一貫性がない=転職できない」とは言い切れません。
現に、異業種への転職を成功させる人や、転職回数が多めでも採用される人は存在します。
キャリアに一貫性がないのであれば、それを上回るキャリアプランや事前準備をして選考にのぞめばいいのです。
その3 未経験の業界・職種へ転職しようとしている

完全に未経験の業界・職種への転職を希望している場合、応募先で「スキル・実績がない」と判断される可能性が高いでしょう。
30代(とくに30代後半)から未経験の分野へ転職できる確率はゼロではありませんが、かなり選択肢が限られてしまうのが実情です。
未経験の業種・職種といっても、前職までの経験で生かせる面があれば「完全な」未経験者ではありません。
たとえば、営業職が未経験でも前職でコンサルタントを経験しているのなら、営業に必要なスキルの一端は身についているでしょう。
前職の経験が生かせる可能性が非常に低い「完全な」異業種・異職種に転職できるのは、20代までと考えたほうが無難です。
もし転職希望先の業種・職種が未経験であることが「知識・スキル不足」の原因であれば、応募先を再検討する必要があるでしょう。
2)そもそも、30代の社会人に企業は何を求めているのか
経験・スキルに自信が持てない人が確認しておくべきこととして、「30代の社会人に企業は何を求めているのか?」が挙げられます。
企業の人材ニーズを把握することで、自身の経験・スキルのうちアピール可能なものが見つかる可能性があるからです。
30代の社会人に企業が求める要素を、30代前半と30代後半に分けて解説します。
自身がこれまでに体得してきた経験・スキルと照らし合わせ、アピール可能な面がないかチェックしてみましょう。
30代前半=業務の基本スキル+マネジメントスキル

30代前半の社会人に対して、募集企業は次のことを想定しています。
- 業務の基本スキルはおおよそ身についている(=ゼロベースで研修を実施しなくてもよい)
- 初歩的なマネジメント経験、またはマネジメントに必要な資質を備えている
- 入社後は比較的短期間で即戦力となり、活躍できる見込みがある
20代の若手と大きく異なるのは、一定の社会人経験があり、かつ経験してきた業種・職種の基本を一通り理解しているという点です。
若手を採用する場合と比べると、入社後の育成コスト(時間・費用・労力)が抑えられることを期待していると考えられます。
スキル・経験が期待する水準に達していない30代を採用するなら、20代を採用したほうが得られるメリットは大きいでしょう。
30代前半の人材に対して「20代の若手人材を採用するよりも多くのメリットを得られる」と企業が判断するかどうかがポイントです。
30代後半=若手にはない優れた実績・スキルを持っていること

30代後半の社会人に対して、募集企業は次のことを想定しています。
- 経験業種・職種を深く理解しており、即戦力として活躍できることは「前提」
- マネージャーとして優れた実績を挙げている
- 特定の分野で優れた専門スキルを持っている
上記の通り、即戦力としての活躍が期待されるだけでなく、+αの実績・スキルが求められているのです。
30代前半までの人材ではなく、あえて30代後半の人材を採用するには「何らかの決定打」が必要になると考えてください。
若手にはない優れた実績・スキルを持ち、組織を引っ張っていくことへの期待を寄せてもらえれば、30代後半での転職は可能です。
30代後半に入ると転職のハードルが高くなるといわれるのは、こうした背景によるものと考えられます。
3)「スキルなし・実績なし」の30代が転職成功するための4つのポイント
希望する転職先が求める要件に対して自身のスキル・実績が不足していると感じる場合、どう対処したらいいのでしょうか。
ポイントは、「スキル・実績不足を補完するためのアピール」が必要になることです。
次に挙げる4つのポイントを参考に、スキル・実績不足を跳ね返していきましょう。
企業研究をしっかり行い、「企業が求める人物像」を把握しておく

