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経理ってどんな仕事?未経験から経理の職種に転職するには

[最終更新日]2017/10/24

※ 本記事は、実際に経理のお仕事をされている方からの寄稿を元に、作成しています。

経理は、企業のなかでも相当、大事な部署・セクションです。

大手アパレル企業のファストリスティング(UNIQLO)も、「強い企業を創っていくうえで、経理・会計は最も重要なポジション」と言っています。
また、経理はお金を扱うが故に、慎重に業務を行わなければなりません。

目次

 

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1)未経験・異業種の方が知っておきたい、経理のお仕事

経理のメインのお仕事は、「お金を取り扱う」ということ。ですが、これだけの説明だと、具体的にどんな仕事なのかイメージは付きにくいですよね。

実際、経理はたくさんの細かい業務があります。そこで初めに、経理の主な業務がどのようなものかについて、紹介していきましょう。

経理の主な業務は、大きく以下の3つに区分されます。

  • 仕訳
  • 債権・債務管理
  • 月次決算
  • 確定申告などの税務処理

仕訳

まず、経理の基本が日々の「仕訳」。これは、「資産、負債、資本、費用、収益」の動きを「勘定科目」と呼ばれるものを使い、記帳していくことです。

※ 勘定科目とは
企業の財務諸表などに金額をつけていく際の、名目を表す科目のことです。
家計簿で言うところの、「食費」や「光熱費」、「交際費」といった科目があるように、企業の財務諸表にも「こういう科目で計上する」という決まりがあり、それを勘定科目と言います。

ちなみに、勘定科目には「現金」や「売掛金」、「買掛金」など数百種類あり、会社によっても種類が違うため、覚えなければなりません。


仕訳は、借方(左側に記載)と貸方(右側に記載)から成り立ち、「資産」と「費用」が増える場合は「借方」へ記入、「負債」、「資本」、「収益」が増える場合は「貸方」へ記入します。会計ソフトを使い、記帳する企業が多いです。


債権・債務管理

債権」とは、相手からの未回収分のお金(売掛金、受取手形など)で、「債務」とは、相手へ支払うべきお金(買掛金、支払手形)を主に指します。

ときには、営業担当と調整しながら、債権債務の処理を行うことも。特に、支払漏れは、取引先への信頼を失う結果となり、最悪、取引がなくなることもあるため、注意しなければなりません。


月次決算

月次決算」とは、1カ月分の仕訳した内容を、まとめて数値化することです。これをすることで、1カ月間の「資産、負債、資本、費用、収益」が分かります。また、年次決算と呼ばれるものもあり、こちらについては、1年分の数字の動きが把握できるのです。

資産・負債・資本の勘定科目が載った「貸借対照表」、費用・収益が載った「損益計算書」、さらに現金や預金などの出入りを主に見る「キャッシュフロー計算書」と呼ばれる3つがメインです。 >


確定申告などの税務処理

税務処理を行うのも、経理の大事な仕事です。例えば、「確定申告」、あるいは「中間納付」など、数種類あります。

提出期限が遅れるだけで、延滞金が上乗せされ、会社の財政状況に大きなダメージを与えることも考えられます。
「たかが書類」と思って行動していると、痛い目を見ることになるでしょう。


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2)経理での業務では、どんな知識やスキルが必要?

続いては、主に経理での業務に必要な知識やスキルについて、ご紹介していきましょう。


簿記の知識

まず、経理を行う上で「簿記」の知識がないと、業務を行うのは難しいと考えて良いでしょう。簿記には、仕訳だけではなく、「入金・出金・振替」伝票の書き方から、決算書の作成方法、さらに会計原則に関する内容まで、幅広く覚えることがあります。

その基礎を頭に入れておかないと、経理業務は難しいです。私自身も、未経験で経理職に就いたとき、仕訳ができたら「経理」として活躍できると思っていました。しかし、いざ働き出すと、何も業務をこなすことができなかったことを覚えています。

目安としては、「日商簿記2級」までの範囲を覚えておくのがベストです。


税の知識

税にも、たくさんの種類があります。「所得税、法人税、固定資産税」と呼ばれるものから、「消費税、関税、酒税」など取引する際に発生する税まで、幅広くあります。

   しかも、消費税と言っても、「国税」と「地方税」に分かれているなど複雑ですし、「関税」についても、仕入れる国によって、税率が異なるため、グローバル展開する商社などだと、これらを覚えていないと、適正な仕訳をすることすら、困難になるのです。


