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職場で喧嘩をしてしまった時。対処法と、自分の感情を落ち着かせる方法

[最終更新日]2022/11/12

会社組織で働いていると、さまざまな利害関係から感情のもつれが生じることがあります。意見の違いが有益な議論を生むこともあれば、感情が高ぶって喧嘩に発展してしまうことも起こり得るでしょう。

この記事を読んでいるあなたは、職場で同僚や上司と喧嘩をしてしまい、そのことを気に病んでいるかもしれません。

職場で口論になってしまった場合、どのように対処していけばいいのでしょうか。また、どうすれば自分自身の気持ちを整理することができるのでしょうか。

目次

職場での喧嘩をしてしまった時、まず気にするべきは周囲への影響

大前提として、職場では複数の人が就業しています。喧嘩をした相手と自分の2人だけの組織なら、あくまでも個人間での問題として解決を図っていくことができるでしょう。

しかし、当事者以外の人が周囲にいることを踏まえると、職場で喧嘩をしてしまうことは個人的な問題に留まりません。

喧嘩をした相手のことが頭から離れないかもしれませんが、あえて視点を変えてみましょう。最近話題になった事例を元に、職場での口論が周囲に与える影響について考えていきます。

第94回アカデミー賞での、ウィル・スミスの「平手打ち」について

第94回アカデミー賞授賞式での出来事は、皆さんも鮮明に記憶していることでしょう。
俳優のウィル・スミス氏が、プレゼンターを務めたコメディアンのクリス・ロック氏の悪質なジョークに憤慨し、壇上で平手打ちをしたのです。

この出来事について、「スミス氏の立場」と「周囲にどう映ったか」という2つの視点から見ていきます。

スミス氏の立場

  • 自分のことではなく、家族について公の場でからかわれた
  • 妻の髪型は病気に起因しており、本人の意思ではない
  • 妻に反論の機会は与えられておらず、一方的に言い放たれた

周囲にどう映ったか

  • アカデミー賞受賞者という世界的なスターが公の場で暴力をふるった
  • 女性を擁護するために男性が暴力を行使することは正当化されるべきなのか
  • 世界中に配信される映像としては明らかに想定外であり、ショッキングだった

ご存知の通り、一連の出来事は数多くの議論を呼びました。
スミス氏の行為を擁護する人も批判する人もいますが、少なくとも「周囲に多大な影響をもたらし、波紋を広げた」ことは事実です。

どんなに自分に正義があったとしても、争いは周囲に影響を与える

職場で喧嘩をするほどの事態であれば、相応の理由があったことは間違いないでしょう。
自身の主張や正義を貫くために、やむを得ず語気を荒らげたのかもしれません。

しかしながら、自分の主張が正しかったのかどうかは別として、その諍いは周囲の他の人たちにも少なからずの影響を及ぼすことは考慮するべきでしょう。

あらゆる職場には「安全配慮義務」があります。
従業員が安全に就業できるよう、十分に配慮することが義務づけられているのです。

従業員同士が言い争い、喧嘩に発展するような職場は安全とは言いがたいでしょう。
もし喧嘩をしている様子を見て恐怖を感じた従業員がいたとしたら、職場環境を悪化させてしまった恐れがあるのです。

2)職場で喧嘩をしてしまった時の対処法は?

では、すでに職場で喧嘩をしてしまっているとしたら、どのように対処していけばよいのでしょうか。自分自身の内面の問題として処理していくにあたって、やるべきことを順を追って解説していきます。

自分の気持ちの余裕を取り戻す

言い争いをした後の心は「怒り」に支配されています。

怒りが心の大部分を占めてしまうため、物事を冷静に考える余裕がなくなってしまいがちです。
うまく対処しようと試みたとしても、怒りが出発点になっている限りは火に油を注ぐ結果になりかねません。

そこで、まずは自分の気持ちに余裕を取り戻し、冷静に考えられる状態にする必要があります。次に挙げる手順を参考に、気持ちの余裕を取り戻しましょう。

まずは深呼吸、体操。それでも収まらないなら食事、睡眠、親しい人の会話

人の感情を司る仕組みは非常に複雑で、完全に解明されているわけではありません。
一方で、感情は身体面の影響を少なからず受けるともいわれています。
深呼吸や軽い運動、ストレッチなどをすることによって、興奮モードにあった自律神経が落ち着いて、リラックスした気持ちになることは少なくないのです。

ただ、あまりにも感情が高ぶっているときには「それどころではない」と感じることもあるでしょう。
深呼吸をしても怒りが収まらない場合や運動する気分になれない場合は、食事や十分な睡眠、親しい人との会話を通じて冷静さを取り戻す方法もあります。

語弊はあるかもしれませんが、一時的に「気を逸らす」ことで自分自身の怒りを客観視してみましょう。

いったん冷静になってみると、「あんなに怒るほどのことでもなかったかもしれない」「短絡的になっていたのでは?」といったように、自身の感情や行動を客観的に振り返る余裕が生まれてくるはずです。

怒りの感情を抑えるのは難しいものです。
だからこそ、一時的に怒りとは無関係の行動を意識的に取り入れることで、余裕を取り戻すための機会を自分自身に与えていきましょう。

