20代が「会社辞めたい・仕事辞めたい」と思った時に、意識したい3つのポイント
[最終更新日]2021/02/23

日々仕事を続けていると、ふと「会社辞めたい」「仕事辞めたい」と思えてくる瞬間は、誰にもあることでしょう。
ですが、20代の人、中でも新卒で初めて入った会社で働いている人にとって、会社を辞めるということは一大事です。
「今の状態で、本当に転職してしまっていいのだろうか」と、なかなか辞める時の判断がつかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
目次
20代・第二新卒の転職に役立つおすすめ転職エージェント
サービス名 | 特徴 |
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1)20代の方が、「会社を辞めたい」と思ったときに、振り返っておくべきこと
「会社を辞めたい」と思ったとき、後先を考えず衝動的に辞めてしまうのはリスクが伴います。まずは自身を振り返り、「本当に辞めるべきかどうか」を客観視してみましょう。
その際、次の3つの視点が役に立ちます。

- 「なぜ辞めたいのか」の理由を明確にしておく
- 今の自分が「会社の求める力を十分に発揮できているか」を考える
- 今持っている知識や情報に偏りはないかを考える
では、これらの3つの視点について、詳しく見ていきたいと思います。
「なぜ辞めたいのか」の理由を明確にしておく

仕事を辞めたいと思ったとき、まず振り返っていただきたいのが、「自分はなぜ会社を辞めたいと考えているのだろう?」という点です。
たとえば、「毎日残業続きなのに、給与が見合っていない」であったり、「会社の先行きが不安」など、「自分の理想としていた現状とはかけ離れている」ことが、会社を辞めたいと考えるきっかけになっていることも考えられます。
まずは「会社を辞めたい」と思う理由を、思いつくまま紙に書き出してみましょう。
辞めたい理由を書き出したら、「それは会社を辞めれば解決できる問題なのか」を考えてみてください。たとえば「仕事にやりがいが感じられない」といった理由を挙げた場合、それは転職後して新しい会社に行っても同じように起こってしまう可能性があります。
このように、まずは「なぜ会社を辞めたいのか」、そして「それは転職で解決できる問題なのか」を振り返ってみましょう。
今の自分が「会社の求める力を十分に発揮できているか」を考える

会社を辞めたい理由として「正当な評価をもらえていないと感じるため」という理由を挙げる方もいらっしゃるかもしれません。
上記のような理由を挙げた際に振り返っておきたいのは、「今の自分の働きは、周囲の価値貢献に役立っているといえるか」といったポイントです。
会社・上司から下される評価については、ついつい「同期の○○よりも、自分の方が仕事ができているのに」といった近視眼的な視野に陥りがちです。
しかし、会社に属する社会人として大切なのは、身近な人と比べた場合の評価ではなく、別の組織に属した場合でも同様に評価される力を発揮していけることです。
「(今の会社の中で)もっと評価されたい」「(今の上司に)もっと努力を見て欲しい」といった考え方になっているとしたら、「そのために、より会社の役に立つにはどんな仕事をしていくべきか」「今よりももっと貢献できることはないだろうか」といった考え方に切り替えてみると、視野が広がり今まで思ってもいなかったような柔軟なアイデアが産まれやすくなるかもしれません。
そして、そうした広い視野を持つことは、仮に転職した場合も変わらず力を発揮しやすくなるのです。
今持っている知識や情報に偏りはないかを考える

漠然と「この会社は良くない」と感じて仕事を辞めようとしている場合、一度その判断を疑ってみてもいいかもしれません。
たとえば現在、所属するA社での職場の人間関係に悩んでいる場合、「B社はとてもアットホームな職場らしいよ」という話を聞くと、「B社の方がいい会社だ」と思ってしまいがちですが、B社であっても「アットホーム」とされているのは限られた部署だけの話である可能性もあります。
同じ会社で働き続けていると、他の職場の状況についてはなかなか把握できる機会がありません。そのため、自分が持っている知識や情報は日々古くなり、実態とは異なるものになりつつあるかもしれないと疑う気持ちも大切です。
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2)それでも「会社辞めたい」という20代の方に意識してほしい3つのポイント