経営観点の知識

最後に紹介するのが、「経営観点」の知識です。会社によっては、「財務分析」を行うこともあります。簡単に言うと、「コストパフォーマンス」を算出することです。

つまり、現状の利益率で、会社の経営が成り立つかなど、経営陣にアドバイスする役割でもあります。
例えば「費用をもう少し減らした方が良い」あるいは、「収益を、あと〇〇円上げた方が良い」という意見を用いて、最終的には今期の売上目標を決定するのです。

これを的確に行うためには、経営者視点で、会社を分析することが大事になるため、経営観点の知識は持つべきでしょう。

ただ、経理課とは別に「財務課」を設けている場所もあります。希望する転職先の企業にて、経理課で財務分析を行うのかも、予め調べておくと良いでしょう。


3)未経験から経理に転職する際の、準備しておきたい3つのポイント

未経験から経理に転職する際に準備しておきたいポイントは以下の3つです。

資格の習得

まず、大事になるのが「資格」の取得です。さきほども紹介しましたが、「日商簿記2級」を取得することで、経理に関する知識は持っていると思ってもらえます。しかし、そうは言っても、簿記の資格を持っているだけでは、内定をとるのは難しいでしょう。

なぜならば、「知識がある=仕事ができる(実践力として使える)」ではないためです。経理業務は、グラフや表の作成を行うこともあるため、ワードやエクセルを使うことも頻繁にあります。そのため、パソコンに関するスキルも取っておきたいです。

なかでも、代表的なのが「MOS」検定です。
これは、「マイクロソフトオフィススペシャリスト」の略で、あなたが、エクセルやワードをどのぐらい使えるかを測定してくれます。これがあることで、事務処理に関してもアピールが可能なため、内定を勝ち取れる確率も上がるでしょう。

新卒者ではないため、実践的に使える人を企業は探しています。そのため、どの資格をとれば、実践力がある人間だと「演出する」ことが出来るかもポイントです。


コミュニケーション能力を身につける

「経理=静かな人が多い」というイメージを持っている人もいると思います。私も実際にそうでした。しかし、経理業務では、交通費の清算など、債権債務の管理で、他部署の人や、取引先と話すことも多いです。いくら、普段からお世話になっている人であっても、お金に関する業務なので、不正を行うのはダメです。

そのため、情を持ちすぎる人にとっては難しい業務かもしれません。人との距離感のとり方は、色々な職種の中でも、難しい職種だと言えるでしょう。

人から気に入られやすいけど、言うべきことはハッキリ言える人は経理職にかなり向いているかもしれません。人と親しみすぎてもダメですし、逆に、一人で殻に閉じこもってしまうのも良くありません。いかに要領よくやれるかがポイントとなるでしょう。

もし、コミュニケーション能力を身につけたいと言うのであれば、講習会やセミナーを行っている場所もあります。また、日頃から人と話すのが苦手だという人は、大勢参加している、イベントやパーティーに参加してみるのも一つの手です。

自分の環境を変えていくことで、あなたのコミュニケーション能力も磨かれるはずです。


前職で、経理職に生かせそうな能力をピックアップしておく

経理職未経験の人であっても、前職で生かせる内容はあります。例えば、「事務処理能力が正確で早い」あるいは、「経営管理を行っていた」、「接客業をしていたからコミュニケーション能力には自信がある」など、探せば見つかるはずです。業種が違っていても、何かしらあるはず。

効率良く見つけるためには、自分がどのような業務を行ってきたか紙に書き出してみてはどうでしょうか。雑務からメインの仕事まで、細かく書くことで、経理に生きそうな仕事も、見つかりやすくなります。

また、経理職で働いている人に、自分の前職での業務経験を見せ、経理職に生きそうなことがないか、聞いてみるのも一つの手です。生の声を聞くことで、転職試験を有利に働かせることも可能でしょう。
もし、経理職で働いている友人がいないということであれば、転職エージェントに相談するのも悪くありません。有益な情報をつかみ取ることができるでしょう。


4)年代別 経理への転職で注意するポイント

続いては、経理への転職を考えたときに、年代別に注意するポイントを上げていきたいと思います。


数十年後のエースとして見てもらえるかが大事になる20代

20代は、正直、経理職が未経験であっても、内定をもらえる確率は高いです。と言うのも、20代であれば30代や40代と比較し、吸収力は良いと見られやすいためです。20代で大きなウェイトを占めるのは、やはり「心」の部分。