自身の経験・スキルが不足していると感じるのであれば、応募先企業を念入りにリサーチして求める人物像を把握しましょう。
企業が最も欲しいのは「自社の理念や方針とぴったり合う人材」です。
しかし、完全にフィットする人材と簡単に出会えるとは考えていません。求める条件のうち、どれか1つに該当していれば選考対象となる可能性があるでしょう。
企業が求める人材像は、求人情報に掲載されている文言だけでは十分に把握できないこともあり得ます。
事業内容や企業理念、社風などを掘り下げてリサーチし、実際にどのような人材を求めているのか仮説を立てていきましょう。
求める人材像に近い要素が自分自身にあれば、集中的にアピールすることで採用に近づくはずです。
経験・スキル不足を補う上で、企業研究は重要なカギを握ると考えてください。
企業研究 見るべきポイント
企業研究を行う際に、優先して見るべきポイントは以下の通りです。
チェック項目 | 確認ポイント | どこで確認するか |
---|---|---|
事業内容 | 自分自身の知識領域にあるか、また今後も興味・関心を持続して持ち続けられる内容かを確認する | 企業HP |
主力商品・サービス | その商品・サービスの開発・運用を自身が携わることになる際に、どの範囲まで知っていて、どの範囲を知らないかを確認する | 企業HP、業界ニュース、四季報、業界地図、競合他社のHP等 |
強み・独自性 | 同業他社をいくつか確認し、「この会社ならではの特色・強み」がどこにあるかを見出す | |
企業理念 | 企業理念から、求められる人物像(主にスタンス面)をイメージし、自身との適合性を家訓する | |
社風・雰囲気 | 歓迎される人物像や業務への取り組み姿勢をイメージする | インタビュー記事、口コミサイト等 |
求められる知識・スキル | 現在の自身の知識・スキルと照らし合わせて、過不足を確認する | 企業HP、求人票等 |
また、企業研究は転職エージェントから情報収集するのも有効です。自身で確認していくことへの難しさを感じる方は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
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資格取得も視野に入れておこう

転職活動においては、「資格よりも経験・実務スキル」とよくいわれています。
本来、資格は実務経験を補強するためのものであり、資格自体が転職の成否を左右する要因にはなりにくいと考えられているのです。
ただし、「経験・スキル」の面で自信がない場合、資格取得は有力なアピールポイントとなる可能性があります。
少なくとも資格取得に必要な基礎的な知識が身についており、知識が全くない状態で応募しているわけではないと伝わるからです。
「この人は、知識・スキルの獲得に積極的な人なのだろう」という印象を与えることもできるでしょう。
エンジニアなどの専門職であれば、スキル・実績を補う技術系の資格は強みになります。
営業や企画といった職種であれば、携わる分野・領域に関わりの深い資格を選んで取得を目指すことをおすすめします。
30代の転職で、有利になる資格とは?
エンジニアや医療・介護などの技術職(専門職)においては、多くの資格が存在します。
目指す業界のトレンドや企業の事業内容を確認したうえで、取るべき資格を見出していくと良いでしょう。
一方の企画職や営業職のようないわゆる「総合職」においては、自身のこれからのキャリアプラン実現に寄与できる資格を選んでいくことが大切です。
たとえば、以下のような候補が挙げられるでしょう。
【実務・マネジメント】系 |
|
---|---|
【人事・労務】系 |
|
【財務・経営】系 |
|
【語学・英語】系 |
|
【金融・保険・不動産】系 |
|
これらの中から、「この資格を取ることによって、自分の目指したいキャリア像を実現できる」と思えるものを目指すと良いと思います。
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「ポータブルスキル」をアピールする