冷静に自分を振り返ってみて、それでも「会社を辞めたい」と思うのであれば、実際に転職へと向けて一歩踏み出してみてもいいかもしれません。ただし、最初にも述べた通り転職にはリスクが伴うことも忘れずにいましょう。
転職活動をスタートするにあたって、次に挙げる3つの点は重要な心構えとなります。
本格的に転職活動に踏み切る前に、しっかりと準備をしておきましょう。
- まずは、この先のキャリアプランを明確にしよう
- 『オープン・マインド』で面接に臨もう
- とにかく、行動を起こして持続させることが大事!
それぞれにポイントについて、詳しく見ていきましょう。
まずは、この先のキャリアプランを明確にしよう

転職で避けて通れないものの1つに「採用面接」があります。面接では、必ず志望動機が聞かれますが、説得力のある志望動機を話すためには「キャリアプラン」がきちんと描けているかどうかに関わってきます。
たとえば志望動機を「(同じ職種の仕事だから)これまでの経験が生かせると考えたため」と答えた場合、残念ながら企業に納得してもらえる可能性は少ないでしょう。
もちろん、これまでの経験が生かせることも重要なのですが、それと同時に20代後半、30代、40代とキャリアを重ねていくにつれ、「今後はマネジメントの経験も積んでいきたい」「現場経験を生かして経営戦略にも関わりたい」といった、「これから」のことを考えているかどうかも、非常に重要な点なのです。
キャリアプランを描いている人の志望動機は、目標とする将来像から逆算したものになります。「将来的に〇〇を目指したい、そこで御社を志望させていただきたい」という伝え方になるわけです。
採用担当者の側としても、「この人を採用した場合、どういった活躍をしてくれそうか」がより具体的に伝わるため、その分採用への期待も高まります。まずは10年後、20年後のキャリアプランをしっかりと描いておくことが重要です。
『オープン・マインド』で面接に臨もう

採用面接では、自分を売り込むことに熱心になるあまり、「相手に関心を持つ」という視点が抜け落ちてしまわないよう気をつけておかなくてはいけません。
転職は、簡単に言えば転職者の「ここで働きたい」という思いと、企業側の「あなたと一緒に働きたい」という思いが一致することです。そのためには、スキルや経験と併せて、こちらから企業へ関心を持ち接していく心が大切になります。
自分のことに関心を持ってもらい、理解してもらうには、まず志望する企業に対して積極的に関心を持つようにしましょう。「会社は〇〇であるべきだ」「理想とするのは〇〇な働き方だ」といった自分の中でのこだわりや理想像だけに固執せず、相手の声に耳を傾ける「オープン・マインド」が必要なのです。
とにかく、行動を起こして持続させることが大事!

転職を成功させるには、とにかく情報を多く集め、活動量を最大限に高めることが重要です。ある程度場数を踏まないと、面接での話し方やコツがつかめないこともあるでしょう。
初めて転職活動をする人の中には、「仕事を続けながら転職活動をするのは難しいので、退職してから動き始めよう」と考える場合もあるかもしれませんが、これは非常にリスクが高い考え方です。
新卒の就職活動とは違い、転職活動は「いつから始めるのか」「いつごろまでに内定をもらいたいのか」、自分ですべてのスケジュールを立て、管理しなくてはなりません。
転職活動が思っていたよりも長期化することも考えられます。そうなった場合、すでに退職して無職の状態になっていると、失業給付を受給期間を見ながら活動を続けることになり、気持ちに焦りが生じてしまいます。その結果、条件が良くない転職先でも安易に入社を決めてしまう恐れがあるのです。
そのため、転職活動は必ず在職中から始めましょう。
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3)面接で聞かれる、「退職理由」の準備は万全ですか

面接で必ず聞かれる質問の1つに「退職理由」があります。20代や第二新卒が転職する場合、初めて就職した会社を数年間で退職しようとしていることについて、企業側は「うちの会社に入ってもまたすぐに辞めてしまうのではないか?」という目で見ている部分が少なからずあることを自覚しておく必要があります。
退職理由を伝えるときに大切なのは、第三者が聞いて納得できる退職理由かどうか、という点です。「職場の人間関係が良くない」「上司とそりが合わない」といったことはどの職場でも起こりうる問題のため、「原因は勤務先ではなく本人にあるのではないか」と思われてしまう可能性も十分にあります。
なお、一般的にはネガティブな理由よりも前向きな転職理由のほうが、面接担当者の理解を得やすい場合が多いと考えられます。たとえば、「これまでよりも仕事の幅を広げたい」といった伝え方であれば、志望動機と退職理由が合致していますので、「この人は次のステップに進むため転職を検討しているのだな」と理解してもらえる可能性が高いのです。
退職理由や志望動機をきちんと納得してもらえるものにするためには、1章で伝えたような「自分は何のために転職をしたいのか」といった本質的な部分をしっかりと考え抜いておくことが重要になります。その上で、前向きな理由で転職したいという熱意をアピールすることが大切なのです。
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採用面接はグロース・マインドセットで臨もう