志望動機から、「本当に経理職としてやる気があるのか?」さらに、「自分なりに、経理職について調査してきたか?」と言うように、本人の意欲がどれだけあるか試されるでしょう。

例えば、志望動機が「幼稚」な内容で、誰でも言えそうな内容だと、落とされる確率は上がります。内定の確率を上げるためにも、自分だからこそ、この志望動機なんです!と言うように、熱い情熱を伝えきれるかがポイントとなるでしょう。

それと同時に「正確性」、「論理的に分かりやすく」の2点も大事です。やはり、経理職になる上で、この2点は意識したい部分。そのため、面接でも矛盾ばかりあるようではダメですし、伝えた内容が「不確実性」でもNGです。経理職として勤務する以上は、いかに細かいことをコツコツ行えるかが、内定をもらえるポイントとなるでしょう。


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即戦力の部分が大きなウェイトを占める30代

30代ともなると、志望動機だけでは、なかなか判断してもらうことは難しいことも。そのため、即戦力になるかが、大きなカギです。面接官は、前職で、経理職の強みとなりそうな部分があるかを、吟味するでしょう。

さらに、実際、その仕事について、正しく理解していて、かつ、本当に業務を全うしていたかを見ることもあります。内容をどんどん掘り下げていくことで、受験者が、どこまでの経理業務を遂行することが出来そうか見ていくのです。

いくら「頑張ります」、「出来ます」と言ったところで、前職での職務経験が大したことなければ、雇ってはもらえないでしょう。さらに、人付き合いの仕方も重要となってきます。やはり、30代ともなると、年下の先輩もたくさんいます。どの職種も同じですが、経理も「年上だから正しい」は通用しない業務です。 つまり、30代での経理への転職では、謙虚な姿勢や協調性も求められてくるでしょう。

私自身が働いていた経理の職場も、年上・年下関係なく、違うものは違うとズバズバ言う部署でした。正直、感情に任せて出来る仕事ではありません。そのため、自分の怒りを抑え、いかに冷静かつクールに業務をこなせるかも、大事な要素かもしれないですね。


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人をまとめる力がアピールポイントの40代

40代ともなると、正直、経理業務ができなくても、いかに人をまとめ上げるかが大事になってくるでしょう。そのため、前職で部長職や課長職として働いていた人には、経理未経験でも、チャンスがあると言っても過言ではありません。

なぜならば、経営的な視点から、物事を見ることが出来ると思われやすいためです。しかも、数十人の従業員をまとめていたともなると、あなたの評価も上がるはず。「人的な魅力」を兼ね揃えている人が、採用されやすいでしょう。

さらに、時間やお金の管理をしっかり出来ているというのも大きなポイントです。40代での採用の場合、入社後、短期間だけ平社員として勤務し、2年か3年ぐらい経った頃には管理職になるというのもよくあります。

それを意識した面接官だと、面接でも「仕事での時間の使い方」や「経費や予算」の使い方についても、聞かれてもおかしくありません。やはり、経理職で働いたことがない人は、どうしてもルーズな部分も見せやすいと私自身も思います。

そのため、日頃の仕事だけでなく、生活においても、いかに規則正しく過ごしているかが勝負の分かれ目かも。ただ、そこを突破したとしても、経理業務に関する基本的な知識は持っておかないと、採用されるのは難しいと思われるため、日商簿記2級の取得した方が無難でしょう。


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5)まとめ 未経験でも経理への転職の突破口は見つかる

未経験での経理職転職は、確かに簡単ではありません。

ですが、経理業務100%やってくれる人を募集する会社もあれば、労務と経理50%ずつ行ってもらうという会社まで、「経理」と一言で表せても、求められるものは企業によって様々です。

さらに、経理業務の大半を外部委託していたり、「仕訳業務」だけできれば良い会社まであるため、一概に、経理経験をしたから、内定をもらえる確率が高い訳でもないでしょう。

そのため、自分がどこまでの経理業務であれば、出来そうかを考えたうえで、転職先を探してみるのも、未経験での転職としては良い進め方かもしれません。

大切なのは、「現状、自分は経理として何ができるか。そして、これから何ができるようになるのか」を明確にすることです。
そこを意識するだけで、経理転職の門は、大きく開かれていくことでしょう。

ぜひ、良い転職先を見つけ、充実した人生を送ってくださいね。

この記事の著者:アーティエンス株式会社 【みんなの転職「体験談」。】編集部


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