落ち着いてきたら、相手への理解を「これまで以上に」深める

気持ちがやや落ち着いてきたら、次に考えておきたいのが「相手にとっての正義」です。

言い争いになるほど強硬に主張した以上、相手にも相手なりの「正義」があったはず。いったん感情を抜きにして、相手の行動や発言を振り返ってみましょう。「なぜあのような発言・行動をしたのか」を分析する視点を持つことが大切です。

重要なポイントとして、相手の考えや行動を「許す」「受け入れる」のではなく、あくまでも「考えや主張の違い」を認識することに留めてください。
相違点を理解することが自己理解につながり、自分自身をよりよく知ることが結果的に癒やしにもなるからです。

喧嘩をしている最中には、相手のことを十分に理解した上で自分も主張していると思いがちです。
しかし、その見方は「自分から見た相手」でしかなく、主観のフィルターがかかっている可能性が高いといえます。

相手の靴を履く」という言い方があるように、相手の立場になって想像力を働かせることで、見落としていた視点や考え方に気づくこともあるはずです。

信頼できる上司または同僚に、仲裁に入ってもらう

一度「喧嘩」まで発展してしまった関係性は、すぐに元通りに修復するのが難しい場合があります。
当事者間の感情にしこりが残っていたり、お互いに対する先入観が先立ってしまったりしやすいからです。

直接対話をすることで修復できそうなイメージが湧かないようなら、信頼できる上司や同僚に仲裁を依頼してみましょう。
第三者が介入することで、お互いの言い分を客観的に聞いてもらうことができます。喧嘩になった相手の口から直接言い分を聞くよりも、第三者を介して聞いたほうが気持ちの上でも負担が少ないでしょう。

また、第三者が仲裁に入ることで、自分からは見えていなかった相手の状況や言葉の真意が見えてくることもあります。

これは自分自身についても言えることで、中立な立場の人に対しては本心を話せることもあるのです。信頼できる人物が社内にいれば、仲裁に入ってもらうことも選択肢に入れておきましょう。

自分と相手の負の感情を減らすための行動を取る

他人は自分を映す鏡」という言葉があります。周囲の人が好意的な反応をしてくれないのは、自分自身が周囲に対して心を開いていないことが原因だったりするものです。

口に出さなくとも、相手に対して抱いている感情は良くも悪くも伝わっていることが少なくありません。

これは喧嘩をした相手についても言えることです。
相手に対する負の感情が増幅していけば、再び相手は敵意を向けてくる恐れがあります。
自分自身の負の感情を減らしていくことが、結果的に相手の負の感情を減らすことにもつながるのです。

たとえば、「相手が自分の言い分を聞こうともしない」と感じているとき、自分自身も気づかないうちに相手の言い分を聞くことを拒んでいたかもしれません。
意識的に傾聴を心がけていくことで、相手もまた言い分を聞こうという気持ちになってくれるでしょう。

ただし、負の感情を減らすための行動を取ることは決して容易ではありません。
表面的に取り繕っても本心は伝わってしまうものです。

もし負の感情を減らすことが難しいようなら、次章の対処法を読み進めてみてください。

3)相手への負の感情が増え続けている場合は

さまざまな方法を試してもなお、相手への負の感情が増え続けているようなら、自分の中だけでは処理できない問題なのかもしれません。
世の中にはいろいろな人がいますが、気の合う人がいる一方でどうしても馬が合わない人は誰にでもいるものです。

どうしても相手のことが許せない・この人とは合わないと感じたら、次の方法を試してみましょう。

環境を変える

冷静になって考えてみても相手のことが許せないようなら、環境ごと変えてしまうのも1つの方法です。

相手と直接的に関わる機会がなくなれば、負の感情を相手にぶつけることもなくなります。具体的には、次の方法が考えられるでしょう。

  • 担当業務や所属するチームを変更してもらうよう申し出る
  • 部署異動や配置転換を願い出る
  • 転職する

ただし、どの方法をとる場合にも「考えが合わない相手を避ける」ことを唯一の目的にしないことが重要です。
きっかけが職場で喧嘩をしたことだったとしても、環境を変えるという選択が結果的に最善のものとなるよう、プラスαで今後の計画を考えておくことをおすすめします。

たとえば「自分はこれからどんな働き方・生き方をしていきたいのか?」といったことを取ってじっくりと時間を取って考えておきましょう。
十分に考えた上で行動すれば、「相手を避ける」ことだけが目的化するのを防げるはずです。

理解を示してくれる人に相談する

環境を変える以外にも、時間をかけて自分自身の気持ちを整理していく方法があります。
すぐに相手との関係性を修復しようと試みるのではなく、時間が解決してくれるのを待つのです。

ただしこの場合、自分に対して理解を示してくれる人に相談することをおすすめします。
相談した結果、その人が有効な解決策を示してくれるわけではないかもしれません。

しかし、一連の出来事や自分の思いを話していくことで、自分自身の思考や感情が整理されていく効果はあるはずです。人に話すことで冷静になり、自分の行動や考え方の癖を客観的に観察できるようになるでしょう。