ひと口に「スキルに自信がない」といっても、さまざまなレベルが考えられます。
スキルには大きく分けて「専門スキル」と「ポータブルスキル」の2つがあります。
特定の業種・職種に依存しない汎用的なポータブルスキルであれば、アピール可能なケースがあるのです。
たとえば、現職までで次のような場面を経験したことはないでしょうか。
- 締め切りに間に合うよう、計画的に仕事を進めた
- 会議で意見が対立したとき、調整役に回って意見をまとめた
- 後輩の教育担当者として仕事を教えた
こうした経験は「スキル」とはいえないのでは?と感じる人も多いでしょう。しかし、転職して働く環境が大きく変わる中、汎用的に活用できるポータブルスキルは想像以上に高く評価されることがあるのです。
ポータブルスキルとは
業種や職種が変わっても通用するスキルのことを、「ポータブルスキル」と呼びます。
スケジュールを正確に立てる「計画力」や業務のPDCAを回していく「推進力」、「対人コミュニケーション」などがこれにあたります。
ポータブルスキルは、大きく「(個人の)業務遂行」に関わるスキルと、「コミュニケーション」に関わるスキルに分けることができます。
ポータブルスキルの例
区分 | ポータブルスキル | 説明 |
---|---|---|
業務遂行分野 | 現状把握・情報収集力 | 課題や目標設定の前に行う現状の把握や情報分析などを適切に行う能力 |
課題設定力 | 今注力すべき課題と、そのための仕事の進め方を見定める能力 | |
計画力・調整力 | 目標達成に向けての適切なスケジュール立て、および関係者や調整事項を整理する能力 | |
遂行力 | 課題・目標に向けて遂行する能力 | |
対応力・柔軟性 | 先のことを予測したり、イレギュラーな事態にも臨機応変に対応する能力 | |
対人コミュニケーション分野 | 社内対応力 | 上司や他部署の人たちの指示を適切に処理したり、必要に応じて協力を仰いだりと、適切なコミュニケーションを用いて協働していく能力 |
社外対応力 | 顧客・取引先とのコミュニケーションから、相手の求めていることをいち早く察知し行動し、信頼関係性を高めていく能力 | |
部下育成・マネジメント力 | 部下を適切に指導・育成・評価し、成長を促していく能力 |
ポータブルスキルを磨いていくことによって、幅広い業務で活躍できるだけでなく、自身の求めるキャリアを切り拓きやすくなります。
ポイントは、現在の業務または過去に携わった業務において「どのポータブルスキルが関わっていたか」を意識しておくことです。
ポータブルスキルは無意識的に蓄積・発揮されることが多いですが、意識することによってスキルアップの速度を高めていくことができます。
また、人は苦手分野に対してこちらも無意識的に「避けて通ろう」としてしまうことが多いです。
上記のポータブルスキル一覧を見て、もしあまり経験を積んでいないと感じられる項目があったら、意識して積極的に取り組んでおくと良いでしょう。
転職エージェントなど、「第三者の意見」を参考にする

前述の「ポータブルスキル」に関してもいえることですが、自分では見過ごしていた経験が応募先で評価される場合があります。
もしかしたら、「経験・実績がない」のではなく、「経験・実績をアピールする切り口を見誤っている」のかもしれないのです。
自身の人材価値やスキルに対する評価は、主観ではなかなか把握しにくいでしょう。第三者の意見を取り入れることで、これまで気づいていなかったアピール方法が見つかることは十分にあり得ます。
客観的な意見を聞くには、転職エージェントに相談するのが最も近道です。
多くの転職希望者の相談に乗ってきた転職エージェントなら、アピールポイントが適切か客観的にアドバイスしてくれるでしょう。第三者の意見を参考にするためにも、転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職活動の際には、殆どの人が「転職エージェント」を利用しています。
その主な理由は、国内の少なくない企業がハローワークや転職サイトではなく転職エージェントのみに「非公開求人」を出しているからです。

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ですが、私たちが転職エージェントを利用する際は「求人を紹介してくれる人」としてではなく、「転職活動全般を相談できる人」として活用したほうがより効果的でしょう。

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それ以外のサービス、例えばキャリアプランのアドバイス(キャリア相談)、書類添削、面接対策などの選考通過のためのサポートも受けることによって、転職成功の確度を高めていけるはずです。
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あなたに合った転職エージェント(または担当アドバイザー)を見つけるためにも、はじめに2~3つのサービスに登録して、利用のしやすさやコミュニケーションの取りやすさを比較しておくことをおすすめします。
4)30代の支援実績が豊富なおすすめ転職エージェント
転職エージェントには各社に特徴や強みがあります。30代の転職支援実績が豊富で、過去に多くの成功事例を持つ転職エージェントを活用することが転職成功の近道でしょう。
次に挙げるのは30代の転職支援に強く、実績も豊富な転職エージェントです。特徴とおすすめポイントを紹介しますので、自分に合った転職エージェント2〜3つに登録しておくことをおすすめします。
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リクルートエージェントは国内No1の求人数と転職支援実績を誇る転職エージェントです。
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リクルートエージェントの活用メリットとおすすめポイント
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dodaの活用メリットとおすすめポイント
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マイナビエージェント|じっくり・丁寧なサポート。若手社会人への転職支援に強い
マイナビエージェントは専門知識を持つキャリアアドバイザーが一人ひとりの転職者に対して丁寧に向きあい、きめ細かなサポートをしてくれることで知られる転職エージェントです。
とくに20代〜30代前半の転職サポートを得意としており、志望動機のブラッシュアップや面接指導を的確に行ってくれます。
マイナビエージェントの活用メリットとおすすめポイント
業界ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しており、専門知識を持つプロからアドバイスしてもらえるのが特徴です。業界・職種に特有の転職事情を熟知したキャリアアドバイザーに相談したい人に適しています。

引用元:マイナビエージェント公式HP
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