面接で「落ちやすい」人の話し方には特徴があります。それは、現状への不満や恐れを固定的にとらえてしまう「フィックスト・マインドセット」と呼ばれる考え方です。
たとえば「残業が多すぎる」ことが理由で転職を検討しているとして、面接でそのまま「残業が多すぎるので転職を考えています」と話したとすれば、「この人は仕事の効率が悪いのかな」と思われてしまいかねません。
よって、転職理由はあなたの「これから実現したい将来像」といったポジティブな内容を伝えつつ、前職の残業問題については「現在の職場では〇〇という点で業務の効率化が可能と考えており、自分にできることから実行するようにしています」と伝えれば、あなた自身は仕事を効率的にこなそうと努力してきたことが伝わります。
このように、より成長していこうと前向きに取り組む意識のことを「グロース・マインドセット」と呼びます。
よく「人柄」という言い方がされますが、面接における人柄には、こうした「前向きさ」「困難な状況を克服しようとする意識」が良い印象に繋がります。グロース・マインドセットを持って面接に臨めば、入社後に多少苦しい時期があったとしても、前向きにとらえて頑張ってくれるだろうと思ってもらえる可能性が高まるのです。
4)20代の方におすすめの転職エージェントと、その活用法
初めての転職活動では、今が転職に適切なタイミングかどうかを見極めるのが難しいと感じられるかもしれません。
そこで、「転職のプロ」である転職エージェントからのサポートを受けることをおすすめします。
転職エージェントではキャリアプランについてのアドバイスや求人紹介、その他書類添削や面接対策など、転職活動をトータルでサポートしてもらえます。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職市場を熟知したプロフェッショナルですので、あなたの知識や情報にもし偏りがあれば、軌道修正したり不足している部分を補ってくれたりする可能性も大いにあるのです。
また、転職エージェントサービスは国内にいくつかあり、それぞれに強みにしている業界やサポート内容も異なるため、なるべく多くの求人やアドバイスに触れるためにも、転職エージェントは複数登録しておくことをおすすめします。

もしもサポートを受けてみて「担当のキャリアアドバイザーのサポートに不満を感じる」といった場合には、担当者の変更も可能です。
自身の転職活動を成功に導くうえで、頼りになるキャリアアドバイザーを見極めるために、主に次の3つのポイントを意識してみてください。
- キャリアの相談に、親身に乗ってくれるか
- 求人を紹介する際に、その理由・背景をきちんと納得いくように説明してくれるか
- 求人の紹介などの提案・連絡のペースは、(あなたにとって)適切と感じられるか

続いて、20代・第二新卒のサポートに強いおすすめの転職エージェントをご紹介します。
すべての20代におすすめできる転職エージェント
サービス名 | 特徴 |
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特定の業界・業種のサポートに強い転職エージェント
業界・業種・対象ターゲット | サービス名 | 特徴 |
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既卒・第二新卒向け | ![]() JAIC |
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女性向け | ![]() リブズキャリア |
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ITエンジニア系 | ![]() レバテックキャリア |
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![]() ワークポート |
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介護 | ![]() きらケア |
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![]() マイナビ介護職 |
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管理職業務全般 | ![]() MS-Japan |
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キャリアアップ | ![]() JACリクルートメント |
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![]() キャリトレ |
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まとめ)20代・第二新卒の転職は「独りよがり」にならないよう、広い視野を持って行動しよう!

20代や第二新卒と呼ばれる年代の人が「会社を辞めたい」と思った場合に重要なのは、その考えが「独りよがり」ではないかどうかです。転職して別の会社に移ることで解消される問題なのかどうか、また、面接で第三者に話して納得してもらえる理由かどうかといったことを、客観的に考えられる視点が必要です。
初めての転職であれば、分からないことや知らないことがあるのは当然のこと。だからこそ、偏った知識や情報に基づいて間違った判断をしてしまわないよう、広い視野を持って行動することが何より大切になります。 転職のプロフェッショナルである転職エージェントも活用しながら、転職すべきタイミングかどうかを見極めていくことをおすすめします。