負の感情は無限ではありません。負の感情を増幅させ続けていければ、「怒り続けることに疲れた」といった状態になる時期が必ず来ます。

時間をかけてでも自分自身の気持ちを整理していくために、理解を示してくれる人に相談してみてはいかがでしょうか。

4)他の人の職場喧嘩の事例──長年の鬱憤を社長にぶつけた、その結果は。

最後に、職場で喧嘩をしてしまった方の事例を紹介します。喧嘩の相手は同僚ではなく「社長」だったとのこと。もし自分だったらどのように対処するか、想像しながら読み進めてみましょう。

ITベンチャー企業のWebコンテンツ事業の責任者として働いていました。

事業部の社員数は100名強。年間の売り上げは25億ほど。その業界で言うと、大体中の上くらいの立ち位置でした。

とはいっても、その数年前までの売り上げはわずか年間2,000万ほどで、毎月赤字を数百万も出ている、超赤字部署だったのです。
その時期はとても大変でした。私含め、多くのメンバー(当時は20名ほど)は終電ぎりぎりまで仕事して、泊りになることも週に何度もあって。

まさに寿命を縮めるような働き方をしていました。

何度かのサービスをリリースし、その多くが失敗して。でも諦めずに作り続けて。そうして1年経った頃に、ようやく一本ヒットと言えるタイトルを出せて──。

それからすべてがガラッと変わりました。事業部に笑顔が増えて、社員のやる気がみなぎってきて、社内での私たちの見られ方も変わっていって。

その年の社員旅行は香港だったのですが、そこで私たち事業部が表彰されて、何人かはうれし泣きしていました。

──忘れられないですね、あの時の光景が。

<中略>

事業が拡大するにつれて、私の待遇も上がっていきましたが、それに反比例するかのように、代表との仲が悪くなっていきました。

代表は絵に描いたような「ベンチャー社長」という感じで、とにかく周囲からの見られ方を気にする。上場してからはその傾向がより強まっていって。

「明らかにそれは悪手だろう」という戦略も、株主やIRを意識してやってしまうのです。例えば、ネームバリューはあるが将来性は乏しい企業と「戦略的事業提携」を組んで、将来性のある進出分野を切り離してしまったり、どう考えてもミスマッチな企業を買収してしまったり・・・

そのしわ寄せは全部こちらに来ました。私はサービス開発に集中できなくなり、組織も古株メンバーと買収で入ってきた新参メンバーとで対立が起きたりして、・・・そのうち事業部の売り上げも落ちてきて。

いつも代表と言い争ってましたね。彼はいつも自分をきれいに見せようとするから、自分の落ち度は認めない。でも、こっちはどんどんしんどくなる。眠れない日が続きました。会議中、なんども代表を殴りたい衝動に駆られていました。そして、業績もまた、どんどん落ち込んでいきました。

そのうち、代表は外から役員クラスの人員を事業部に招き入れました。──つまり、私の後釜候補です。それからは、まあお決まりのパターンですね。私は干されて、そして退職することになりました。

転職体験談:ITベンチャー企業の取締役から一転、社長との対立から鬱(うつ)にK

解説|「相手の靴を履く」ことの難しさ

上記のエピソードでは、次の点が客観的な事実といえます。

  • 社長との関係性が初めから悪かったわけではない
  • 事業の成功とともに社長との仲が険悪なものになっていった
  • 事業の成長はこの方の貢献によるところが大きい
  • 社長の方針により、事業部の業務量が増えた

一方、「私」の主観が少なからず入っているのは次の点でしょう。

  • 社長は周囲からの見られ方を気にするタイプ
  • 上場以降はとくに戦略に悪手が目立った
  • 社長は自分の落ち度を認めない

では、社長自身はどのような心境だったのかを想像してみましょう。
上場したことによって、株主から厳しい目を向けられるようになるのは間違いありません。自社の実態を踏まえれば、自身の戦略が悪手であることは認識していたのではないでしょうか。

本当は「私の戦略は間違っていた」「上場は時期尚早だった」と弱音を吐きたくなる気持ちを必死に抑えていたのかもしれません。
人の感情を想像するのは容易なことではないのです。自分自身に負の感情が鬱積している状況であれば、なおさら相手を中立な視点で捉えることは困難になっていきます。

「相手の靴を履く」ことは、一筋縄ではいかない難しさを孕んでいるのです。

まとめ)仕事をしていく以上、摩擦は避けられないもの。しかし——。

職場で公然と喧嘩をするのは、本来であれば望ましいことではありません。
しかし、真剣勝負で仕事に臨んでいる以上、意見の対立や考え方の違いや言い争いに発展する可能性は十分にあるのが実情です。

しかしながら、職場では複数の人が働いています。
職場で口論をすることは、当事者以外の方々にも少なからず影響を与え、職場環境を悪化させる恐れがあることは十分に理解しておく必要があるでしょう。

もし職場で喧嘩をしてしまったら、本記事をぜひ思い出してください。
感情を整理するとき、相手との関係性を修復するとき、あるいは環境を変えるとき——、今回紹介してきた考え方が少しでも役立てば幸いです。

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